購入後に後悔しない一枚板の選び方とは?
2023.12.14
毎日使うものはなるべく良いものを使いたい、という需要が増える中で家具においても同様の観点で選ぶ人が増えています。
気に入ったもの、良いもの、そして長く使うことができるものを選びたいという人達が選ぶのは無垢材でつくられる「無垢材家具」です。
その代表格である無垢材テーブルの中でも、一際存在感を放つのが「一枚板テーブル」です。
樹齢約百年、もしくはそれ以上の大木の表情を余すことなく住まいで表現する一枚板天板でつくるテーブル。
その買い物の成否はそれからの暮らしの「質」を大きく左右します。
一生のなかでそう何度も無いであろう、一枚板テーブルの購入。
購入後に「失敗した…」「これにしなければよかった…」ということにならないようにポイントを整理していきましょう。
広葉樹材のものを選ぶ
一枚板はその色や形など素材によっても様々です。
そこではまず、直感的に「これが素敵」と思える事が大切です。
それは一枚の絵画を選ぶことにも似ています。
そのうえで見極めておくべきポイントもいくつかあります。
まずは、その樹種が「広葉樹であるか針葉樹であるか」という部分です。
広葉樹と針葉樹の違いについてはこのコンテンツの他の項でも何度かお話していますが、広葉樹と針葉樹では葉の形はもちろん、その組織構造が異なることで、素材となった際の適性も異なります。
針葉樹は柔らかく加工性には優れていますが、家具にするなら広葉樹がその用途に向いています。
広葉樹の方は針葉樹と比べると固く、テーブルや家具に適しているのです。
広葉樹は強度があるので重量のあるものを収める可能性のある収納家具や長期に渡って使用することになり、そのなかで傷などがつく可能性も高い(つまり傷がつきにくいものが良い)ダイニングテーブルにも向いています。
テーブルは食事はもちろんのこと、いまや家族皆が様々な状況で使用することが想定されます。
そこで少々乱暴に扱ってもビクともせず、傷などの傷みも入りにくいものが使いやすいのは当然です。
広葉樹でも傷が全くつかないという訳ではありませんが、日頃のメンテナンス性や使い勝手を考えると広葉樹の強度が道具としてその利便性を発揮してくれるはずです。
どんな表情やかたちを選ぶのか、の基準を定めておく
また、一枚板はそれぞれの木の形をそのままにテーブルとして仕立てるため、色や大きさと合わせてその形状も個性的なものになる可能性があります。
また、木目もそれぞれ異なり、節や割れを樹脂等で埋めたものもあります。
そのどれもがとても魅力的です。
でも少し待ってください。
その天板に決める前に、必ずその一枚板が自宅にある状態をイメージするのを忘れてはいけません。
物理的なサイズはもちろん、時にはその強い主張が空間のなかで浮いてしまわないかをしっかり見極めましょう。
そして、その天板はテーブルとして毎日使うものであり、長く使うものです。
ホテルや店舗などの空間であれば印象的で素敵、というだけでも良いでしょう。
しかし、自宅で毎日使うとなるとそれは生活の道具としての機能も重要となってきます。
とすると、その形状などがどのようなものが良いかが自ずと見えてくるはずです。
日常の道具としては、他にも脚の形状や取り付け位置、またはメンテナンスのしやすさなども重要なポイントです。
「使いやすさ」の見極めが難しい場合は住まいの様子を店舗スタッフに伝え、サイズや形状が状況に合っているかも確認すべきです。
また、脚やメンテナンス性などの部分は相談する店舗によっても事情は異なるので、例えば「脚の種類が豊富」「脚代金は無料」「自身でのメンテナンスも容易で困ったら補修してくれる」といった点を重視して選ぶのが「良」です。
多くの品揃えと良いスタッフとの出会いが納得のいく天板選びを可能にする
僅かな選択肢しかないなかより、多くの選択肢がある方が「出会い」の確立が上がるのも当然というもの。
一枚板天板を探す際にはより多くのストックがある場所や店舗で探す方が納得のいく天板選びとなるでしょう。
ここでよくあるのが「たくさんありすぎて迷ってしまう」というケースです。
そこで情報や要望をきちんと交通整理してくれる知識や経験が豊富なスタッフとの出会いも重要になります。
彼らはそのテーブルが入る空間のインテリアイメージだけでなく「木にまつわるエピソード」などを交えて、たくさんの選択肢の中からいくつかの候補や「これしかない」というものを選ぶサポートをしてくれるはずです。
テーブルだけではなくそこで使うチェアとの高さのバランスに関するアドバイスや、使う椅子のサイズによって過ごしやすいテーブルの脚のスタイル、取り付ける位置についても提案してくれれば総合的な視点でも失敗の無い買い物になります。
また、木にはそれぞれ産地があり、その土壌の特徴や樹の育ち方などは聞いてみるととても興味深いものです。
同じ一枚板であっても、その一枚についてのストーリーがあることで毎日テーブルを眺めるときに気持ちまで変わってきます。
思い入れというものは日々使うもの、高額なものには欠かせない要素です。
それを与えてくれる店舗やスタッフとの出会いこそが「後悔しない」一枚板の選び方の神髄ともなりえます。
私ども家具蔵においてもそれぞれのお客様に特別な「出会い」をご提供したい考えから、世界中から集めた30を超える種類の銘木を様々なサイズでご用意しています。
特に一枚板の専門の「一枚板ギャラリー」では常時200枚以上のストックを誇る天板をご用意し「選ぶ楽しさ」もご提供しています。
工場直営の強みを生かしたメンテナンス性やそれぞれのスタッフの木の知識も充実しています。
後悔の無い一枚板選びをするために、一度是非お立ち寄りください。
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