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ダイニングチェア選びはデザイン重視が正解か

2023.9.17

 

 

ダイニングチェアとはいわずとしれた、ダイニングテーブルに合わせる椅子のことです。

日常使いの「道具」でありながら、住まいの空間に彩りを持たせるためのものとしての役割も大きく兼ねています。

基本は「座面」「背もたれ」「脚」で構成されるものでありながら、その造形は古今東西の建築家もこぞってダイニングチェアを設計し、独自のスタイルを提案していることからじつに多種多様です。

「小さな建築」ともいわれるダイニングチェア。

果たして、その選び方はデザインの良さ、つまり「格好良さ」や「インテリア性」だけで決めていいのでしょうか?

 

見て美しいことは非常に重要だが…


 

 

チェアは道具であり、インテリアでもあります。

デザインが美しいこと、自身が見て気持ちが華やぐものであることは非常に重要です。

ほぼ毎日目にするものであるため、自分の趣味に合ったデザインであること、つまり「見て美しい」ことはとても大事です。

だからといって、その「見た目」だけで選ぶことは禁物です。

「つくり」や「座りやすさ」「メンテナンス性」も、たいへん大きな要素となります。

それらを満たしたうえで見た目が美しいチェアは、きっと日々の暮らしをあらゆる場面で豊かにしてくれます。

また、空間の雰囲気や暮らし全体を考えたものを選ぶようにしなければなりません。

アーム付きのものでゆったり過ごすのか、出入りが多い場面でアームが無いものを選ぶのか。

椅子の出し引きのスペースは、他の家具とのバランスは…。

そしてそこにはダイニングテーブルとの相性も重要な要素となってきます。

「座り心地」とも密接に関係する部分であり、そこまで考えて、デザインと使い心地が両立されたものとなるのです。

 

素材とディテールをしっかりと確認する


 

 

一言でダイニングチェアといっても、これも多様な素材があります。

スチールでできたものや、強化プラスチックで作られたもの、ポリカーボネイトを使用した現代的なものなど「百花繚乱」とはまさにこのことです。

そのうえでやはり数多くのデザインや種類があり、世界中で定番となっているのが木製のもの。

木製のダイニングチェアは無垢材(原木=丸太から切り出したままの自然な状態の木材)か、合板(ベニヤ=木材から薄く剥いだ「単板」を何枚か積層して接着したもの)か、で分けることができます。

家具蔵のチェアは無着色仕上げの無垢材を使用しています。

つまり素材の持ち味を余すことなく活かすつくりです。

また、選ぶことのできる樹種も常時8種類を数えます。

樹種によって色合いが異なり、その木目もまたそれぞれ特徴があります。

人工的な着色を施さないことで、使用していくうちに味わいが増すという、風合いの変化も楽しむことができます。

また、選択できる樹種は空間に合ったコーディネートの幅も広げてくれるのです。

細部の造形を決定づけ、快適性や強度の大きな要素となるディテールも非常に大事です。

細部の装飾やフォルムを印象付ける造形もしかりですが、細かなつくりもしっかりとチェックしましょう。

家具蔵のチェアは手仕上げでつくられます。

大きな曲線だけでなく、いわゆる「角」となる部分も手仕事で丁寧にわずかな丸みをつけて仕上げます。

また、日本古来の木工製法をデザインに昇華させた各部の接合と、木組みで組んでいく製法は確かな強度を約束したものとなります。

 

座り心地を重要視する


 

 

繰り返しになりますが、チェアはインテリアであると同時に座る為の道具です。

ここに一番の存在意義があり、座り心地が良くないチェアはその意義を果たしていないといっても過言ではありません。

チェアの座り心地は体圧分散と密接な関係があり、例えば座面や背もたれに体を預けた際に、如何に自分の体にフィットするか、これが座り心地を左右します。

人の体は丸みを帯びています。

チェアは体に直接触れるものですから、形状も曲線を帯びたデザインの方が座り心地が良いことは明らかです。

例えば家具蔵の無垢材チェアの座面は非常に深く削り込まれています。

(この“削り出し”の作業も手仕事です)

これが臀部から太股にかけて着座時の体圧を分散し、板の座面とは思えないほどの優しい座り心地を生み出しています。

また、座面高、つまり腰掛けた際に足裏が床にきちんと着くか、も大事です。

背中、お尻、太もも裏、そして足の裏から均等に体圧が抜けることで疲れにくい着座となります。

ここで忘れてはいけないのが、家具販売店でチェアに座る時は大抵靴を履いた状態であることを考えなくてはなりません。

その為、店舗で試す時は必ず靴を脱いで確かめてみることをお薦めします。

そのうえで、理想の座面高・つまり足裏がキチンと床に着く高さで作ることが出来るチェアかどうかを見極めることも重要です。

家族の身長差もバラバラの時は、そのテーブルで過ごす時間の長い人に合わせると良いでしょう。

また、大事なのはテーブルの天板高とのバランス=差尺です。

同時にこの差尺が適正であると居心地良く、作業性の良いダイニングとなります。

このバランスが合っていないと作業性が良くないだけでなく、姿勢が乱れて腰痛の原因となることもあります。

デザインが気に入ったからといって自分に合わない、もしくは手持ちのテーブルと高さの合わないチェアを購入することは禁物です。

 

丈夫でメンテナンス性が良いものを選ぶ


 

 

チェアは耐久財であり、長く使用するものです。

パーツの接合や細部のこだわりなど、長く使うことを実現するためにどういった工夫がされているか販売スタッフに都度確認し、納得できるものを選ぶこと。

それが失敗しないチェア選びのために大切なことであるといえるでしょう。

身体を預けるチェアは、その素材や作りもこだわるべきポイントです。

例えば木製のチェアの場合、ビスやボルトなど金属を用いた作り方をしていると、長年体重を支えていく上で木の繊維が弱まり、ぐらつきやすくなってきます。

家具蔵では、すべての無垢材チェアを先述した「木組み」で熟練の職人が手仕事で作り上げます。

「木は木で締める」という日本伝統の木工技術を活かした製法は、強固で長く使用できる丈夫なチェアづくりを実現しています。

そして、そのチェアの寿命をさらに長くするメンテナンス性。

耐久財とはいえ、使用する月日が増すごとに状態が変化するのは当たり前のこと。

修理したいと思ったときにしっかりと修理ができる体制が整っているところで購入するのはたいへん重要です。

折角愛着を持って選んだチェアが、簡単にはメンテナンスできず結局新しいものと買い替えるということになるのは寂しいものです。

家具蔵の家具は無着色であり、暮らしの中で付いた傷も目立ちにくく、また、工場直営ですので張地の張替えなども問題なく対応できます。

長く使用できること、それに加えて何かあった際の体制も整っているところでの購入がおすすめです。

 

 

家具蔵では40をゆうに超えるデザインの無垢材チェアが、数多くの樹種で製作できます。

張座チェアの場合はその色合い・素材の選定も自由自在。

毎日目に留まるたびに嬉しい、それでいて座って心地よく、長く使用することのできるチェアを探しに家具蔵各店へお立ち寄りください。

 

家具蔵の無垢材チェアのラインナップはこちらから

 

 

 

 


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