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ダイニングテーブルとソファ、先に選ぶのはどちらか?

2023.11.16

 

 

重要度が高い家具はテーブルとソファ


 

 

新築・改築もしくは引越しにおける家具選びの優先順位というのは人によっても様々でしょう。

新しい暮らしを始めるにあたって、真っ先に今まで憧れていたものを手に入れたいと考える人も、現在使用しているものはそのまま使用するので不足しているものを付け足すのみ、という人などそれぞれです。

あるいは日々の暮らしの中で重要度が高いと思われるものに予算や検討時間を割くということも考えられます。

この重要度について何を基準に図るかも個々の事情で異なりますが、ひとつ基準を決めるとすればそれは「家族全員で使用する」「そこで長い時間滞留する(長い時間使用する)」というものでしょう。

その点で重要度が高いといえる家具はダイニングテーブルとソファと言えます。

 

両者に共通するものと優先順位


 

 

両者に共通するものはそれこそ重要度が高くなる「家族全員で使用する」「そこで長い時間滞留する(ことが見込まれる)」というものであり、「リビングダイニングで使用する」という点です。

つまり、高い重要度を持ちながら同じ空間に配置することも十分に想定され、そこで起こることは「スペースの取り合い」です。

いずれもある程度のスペースを占有するものである以上、どちらを大きなサイズとし、どのように配置するかは美しい住まい空間を作るうえでは重要な要素です。

それはどちらを先に選ぶか、という部分にも繋がっていきます。

 

どこで長い時間を過ごすかを想定する


 

 

ダイニングテーブルとソファ、どちらから先に選ぶのかという選択はどちらにより大きなスペースを与えるか(あるいは双方のバランスをとったものとするか)という選択とも言えます。

これは言い方を変えれば「どこで長い時間を過ごすか」を想定する作業でもあります。

スペースというものが心身ともにゆとりをもたらすことは言うまでもありません。

広ければ広いほうが身体的に余裕を持った作業や滞留を可能にし、精神面ではリラックス感をもたらします。

短い時間ならともかく、長い時間を過ごすのであれば狭いよりも広いこと、家族とはいえ他者との距離感が適度に確保できていることがその場の快適性を担保します。

つまり、ダイニングテーブルとソファを同じ空間=リビングダイニングに置く場合、より長い時間を過ごすことになりそうなのはどちらかで双方のサイズも決定するというわけです。

そして、ダイニングテーブル中心の暮らしとソファ中心の暮らしは、それぞれ「過ごし方」が異なる点でその嗜好と選択が分かれます。

 

テーブル中心の暮らしはコミュニケーション性が高い


 

 

ダイニングテーブルは言うまでもなく食事をとるための場所であり、最近では個々の作業や来客への応対といった多用途の目的を果たすことができる万能性をもったものとなっています。

合わせるダイニングチェアの選択次第ではソファ同様の座姿勢や寛ぎを求めることもでき、それゆえにソファを置かずにテーブルを最大限大きなものとするという選択をとる人もいます。

テーブル中心の暮らしのメリットは食事や作業がしやすい、ということには留まりません。

これらの要素はソファ中心の暮らしでも享受することはできます。

L字状にソファを配置することが現実的でない場合を除き(一般の住宅事情ではその方が多い)、テーブル中心の暮らしは「個々のコミュニケーションが取りやすい」というメリットを生み出します。

複数でテーブルを使用する場合、対面・はす向かい・斜め45度などの違いはありますが、必ず視界に人がいるという状況となることが多くなります。

そうすると他者の所作、表情の違いや機微を意識していなくても感じ取ることができ、それはいわゆる「気付き」となって興味や会話へと繋がりやすくなるのです。

家族で一緒にいる時間そのものが少ない、あるいは一緒にいても個々で楽しめることが増えた現代ではこの点は意外と重要です。

そして、サイズの大きな(且つ周囲の余白も十分な)テーブルを使用することは決して窮屈ではないことからその場の滞留時間を長くし、コミュニケーションをとるチャンスも多くなるのです。

 

様々な自由度が高いソファ中心の暮らし


 

 

部屋でテレビを視聴することが多い人はむしろソファで長く過ごすことの方が多いかもしれません。

ソファ中心の暮らしでテーブルに勝る点があるとすれば、それはまさしく「姿勢の自由度」「過ごし方の多様度」になります。

ソファというのは、一人掛けでない限りは「座る」以外にもその場で「寝転ぶ」ことができるものです。

人間が同じ姿勢のままで長時間過ごすことができない=じっとしていても必ず身体を動かしたくなることを前提とする場合、同じ場所で様々な姿勢をとることができるのは大きな利点であり存在意義と言えます。

自由な姿勢をとることができることは、住まいの中で確保したい「疲れの軽減」「身体的なリラックス感」にも繋がります。

それを最大限可能にするためにカウチタイプやオットマン、フットレストやヘッドレストの装備に多様な機能を求めることもできます。

ソファに居ながらにして食事をとることもでき、レイアウト次第では来客にも対応できるものとなります。

住まいは心身の疲れを癒し、好きなことやものに囲まれる場所であるべきです。

その点を重視するならばソファ中心の暮らしを選択する=ソファを大きくすることは非常に有益な選択肢です。

 

 

ダイニングテーブルとソファ、どちらを先に選ぶのかで大切なのはどのような生活をイメージしているかという点です。

何を重視するかが明確になると、空間におけるスペースの配分から成るサイズの設定やデザインの決定、あるいは予算を決めやすくなることも多く、失敗の無い家具選びの一歩ともなります。

私ども家具蔵でも、家具選びのサポートを行う際にはその点をお話ししながら、様々なプランニング方法を用いてお手伝いしていますのでお気軽にお声掛け下さい。

 

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