ソファ選びはクッションの内部材を知ることから始める
2023.1.6
目次
住み替えは家具購入の大きな理由のひとつ
引越しや新築・リフォームといった住み替えなどの際には必ず考えると言っても良いのが既存の家具の買い替え、あるいは新規の導入です。
長く使用していて少々傷みが見えているものを良い機会なので取り換える。
新居に合うサイズ、雰囲気のものに買い替える。
今まで使用していなかった種類の家具を新しい住まいに合わせて新しく導入する。
収納などは住まいの事情を考慮して、その機能の補完の為に購入することもあります。
こういった理由が住み替えの際に新しく家具を購入する理由の大きなものとなります。
買い物で失敗をしてしまう理由は「経験不足」
家具に限らず、新しくものを買い揃えるのは楽しいものです。
どんなものにしようか、どのような暮らしになるか、とあれこれ迷いながら買い物の予定を考えるのはいつもワクワクします。
買い物という行動に対して、まったく失敗したことが無い、という人はあまりいないのではないでしょうか。
多くの人が買い物で失敗した経験を持っています。
安いと思って購入したがあまり長持ちしなかった、サイズを間違えてしまった、結果的に好みと合うものではなかった…、など、その買い物を「失敗した」と感じてしまう例は多々あります。
じつは家具も購入の際に「失敗した」と感じることが多い分野のひとつです。
その理由の一つに「経験値の少なさ」があげられます。
家具は洋服や日用雑貨と比較して、購入の頻度自体が著しく少なく、それ故に買い物の経験そのものが少なくなります。
そこに起因する経験=知識不足がいわゆる「失敗」を招きやすくなるのです。
失敗しないためには事前に知識を付けておく
家具は一度購入すると、基本的に長い期間使用するものであり、仮に失敗したと感じてしまったとしてもおいそれとすぐに「次」とはなりにくく、場合によって失敗=不便や不満を感じながら長い期間をそれと過ごすことになります。
それは人生という大枠の中では大袈裟に聞こえるかもしれませんが損失と言ってよいでしょう。
そんなことにならないためには、家具選びにおいては「十分な知識を事前に身に付けておく」「十分な知識と経験がある人にアドバイスをもらう」このどちらかが重要です。
今回は現代の住まいに欠かせない家具の一つとも言えるソファの選び方について「十分な知識を事前に身に付けておく」ことで失敗しないようにするポイントをお話ししていきます。
ソファは座り心地「だけ」に満足してはいけない
ソファは言うまでもなく「座るための家具」です。
もちろん寝姿勢などもとることができるので、そういった意味では「座るため」と限定することはできないのですが、座面があって背もたれがあるのは座ることが前提となっているからです。
ですからソファについては、その選ぶポイントに「座り心地の良さ」がくるのは当然とも言えます。
ただ、ここに落とし穴があります。
座り心地「だけ」に満足をしてはいけないのです。
その座り心地が一体どのくらいまで続くのか?という点まで見極めて購入することで、そのソファの購入の成功度合いはさらに高まります。
いわゆるクッションの「へたり」や型崩れが早く出てしまうものでは、その座り心地は長くは続きません。
ソファのクッションの内部構造、つまりどういったつくりでそのクッションが作られているかを確認し、長い寿命を楽しむことが前提で、且つ交換ができるものを選ぶことで、そのお気に入りの座り心地は長持ちします。
それでは、ソファのクッション部の内部構造はどこを見れば良いのでしょう。
ソファを選ぶ際に多くの人がその基準としているのが「座り心地」ではないでしょうか。
座って過ごすための家具であり、一番重要といっても過言ではないかもしれません。
しかし、多くの方はショールームで試されその気持ちよさやサイズ感、デザインのみでソファを決めてしまっているため、果たしてそのソファが何年持つのかまでは知りません。
だからこそ、数年後ソファがヘたった時に「思っていた以上に早くヘたってしまい残念」「中のクッションやカバーだけ購入できるのか心配」という不安や後悔に繋がってしまうのです。
クッションの内部材を確認する際のポイントとは
ソファ選びの際に多くの人が見落としがちな部分で、じつは最も重要な箇所となります。
ソファに座っての気持ちよさや寝心地の良さはとても重要ですが、購入前に試す時間は限られています。
その為、その気持ちよさがどのくらい続くのかまで気にして選ぶ方は少ないのではないでしょうか。
まずは「硬さ」を確認します。
内部材の代表的なものであるウレタンには簡単に分けると高密度ウレタンと低密度ウレタンの二種類があります。
読んで字のごとくですが、違いはその密度にあります。
ウレタンはいわば気泡の集合体で、その気泡が小さく細かいほどへたりにくく長持ちします。
見た目だけでもわかる場合もありますが、しっとりした触り心地なものが高密度ウレタン、すかすかしたものが低密度ウレタンと覚えておいても良いでしょう。
可能な限り高密度ウレタンを使用したソファを選ぶと長期間使用しやすいはずです。
「2種類以上の素材を使ったソファを選ぶ」ことも重要です。
内部材によく使われる素材としては、ウレタン以外にフェザーや綿があります。
ウレタンのみを使用したソファも決して悪いわけではありませんが体圧はできるだけ分散した方が長期間使用していく中でへたりにくくなります。
その為、積層タイプのソファを選ぶことが必要です。
ウレタンフォームで3層+フェザーor綿で、計4層程度が理想的です。
では逆に、「選ばない方が無難な素材」はあるのでしょうか?
それはチップウレタンといわれる素材です。
耐久性自体は非常に良い物になり、座り心地も気持ちが良いのですが、ウレタンの端材を接着して一枚のシート状にしたものということもあり、体重が加わることで割れが生じる場合があります。
その場合は耐久性や弾力は関係なく、底付き感の強い座り心地になるため注意が必要です。
ソファ選びの一部にはなりますが特に内部材を見て選ぶことは非常に重要です。
どういった素材が自分たちを支えてくれるのかをしっかり知ったうえでソファを検討してみましょう
そうすることでソファの満足度は格段に上がります。
そのような普段は気づきにくい家具の選び方についても私ども家具蔵スタッフが丁寧にご案内致します。
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