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「余白」が至高のリビングダイニングをつくる

2023.6.7

 

 

インテリアショップや家具専門店でとても雰囲気が良く、自分のイメージにピッタリの家具を見つけたとします。

ただ、気に入ったからと言ってすぐに購入を決めることができないのが家具選びの難しいところです。

一度、購入すると「間違えた」では済まないものでもあり、そもそも家具は洋服などと違って頻繁に買い替えるものではありません。

毎日過ごす家でも、その寸法や柱・窓などの位置を正確に把握しているとは限りません。

では、まず家具の配置で一番に何を考えるか、それは、「その部屋で何をして過ごすか」ということをイメージすることです。

部屋にはそれぞれの目的と役割があります。

便利で機能的なものやお洒落なものが溢れる現代において、ついついその場の判断で購入し、置いてみたら意外と使わなかったり、似たようなものを持っていたりすることはままあります。

特に大きな家具やインテリアアイテムは、配置場所をしっかり考えないと、「こんなはずではなかった」と思うこともしばしばです。

そうならないためにも、事前に抑えるべきポイントを把握しておきましょう。

 

余裕のあるスペースの確保が快適な空間を実現する


 

 

家具を購入するにあたって、それを配置したいスペースよりも少し小さめのサイズのものを選ぶことをお勧めします。

「たくさんのものが収納可能なキャビネットが欲しい」

「とにかく大きなテーブルやソファが欲しい」

など明確な目的がある場合を除き、多少なりとも空間の余裕を設けることが大切です。

スペースにいっぱいの窮屈感が出るのを防ぐのと同時に、空間に程よい抜け感をもたらせます。

特に、天井高があり、明るく広々とした店舗のフロアで見ると、大型の家具もコンパクトに見えてしまいがちです。

実際にお部屋に入れたとたん、想像以上の存在感に違和感を覚えることはよく聞く話です。

何より、家具の設置に必要なスペースは家具の大きさだけではありません。

ダイニングセットであれば椅子を引いて立ったり座ったりするスペース、開き戸タイプの収納家具なら開いて物を出し入れするスペース等も考慮して設置しなければ、快適な日常生活とは言えません。

ゆとりを持った配置がとても重要なのです。

 

リビングルームの上手なスペースの作り方


 

 

家族それぞれが様々な過ごし方をするリビングには、ついいろいろなものを詰め込むように置いてしまいがちです。

そのような空間づくりをすると、せっかくの家具の「格」や雰囲気も大きく崩れてしまいます。

まずは優先順位をつけ、必要最低限な物から順に揃えることが大切です。

「壁一面に本棚を並べたい」「大きなテーブルを中央においてそこでゆったりしたい」「最近人気のホームシアターを設置したい」などなど…。

そこで過ごすイメージ、「どのように寛ぎたいか」というプランを明確にしっかり固めることが必要です。

スペースに余裕があれば、他に生活に必要な物が生じた際にその都度足して行くことができるので、最初は無理に物を増やさないように心がけましょう。

逆に、「特に追加で必要な物はないけれど、この部分の空間が寂しい」という事であれば、観葉植物やフロアライトでインテリアのレベルを上げることができます。

そのくらいのゆとり、つまり「余白」があると、インテリアも楽しくなります。

また、生活の動線であるドア周りは邪魔になるものは置かず、やはり「ゆとりある」スペースを確保しておきましょう。

入ってきた瞬間にひらけたスペースがあることで、空間全体に奥行きを感じさせることができます。

また、大きな掃出窓や腰高窓の両端に家具をピッタリ寄せておくと、カーテンを開けてまとめた時にカーテンだまりと重なって窮屈に見えてしまいます。

窓付近は解放感を持たせ、気持ちの良い空間にしておきましょう。

 

「10センチ」の余白が空間の見え方を変える


 

 

家具は隙間なく並べて、デッドスペースを作らない方が部屋を有効に使えて良いという考え方もあるでしょう。

しかし、今のインテリア事情は、ちょっと違います。

特に、ソファの両脇に家具が並び立つレイアウトでは、座った時の圧迫感は想像以上です。

壁から最低でも10センチ、理想で20センチほど離して置くだけで部屋全体が広々とした印象を与えてくれます。

余白を「無駄」と考えず、空間を活かす手法と捉えることがベストです。

 

ダイニングスペースの上手なスペースの作り方


 

 

家族で過ごす楽しい食卓を囲むダイニングスペース。

ダイニングスペースは特に動線の考え方が重要になってきます。

配膳する為のキッチンとダイニングテーブル間の移動がスムーズにできるか。

椅子を引いて立ったり座ったりするために必要な引きシロが確保できているか。

椅子に座っている人の後ろを他の人が無理なく通過できるスペースはあるか。

開き戸タイプの戸棚や冷蔵庫の扉を開ける余裕があるか…。

動線確保の目安としては、テーブルと壁(またはキッチンや食器棚)との間に最低80cm~90cmほどのスペースが理想です。

なお、円形テーブルは椅子が対角線上に配置するので、コンパクトに見えても思っている以上にスペースが必要になりますので注意が必要です。

ダイニングボードを引き戸タイプにしておけば、扉を全開にすることはできませんが引いて開けることが無い分、省スペースになって便利ですので活用してみてください。

 

 

このように、家具のレイアウトは非常に奥深く、慎重に考える必要があります。

家具蔵では無料で3DCGの使用をはじめとした各種プランニングサービスを行っています。

プロが考えるレイアウトやインテリアのテクニックを惜しみなくお話をいたしますので是非、お気軽にご活用ください。

 

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