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ウォールナット材家具はなぜ人気が高いのか

2023.11.27

 

 

「ウォールナット」はさほど家具材や樹種名に詳しくない人でも一度は耳にしたことがあるほど有名な樹種です。

中世の時代から続く高い人気は、樹種名でありながらその木肌の色を模した「ウォールナット色」という色名があることからもうかがい知ることができます。

古くからある建造物、そこで使用されている調度品といった歴史的なものや高級車のダッシュボードなどのラグジュアリーなものから私たちが日常で使用する家具や道具といった身近なものまで様々な用途で愛されるウォールナット。

その人気の理由に迫ります。

 

加工性に優れ材料として優秀なウォールナット材


 

 

そもそもウォールナット材がここまでの人気を博したその始まりは粘りや接着に優れる加工性が中世の家具職人に受け、ウォールナット材を用いた家具が多くつくられたことにあります。

その加工性による家具製作の自在度は近代においても著名なデザイナーが好んでウォールナット材を使用したことからも分かります。

ウォールナット材はいわゆる広葉樹材であり「堅く、傷が付きにくく、揺れにも強い」という特性はここでも見ることができます。

家具材として優秀である素地が元々あったことは今に至る隆盛の理由のひとつと言えます。

また、現代よりもはるかに着色技術が劣る時代に無着色でも美しく落ち着いた色合いを持ったものを作ることができたことは職人のクリエイティビティを刺激し、それが高級層、ひいては大衆にも支持されていったのでしょう。

 

高いコーディネート力を誇る万能性


 

 

今や高級材の代名詞ともいえるウォールナット材ですが、確かにウォールナット材を用いて製作された家具やインテリアの数々はそこはかとなくラグジュアリーな雰囲気が漂います。

それは人工的に作られた着色料を用いた材料では決して生まれない奥行き感にもあるのでしょう。

と同時に、ただ高級感だけが突出しているものがここまで高い支持を集めることはないはずです。

使う場を制限しないコーディネート性の高さも高い人気を誇る大きな要因です。

「黒」といっても差し支えない、落ち着いた深い色合いは合わせる空間を問いません。

落ち着いたトーンの空間なら、その雰囲気を壊さず引き上げてくれる親和性を。

明るい基調の空間なら明確なコントラストとメリハリを。

畳の和室にもよく合います。

水墨画を思わせるような木目は和の雰囲気にもよくハマります。

美術館のようなモダンな空間の演出も可能です。

和洋ともに相性も良く、床の色目や素材も問わない。

そのうえでビビッドな色や柄物、あるいは金や銀といった派手なイメージのあるものでも満遍なく合わせることができる万能性は定番的な人気を誇る理由の一つと言えます。

 

ウォールナット材の「経年変化」


 

 

経年変化とは、時間の経過とともにそのもの自体の見た目や質、性能が変化していく様子を表します。

多くの場合はそれが「劣化」となるものが多いなか、無着色仕上げの無垢材に関してはむしろ「美化」ととらえて良い言葉です。

無着色仕上げの無垢材は、人工的な着色料を塗っていないので、いわゆる自然そのものの色合いをもっていることになります。

そのことは様々な色素がその木肌に存在することに繋がり、単一の色で塗られた画一的なものとは異なる「奥行き感」となります。

すべての無着色仕上げの無垢材(家具)がそのような性質を持つ中、特にウォールナット材に関しては際立って複雑な色素でその表情が彩られています。

落ち着きのある深い茶色のほか、時に黒紫色、赤紫色、辺材の乳白色や墨を流したような黒と言って差し支えないものまでさまざまな色素が複雑に絡み合っています。

そのことが件の高いコーディネート性にも関係するのですが、ウォールナット材が高い人気を誇る理由のひとつにこの経年変化、それもウォールナット材を含めたごくわずかなものにしか見られない特別な変化にあります。

大抵の樹種は明るい色合いから徐々に落ち着いた色合いへとその木肌の表情を変化させます。

しかし、ウォールナット材はその逆で、深い焦げ茶色から光に当たることで徐々に黒味、紫味が抜けてまろやかな色味に変化していきます。

木肌が明るくなることで木目が目立つようになることで徐々に凛々しさも増してきます。

最初とは違った楽しみ方ができるという意味でも高い支持を得ている理由が分かります。

 

 

ウォールナット材のその多くはアメリカンブラックウォールナットですが、「クラロウォールナット」や「オレゴンウォールナット」、「ペルシャンウォールナット」「イングリッシュウォールナット」などの亜種も数多く存在します。

また、突き詰めればクルミの生る木であり、そのことは私たちに親しみやすさをも与えてくれます。

それでいて「木材の黒いダイヤモンド」とも評されるほどの唯一無二ともいえる存在感と高級感を持つウォールナット材とそれで作られる家具。

その宝石のような家具とともに過ごす毎日をお手伝いするために、私ども家具蔵でも熟練の職人たちが丹精込めて手仕事で製作するウォールナット材家具をフルラインナップでご用意しています。

色合いが変わることで暮らしの中で「ともに暮らす感覚」や「育てている感覚」も味わうことができ、且つ空間を選ばないウォールナット材。

家具蔵各店でその魅力を直に感じることができますので、近くにお立ち寄りの際にはぜひお待ちしております。

 

家具蔵のウォールナット材家具のある暮らしの事例はこちらから

 

 

 

 


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