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見た目が似ている樹種・その違いや見分け方とは?

2023.8.29

 

 

無着色でこそ無垢材家具は活きる


 

 

空間に木でつくられたものを取り入れるのは以前からあった定番のコーディネートであり、意識せずとも自然にそうなっているという人も多いでしょう。

家具や建具がその代表格ですが、そのなかで「無垢材」「天然木」という「素材」にこだわる人も増えています。

合板などが使用される「木質系加工材」も美しいデザインやそれならではの加工を加えたものがあり、それ自体に優劣はありません。

しかし、両者を見比べた際には、その質感・奥行き感に差があり、同じ木製のものを使うならやはり本物を、と考える人が増えているということでしょう。

この質感の違いは無着色であればさらにはっきりしてきます。

つまり、無垢材で製作された家具は無着色でこそ、その良さをしっかりと感じることができるのです。

 

似ている樹種でも見分けがつくように


 

 

そうなると「どのような樹種を選ぶのが良いのか」という選択を行う際には「丈夫かどうか」や「見た目は自宅や好みに合うのか」という点を確認するようになります。

前者においては家具製作に向いている広葉樹材であれば、その強度などは問題ないはずです。

製法には企業やメーカーのもの作りの姿勢や体制が反映されるのでそこを比較点とすると良いでしょう。

一方、樹種を「見た目」で判断する場合にはその大きな手掛かりは色合いとなります。

それに付随して手触りなどもありますが、そうではなく色合いなどの「見た目」で判断する場合、意外と似ているものも多く、どちらを選ぶべきか迷うこともあるでしょう。

明確にはどの樹種もそれぞれ異なる色合いや木肌感があり、もっと言えばそれは同じ樹種でも一本の木ごとに異なるそれぞれの個性がありますが、それでも知識が無いと判別はしにくいものです。

無垢材家具選びを始めるとじつに様々な樹種名を目に、そして耳にします。

そのような時に「よくわからない!」とならないように。

そして実際に家具販売店に行った際にそこにいるスタッフに一目置かれるような会話ができるように。

今回は「よく似ている樹種の違い」について解説します。

 

ウォールナットとモンキーポッド


 

 

濃茶や黒に近い色合いを持つ樹種はコーディネート性にも優れ、常に高い人気を誇ります。

その代表格が「ウォールナット」です。

正確には少し違うのですが、その落ち着いた色合いから高級材の代名詞でもあり、中世の時代から変わらぬ人気を誇ります。

それと一見よく似た雰囲気を持つのが「モンキーポッド」です。

モンキーポッドはウォールナットに比べて木目がダイナミックに出ており、辺材部分である白太とのコントラストが特にはっきりとする物も多くあります。

どちらも一枚板市場などでも比較的よく目にする樹種ですが、両者を比較した際にはモンキーポッドの方がより「強い」表情であることが多く、天板全体に白い河が流れているような紋様がより目立つことが多いでしょう。

ややオリエンタルな雰囲気もあり、その点が目指す空間の違いにも影響してきます。

 

マホガニーやチェリーと似ているのはあのアフリカ産材


 

 

マホガニーやチェリーも非常にメジャーで、また人気も高い樹種です。

これらはその人気ゆえに市場にも安定した材料の供給が少なく、特に程度の良い一枚板ともなるとそうそうお目にかかることはできません。

そこでその2樹種とよく似た風合いのものが注目を集めています。

「サペリ」は西アフリカ~東アフリカの熱帯雨林に広く生育している樹種で、マホガニーとよく似ていることから「サペリマホガニー」とも呼ばれます。

赤茶色い木肌に帯状の濃淡が装飾的にも美しく、華やかさと落ち着きの双方を兼ね備えた家具となります。

「アフリカンチェリー」の異名をとるのは「ボセ」です。

同じくアフリカ大陸産の樹種で、チェリーのように赤い木肌を持った家具となります。

チェリーよりも少し大胆な表情となることが多いかもしれません。

いずれもその加工や管理には特定のノウハウが必要ですが、家具材としては非常に優秀で、マホガニーやチェリーといった「超メジャー」な樹種と比べると、程度の良い一枚板でも購入しやすいものが多いのが特徴です。

今後はこのような樹種も入手が難しくなることが予想されるため、もし、購入を考えているなら今のうちが一番「選べる」タイミングとなるでしょう。

 

メープルやナラと似ているのは


 

 

メープルやナラといった白木材を代表するものにも、よく似ているものは存在します。

メープルの場合、日本での呼称は「カエデ」です。

国産のカエデで家具材に使われるのは「イタヤカエデ」という種類ですが、これはメープルとは異なります。

メープルと呼称するのは海外産、主に北米で採れるもので、特に家具材などに向いているのが硬質な「ハードメープル」です。

一方、イタヤカエデはメープルよりもわずかに赤みがかっていることが特徴で、その点に違いがあります。

流通量は決して多くはないので安定供給されているものではないのもメープルとの違いです。

ナラの場合は「オーク」として流通している「ホワイトオーク」とよく似ています。

こちらも確かにナラとオークは同じブナ科の植物で、仲間の木に当たるため見た目もそっくりで見分けがつきにくいのですが、ナラの原産地は日本や中国、ロシアなどで、オークは主に北米が原産地となっており、ナラよりも重く、木口に見られる放射組織が大きいのが特徴です。

色味がナラ材よりやや白いホワイトオークと、少し赤みがかったレッドオークがあります。

 

 

家具の色、無着色仕上げの無垢材家具なら樹種の色合いはインテリア作りにおいて、とても大切なポイントです。

空間に統一感を持たせたインテリアもあれば、カラーバランスに適度なメリハリをつけたインテリアも存在し、それぞれに良さがあります。

しかし、色合いで樹種を選ぶよりも、せっかく自然で生まれたもので作る家具です。

その木がどういう特性を持っているのかを知ると、さらに愛着を持って家具を使うことができます。

ここでは伝えきれない様々な樹種ごとの魅力も、家具蔵各店では皆様にご案内をしております。

ぜひお気軽にご相談ください。

 

家具蔵が扱う樹種のラインナップはこちらから

 

 

 

 


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