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夫婦で違う椅子を選んでも良いのか?に答えます

2023.5.22

 

 

ダイニングセットは家具の「花形」である


 

 

ダイニングテーブル、そしてそれに対となるダイニングチェアは数ある家具の中でもある意味「花形」の存在ともいえる存在です。

それはダイニングテーブルとダイニングチェアが置かれる場所であるリビングダイニングが、家族が集まり、来客ももてなすような暮らしの中心である「家の顔」であることに他なりません。

その空間においてダイニングテーブルは大きな面積を占めることになり、どのようなものを使用しているかはその人や家庭のアイデンティティにもなりえます。

同様にダイニングチェアも実に様々な種類があり、名作と言われるようなデザイン性に長けたものも多々あることから、やはりその人の趣味嗜好を表現し、空間の雰囲気に大きく影響するものとなります。

 

椅子の好みが異なった場合はどちらかが我慢しなくても良い


 

 

ダイニングテーブルについては、その選択基準は空間におけるバランス、想定人数に即したサイズ、そしてデザインや素材に依るところも大きいものとなります。

一方でダイニングチェアはどうでしょうか?

選んだテーブルとセットになっているものをそのまま選んだ、という人もいることでしょう。

そのような場合、大抵は4脚ないし2脚など複数が同じデザインのものであることが多く、それはそれで統一性もあり、そのテーブルとの座面高のバランスなども揃えてあるはずなので、ある意味間違いの無い選択肢です。

一方でダイニングチェアのデザインや座り心地に対して、夫婦や家族で意見が異なることもありえます。

旦那さんと奥様でデザインの好みが違う、片方の人にとっては良い座り心地だがもう片方の人はそう感じない…。

夫婦とはいえ、好みは異なってしかるべきであり、性別や体形も違えば、いわゆる「座りグセ」も異なります。

その場合、どちらか片方が我慢してチェアのデザインを揃えた方が良いのでしょうか?

答えは「NO」です。

 

感覚やニーズによって椅子選びが異なるのは必然


 

 

ダイニングチェア、つまり椅子の最大の存在価値は言うまでもなく「座るため」にあります。

もちろんインテリアである以上、「見て愛でる」という側面も併せ持ちますが、本質は「座るための道具」です。

椅子に座るという行為は自身の身体をその椅子に預けることであり、椅子の表面に身体が接している際の感覚は人によっても異なります。

同じ椅子に座っても快適に感じるか否かはまさしく体型によっても異なり、また、感覚的なものでもあります。

100人中100人が同じような座り心地を感じることは無いので、そこに快適性を求めるのであれば、それだけで夫婦でも異なる椅子を選択する理由が生まれます。

また、椅子に座ってそこで何を行うか、という点でも椅子選びは異なってしかるべきものです。

そこで長時間寛ぐように着座している人と椅子からの出入りが多い人、つまり立ち座りの回数が多い人の椅子の選び方は異なります。

前者は肘掛けを有する椅子の方が安定した姿勢で楽に座っていられますが、後者は出入りの際に肘掛けが邪魔になることもありえるので肘掛け無しのものを選ぶ方が得策です。

椅子は座るためのもの、それも自身がより快適に過ごすために最大限有効に活用するもの、と考えるのであれば、椅子の選択が夫婦で異なることはある意味必然なのです。

もちろん、偶然にもデザインの好みやニーズが夫婦で合致しているなら同じでも問題ありません。

選択した椅子が異なるからといって、そこで妙に悩むようなことはないのです。

まずは、自分に合う椅子を見つけることが、より良い居心地を求めるうえではたいへん重要なのです。

 

揃えなければいけないのが「差尺」


 

 

一方で椅子選びにおいては必ず揃えなければならないポイントもあります。

これを外すとどちらか片方、あるいは双方ともにテーブルが使いづらい、疲れやすい、そこに居たくなくなる…といった事態も招くことになるので非常に大事なポイントとなります。

それはテーブルの天板高と椅子の座面高の「差尺(さじゃく)」です。

この差尺にはそれぞれの身長の高低やテーブルや椅子のデザインに関係なく「鉄板」の数値が存在します。

テーブルの天板高から椅子の座面高までの距離が「28~30cm」というのが、椅子に座ってテーブルの天板面に手を置く、つまり、ご飯茶碗を持ち、お箸を持つ姿勢や書き物をする際に自然な位置に肩や肘が来る高さとなります。

これは椅子のデザインが異なっていても必ず守るべき数値であり、ダイニングテーブルとダイニングチェアを別々に購入する、あるいはテーブルは既存のものがありチェアだけを購入する場合やその逆の場合にありがちな「高さが合わず使いづらい」という失敗を未然に防ぐためのものです。

理想的な椅子の座面高は着座した際に自身の足裏が床にきちんと接地していることです。

そうすることで適切な体圧分散が可能になり、疲れにくい着座姿勢を誘います。

そうなると小柄な人と長身の人では仮に同じデザインの椅子を選んでも理想の座面高やテーブルの天板高が異なる場合もありえます(小柄な人が床に足が付かない、というケースです)。

しかし、大事なのは差尺であり、小柄な人でも快適に着座できる座面高です。

小柄な方の人の椅子を(脚のカットなどで)その人に適した座面高にし、そこを基準にテーブルの高さを設定します。

そこで他の人の椅子の差尺がテーブルと合わないことがあってはいけないので、他の人の椅子も一様に座面高を低くします。

基準は「家族で一番小柄な大人」です。

適切な座面高をチェックするには、試座する際に座面の手前ではなくしっかり深く置く側に座ることがポイントです。

深く座った状態で踵がしっかり床についているのか確認しましょう。

踵まで床についており、且つ体重が踵まで乗っていればOKです。

床に足はついてはいるが触れているだけだったり、そもそも浮いている場合は身体に合っていない椅子になるので、高さの調節が必要です。

 

 

基本的にダイニングセットの検討はテーブルからの決定でも勿論大丈夫ですが、椅子から始めることで多くのメリットを享受できます。

そして椅子を選ぶ際には個々の好みや用途への合致、体型に合っているかどうかを確認しながら「マイチェア」を決めることでテーブルの高さやサイズが決まり、リビングダイニングをより居心地の良い空間にすることができるのです。

 

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