コストパフォーマンスで家具を選ぶなら無垢材家具という理由は
2023.9.20
コストパフォーマンスが良いとは「価値」が価格相応かそれ以上であること
家具を選ぶ際の基準は人によっても様々です。
何よりも自身が納得のいくものでなくてはいけない人も、ある程度のラインで妥協できる人もいます。
素材選び・色合わせ・サイズや仕様、デザイン。
そのどれを重視するのか、あるいはどれもすべて高いレベルで兼ね備えたものでなければならないのか。
家具に限った話ではありませんが、買い物をするうえで価格に見合ったものであるか、あるいは価格以上の価値があるものかというのは重要な要素となります。
高額であるにも関わらず数年、あるいはそれも保たずに使用できなくなってしまうものではやはり購入には二の脚を踏んでしまうというものです。
反対に「この価格ならこのくらいの期間使用できれば満足」というものが思いのほか長持ちしたり、あるいは使い勝手が良かったなどの嬉しい誤算もあり、これらはいわゆる「コストパフォーマンスに優れている」といえます。
ちなみにコストパフォーマンスとはいわゆる和製英語です。
この言葉の持つ意味を本来の英語で正しく伝えるならば「value for money」「value for the price」となり、これは価格相応の価値という意味です。
コストパフォーマンスに優れているとは、そのものが持つ「価値」が価格相応、あるいはそれ以上であると消費者や使用する人が感じること、つまり満足度が高いことを意味しています。
無垢材家具はコストパフォーマンスには優れている
そこで私ども家具蔵でもご案内している「無垢材家具」です。
言わずと知れた「木そのもの」ともいえるこの素材は乾燥や加工に長い時間と多大な手間暇がかかります。
木を知り尽くし、木を扱える熟練の職人でなければ、木に必ずある「動き」を読むことはできません。
従って扱いが非常に難しく、かつ現存する保有数からも極めて希少性の高い材料です。
ということは価格もそれなりにはなってきます。
ダイニングテーブルで比較した場合、同じサイズのものだとしていわゆる「木質系の加工材料(合板など)」から作られたものとは(ブランドやデザイナーのネームバリューで品質以上の価格が付くこともありますが)価格面での違いはあります。
しかし無垢材家具は「コストパフォーマンスには優れている」と断言してよいでしょう。
それは価格以上の価値や満足を得ることができ、長い期間愛用できるためです。
無垢材家具は耐用年数が長い
なぜ無垢材家具は価格がそれなりにするものであるにもかかわらず、コストパフォーマンスに優れていると断言できるのでしょうか?
それは大きな意味での耐用年数の長さが理由です。
家具というものは人の身体や暮らしに必要な作業や物を支えなければいけません
そこに必要なのは「強度があり傷がつきにくい」ことであり「揺れに強い」ことです。
木には「広葉樹」「針葉樹」がありますが広葉樹は強度があるので、重量のあるものを収める可能性のある収納家具や長期に渡って使用することになり、そのなかで傷などがつく可能性も高い(つまり傷がつきにくいものが良い)ダイニングテーブルにも向いています。
そして、中身の組織の密度の濃い広葉樹は揺れにも強いので、ソファーや椅子のフレームに最適です。
世界中の名作椅子の素材は広葉樹であることがほとんどです。
広葉樹である「ウォールナット」「チーク」「マホガニー」が「世界三大銘木」と呼ばれているのはその美しい色味や木目の表情、加工性や剛性も勿論ですが、そうした理由もあります。
無垢材家具の経年変化は美しい
この物理上の頑強性は長く愛用できるという観点から重要な要素ですが、その期間もずっと美しいままでいることのできる家具なのかがもう一つのポイントとなります。
つまり、長期の使用で見た目がボロボロになってしまうようではそれ自体の耐久性はあったとしても鑑賞に耐えずに手放してしまうこともあり得ます。
それは短い期間しか使用できないことを意味し、コストパフォーマンスには優れていないこととなります。
無着色で仕上げる、という条件が大前提ではありますが無垢材家具は経年での色合いの変化をポジティブに楽しむことができるものです。
そもそも、木に限らず自然素材というものはどれも様々な色素の集合体から「そのような色」に見えているのであり、「〇〇色」と断じて表現できるものでもありません。
それが呼び起こす空間コーディネートの多様性、つまりどんな空間にも合い、どのような合わせでも間違いにはならないという幅広さはコストパフォーマンスと直結する利点でもあります。
そのうえで無着色仕上げの無垢材家具は時間とともに色合いを変えていきます。
それは決して「劣化」などではなく「美化」ともいえる美しい味わいの深化です。
この長く使用していくごとに味わいを増し、その状態の変化を楽しむことができるだけの素材としての耐久性を持つ。
それが無垢材家具であり、そのことが価格相応、あるいはそれ以上の価値を感じることのできるコストパフォーマンスに繋がっています。
長期にわたって使用していくうえでは何らかのメンテナンスが必要なケースも出てくるでしょう。
無垢材家具はそのような際にも削り直しと表面の再塗装を行うことで新品同様の状態によみがえらせることもできます。
結果、何十年と愛用できるものとなり、そこに至るまでのその家具の周囲にまつわるエピソードの数々はきっと素晴らしい思い出の1ページともなります。
これもまさに「value for the price」つまり「価格相応あるいはそれ以上の価値」であると言えないでしょうか?
様々な家具購入の選択肢があるなか、無垢材家具は真にコストパフォーマンスの良い家具と言えます。
無垢材家具のさらなる魅力を確かめに、皆さまどうぞ家具蔵各店にお立ち寄りください。
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