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「ホテルのような」雰囲気の空間を作るには?

2023.11.15

 

 

ホテルという場所は基本的にいつもの家とは異なる「非日常」を感じる場所です。

それを感じる要素は、例えば単純に家ではない場所、地元から遠く離れた土地であるという点にもありますが、よほどゴージャスなスィートルームなどでなければ、必要なものしか置かれておらず、決して散らかっていないという部分にもあります。

それはつまるところ「生活感の無さ」に繋がります。

住まいにおけるいわゆる生活感とは、大きく分けて「暮らしを営むためのものが目に見える部分に露出されている」「家具や内装などの部屋を構成するものが古びている」という2点から生まれます。

自宅は日々の暮らしのあれこれを営むための空間であり、長く住むほどに傷みは出てくるものです。

自宅で生活感を完全に排除するというのは簡単なことではないでしょう。

しかし、ホテルのような空間を目指すということはとりもなおさず生活感を排除することに繋がり、それが「上質な空間」を作りあげるステップになりえます。

 

整理整頓の極意は「隠すこと」


 

 

ホテルの部屋は基本的に整理整頓が行き届いています。

それはホテルの従業員の人たちの働きによるものですが、それこそが「生活感を感じさせない」ための重要な要素です。

今あるものをあらかた処分すれば、一時の(あるいはしばらく後も)整理整頓は容易でしょう。

しかし、ホテルで過ごす数日間と違って住まいはこれから先もずっとそこで暮らす場所です。

いずれまた必要・不必要問わず、ものは増えていきます。

そこで大事なのが「隠すこと」。

具体的には扉付き・引き出し付きの収納を取り入れ、そこに散らかりがちなものを入れておくことです。

ホテルではポットやティーセット、筆記用具や衛生用品など生活感のあるものは全て収納家具の中に整理された状態で配置されています。

扉や引出は木製のものが多く選ばれており、中の収納物が見えない仕様になっていることで「非日常感」を演出している面があります。

扉のないオープンシェルフやガラス扉の収納は飾ること・眺めることの楽しみを生み出す反面、雑多な印象にもなりがちです。

もしその収納方法を選ぶなら「あえて余白を作る」、つまり配置物の間隔を空ける、何も置かない部分を作るといった点に工夫を凝らすことをお勧めします。

(生活感を感じない、という印象を受ける空間というのは総じて余白が多く、つまりものが少ない空間です)

自宅での生活感をできる限り抑えるためには収納家具はガラスではなく木製の扉や引出がある収納家具を取り入れ、基本的にものが露出されていない、いつも隠れている状態を心掛けてみましょう。

 

適切な配置とシンメトリーを意識する


 

 

また、適切な位置に適切な大きさの家具が十分な余白を持って配置されているか、という点の見直しも重要です。

ホテルでは壁に沿うように、特に収納家具やデスクは奥行や高さを揃えて設置することですっきりとした印象の空間作りを行っています。

つまり、家具の配置も大事なポイントのひとつとなります。

家具同士があまりに近い、あるいは高さや奥行きがそれぞれに凸凹しているとそれだけで部屋全体が散らかった印象になりやすくなります。

それはそのまま「生活感」に直結します。

特に収納家具の奥行はなるべく揃えたうえで、直線的に配置しましょう。

高さについても手前から奥に高くなっていく、あるいは低くなっていくという規則性を持たせるとスッキリ見えやすくなります。

また、家具を配置する際には「シンメトリー」の配置を意識するとホテルのイメージに近づきます。

シンメトリーとは左右対称のことで空間に安定感を与えてくれる効果があります。

例えば収納家具であれば、テレビボードを中心として他のもの(リビングボードなど)を左右シンメトリーに配置する、という配置はよく使われるインテリアテクニックのひとつです。

シンメトリー配置は家具の配置だけでなく、飾り棚の飾りやアートを飾る際にも意識して行うと洗練された印象になります。

 

使用する素材や色味は統一させ、質にもこだわる


 

 

ホテルのインテリアは素材や色味などに統一感を出すことでその場に落ち着いた印象を与えています。

同様に自宅であってもインテリアに統一感を持たせることでホテルのような空間を作りだすことが可能です。

コツは部屋全体の色数を抑えること。

そうすることで全体がスッキリとした印象になります。

使用する色はブラック、グレーなどのモノトーンやキャメル、ブラウンなど落ち着いたシックなものを選ぶと良いでしょう。

ソファのカバーやラグ、カーテンなどファブリック類は色味を統一することで更に落ち着いた雰囲気を演出できます。

ホテルのインテリアと言えば上質な素材のものを必要最低限だけ置いているイメージです。

これに倣い、ソファカバーやラグ、カーテン等の素材は出来る限り上質なもの、特に自然素材などの肌触りの良いものを選ぶことがお勧めです。

例えばカーテンやカーペットであれば織の入った生地やオーガニックのコットンやリネン、シルクなど。

ソファカバーであれば本革を選ぶことで重厚感を演出できます。

 

家具材はウォールナットがお勧め


 

 

ホテルライクな空間を演出しやすい家具材、それは落ち着いた色合いとゆったりとした木目が美しいウォールナットの無垢材です。

高級材として名高いウォールナット材は確実に上質な印象を空間に与え、さきに出てきたモノトーン系・茶系の色だけでなく心理的にも視覚的にも落ち着きを与えてくれるブルーやグリーンとも相性抜群です。

特に無着色仕上げのものであれば、様々な色素が入り混じって立体的な印象を加味してくれます。

ラグジュアリーな印象も強いウォールナット材、それも無垢材のもので家具を統一することで統一感のあるホテルのような空間に近づけることができます。

また、長く使用してもいわゆる「古くなってしまった」感は出ずに、逆に味わいを増していく点も見逃せません。

 

 

自宅というリラックスできる場所にホテルのような非日常感を演出し、その両面で楽しむことができれば暮らしの質は間違いなく向上します。

我々の暮らしには沢山のものが常にそばにあり、非日常の演出は難しく思えてしまいますが選ぶ家具や配置の仕方で取り入れることが可能です。

ぜひポイントを抑えて挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

家具蔵の無垢材ウォールナット家具を使用した暮らしの実例を見る

 

 

 

 

 


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