家具選び、迷ったときに予算を掛けるべきアイテムは?
2023.1.1
目次
どこにポイントを置いて家具を選んでいくか
新築やリフォーム、引越しの際には家具をまとめて入れ替えたい。
そう考える人は多いですが、建築費用はもちろんのこと、引越しの費用や家電まで含めると全体の予算組みをどうするかがとても大切になってきます。
「今使用しているものを継続して使うことができるならそのままでも良いが、せっかくであれば新しいものに買い換えたい…」
というのは誰しも考えることかもしれません。
そうなった時に何にどのように優先順位を付けていくかは、それぞれの家庭で異なります。
家具があって初めて住まいは完成するといわれます。
そこで住み替えの際の予算組の中でも家具にスポットを当て、「どこにポイントを置いて家具を選んでいくか」、その優先順位をつけるひとつの指標をお話ししていきましょう。
機能性から考える優先順位「高」「中」「低」
まずは日々の暮らしを営むなかでの機能的な優先順位を考えてみましょう。
優先順位が高いものの代表格は「照明器具」「カーテン」「ベッド(寝具)」です。
照明器具は夜間に文化的な暮らしを送るための必需品であり。カーテンの類はマンションの高層階などではマストではないかもしれませんが、プライバシー性・安全性という部分でも必要となってきます。
これらは、そこに住む初めの日から必ず必要になるものです。
ベッドでなくても寝具も睡眠をとるために必要不可欠と言えるものであり、この部分に予算をかけることは日々の健康にもかかわってきます。
予算を掛けるかどうか、という以前に「なくてはならないもの」であり、仮に間に合わせであっても引越しを行う前から用意しておくべきアイテムです。
優先順位の中位に来るのは椅子やソファ、クッションなど「体を支える」家具であり、テーブルです。
家で食事をとる場合、あるいは何かしらの作業を行う際にはテーブル(あるいはそれに準ずるもの)が必要となります。
また、ダイニングテーブルの場合は椅子が必須であり、仮に座卓を使用するならソファや座椅子、少なくとも座布団の類はあった方が身体を支える、もしくは身体の負担を和らげることができ、逆にそれが無いとと落ち着いて過ごすことができません。
優先順位をつける際に低くなるのはテレビボード・チェスト・サイドボードなどの収納家具であり、最後にインテリア雑貨や家電となります。
モノを片付ける・美しく収納する・取り出しやすく整理することは非常に重要ですが、優先順位「高」「中」のものと比較した際には無くてはならない、ということにはなりません。
住まいに造り付けの収納にまずはモノを納めて暮らし始めてみると、足りなく感じることが出てきますのでそこから検討しても問題はないはずです。
また、インテリア雑貨、具体的にはラグやクッションなどの空間にアクセントを与えるものや観葉植物など部屋に彩りや活気をもたらすものも「無くてはならない」ものではなく、その分「優先順位」という枠組みでは低くなります。
家電についても冷蔵庫や空調などはともかく、その他のものは好みや必要に応じて整えていくことで暮らしをより豊かにしてくれます。
長く過ごす場所を想定し、そこに置くものを優先的に選ぶ
ここまでは必要度に応じた優先順位のお話でしたが、予算のバランスとしてどのようなものを優先するかとなると、家族構成や暮らし方、好みによっても大きく分かれるところかもしれません。
全体の予算の中で家具に割くことができる予算も人それぞれであり、状況によって変更があるかもしれません。
基本的には毎日使うもの・長く使うことが想定されるものなど、いわゆる「使用頻度の高いもの」が「お金を掛ける価値があるもの」といわれます。
普段の自分の暮らしを思い返してみて、あるいは理想の暮らしをイメージしてみて、長く過ごしたい・あるいは長く過ごすであろう場所が一番お金を掛ける価値がある場所となります。
家具の予算はそこに置かれるものに大きくかけるべきです。
「人体系家具」に予算をかけると快適な暮らしに近づく
その場所がリビングダイニングであっても、寝室でもよいでしょう。
その中で特にこだわって選んで欲しいと考えるのが、ベッド・椅子・ソファといった「人体系家具」と呼ばれるものです。
家具の中でもこれらはエルゴノミクス(人間工学)に基づいて設計されるもので、自身の体形やクセに合っているか否かが、その使用感の満足度やその時間の快適性に直結します。
ベッドであれば寝心地、椅子やソファであれば座り心地がそれに当たります。
歩いている時は靴が体を支えてくれるように、ベッドであればマットレスが・ソファや椅子であればその座面や背面、そして肘掛けが身体をサポートしてくれます。
靴の場合、そのサポート性が自分に合っているかいないかで歩行のしやすさは変わります。
これを家具に置き換えればベッド(及びマットレス)は睡眠、椅子やソファであればその空間や時間の居心地の快適さが大きく変わってくるのです。
更にこれが毎日のこととなると、大げさではなく身体そして心の健康にも繋がってきます。
可能であれば家族の中でも個人個人に合わせて選ぶのがベストなものたちです。
靴はその見た目も重要ですが、何よりも履き心地が大事であり、そこにこだわる人も大勢います。
家具においてベッド、椅子、ソファの「人体系家具」は特に納得のいくまで時間とお金を掛けることで、より快適な暮らしが手に入ると言っても過言ではありません。
長く使用するための「つくり」の確認
あとは、その選び方を間違えないことも肝要です。
使用する本人が、見て・試して、納得できる寝心地や座り心地かどうか、そしてデザインが気に入るかどうかという部分は重要です。
そしてその快適さや美しさが長く続くものなのかどうか、という部分も家具を選ぶ際には確認すべきポイントであります。
いくら使い心地が良く、快適性の高い家具でも、あっという間にその快適性が損なわれてしまっては残念です。
見た目の装飾を施した美しさだけでなく、長く使用できるだけの根拠がある「つくり」を持った家具を選ぶこと。
できるだけ長く良い状態で使い続けるためには、「値引きされていてお得だから」「1点限りでなくなってしまうから」などの情報に惑わされずに、どのような工程や方法で作られたものかを確認してみることも大事です。
インターネットで家具を購入する人も増えている時代です。
間に合わせではない、本当に価値のあるものを選び、快適な住環境をつくるうえでは実際にその家具を見て、触れて、自分に本当に合うかどうか見極める作業が欠かせません。
本当に納得のいく家具を選ぶために、私ども家具蔵では皆様をお手伝いいたします。
ご相談はもちろん無料ですので、気軽に各店へ足を運んでいただければ、それぞれの暮らしに合う家具をご提案させて頂きます。
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