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家電を入れる・置く場合の収納家具のポイントは

2023.12.15

 

 

収納家具を検討する時に必ず考慮しなければならないこと。

それは「実際に収納するものをどの場所にどのように収めるべきか」ということです。

特に電化製品、つまり家電を置く、あるいは収納する想定がある場合には使い勝手が良い配置はどこか、家電の配線をどうするかなど考えるべきことが多々あります。

そのため、収納家具といっても「本を並べて入れる」というような単純なものではなく、ひとつひとつサイズも仕様も異なる電化製品に応じた想定能力が試されると言っても過言ではないでしょう。

それでは、その想定能力とは具体的にどのようなことを指すのか。

それぞれの家電を納める収納家具を通して考えてみましょう。

 

TVボードは配線や転倒、放熱に注意


 

 

TVボードは、その名のとおり「テレビを設置するもの」であり、家電を想定した収納です。

テレビやDVDプレーヤー・ブルーレイレコーダー・オーディオなどの機器は、ほぼ毎日使用することが基本となるため設置場所や用途、配線方法や周辺機器の有無なども考慮しながら収納を検討しなくてはなりません。

テレビ自体は天板上と相場は決まっているので置き場所で悩むようなことは無いでしょうが、耐震に関しては一考が必要です。

最近のテレビは大型化していると共に薄型になっているため、それに比例して転倒のリスクも大きくなっています。

TVの脚の下に貼るだけで転倒しにくくなる耐震シートや、テレビ本体を後ろから固定する金物などを使用すれば、万が一の時にも転倒や破損を防止することができるので、転倒防止に関しては配慮しておいた方がいいでしょう。

またオーディオ関係の中でも特にAVアンプは、放熱量が多いので熱を逃がす空間を設ける必要があります。

放熱を考慮しておかないと機器の故障に繋がってしまうためです。

AVアンプなどはただでさえサイズが大きいものが多いのですが、それに加えて放熱スペースを確保した場合、既製の商品だとなかなか対応できる商品は少ないことにも注意が必要です。

 

キッチン収納は「使う頻度」でカテゴリー分けする


 

 

電子レンジや炊飯器、コーヒーメーカー、電気ケトル、フードプロセッサー、ホットプレートなどキッチン周りには多くの家電があり、それらはキッチン収納に設置・収納することが多くなるはずです。

どのように収納するかによって、使い勝手にも直結するためしっかりと計画立てて検討する必要があります。

まず初めに「使う頻度」によってカテゴリーを分けるのがお薦めです。

電子レンジや炊飯器、電気ケトルなどは毎日使うものであり、家具内に収めてしまっては都度使用する時に不便です。

すぐに手が届く場所に置いておかなければなりません。

スライドトレーや、収納の天板上・中台上に置いておきます。

反対にフードプロセッサーやホットプレートなどは毎日使うものではないので、引出しの中やシンク下の扉内などに収めてしまっていいでしょう。

同時に炊飯器などの毎日使う家電においては、人の動作する際に使いやすい高さや範囲にあることが求められます。

通常だと腰回り、腰上前後の高さだと手が届きやすく、腕を動かす動線も短いため作業自体が楽に感じられます。

使用頻度の高い家電は、腰高の位置にあることがベストです。

また、電子レンジやオーブントースターなどは高熱を発するため、放熱するためのスペースが必要になります。

そこに収まるから、とむやみに収納してしまうと思わぬ故障に繋がってしまいます。

どれくらいの放熱スペースが必要となるかは、機種により異なり各メーカーのホームページより確認ができる説明書やメーカーに直接問い合わせをしてもいいでしょう。

 

オーディオ機器や掃除機ロボットを考慮するリビング収納


 

 

リビング収納に置かれる家電といえば、オーディオ機器やFAX複合機が定番です。

テレビを置く人もいるでしょうし、最近ではスマートフォンやタブレットの充電場所ともなっています。

音楽好きの人だとスピーカーの置き位置や高さなども気になるところですが、これらはやはりコンセントの位置との関係性と、配線がスムーズに行えるかどうかが大きなポイントになります。

配線が乱雑に見えてしまうことは空間の美観を損ね、いざという時の利便性や火災のリスクも上がることになります。

収納背部のくり抜きや、内部の開口なども視野に入れながらスムーズ且つ美しい配線を心掛けたいところです。

また、収納横に額縁に入った絵画やポスター、あるいは観葉植物などを置くと、収納横に配線部がある際にうまく目隠しの役目を果たしてくれます。

また、最近ではこのリビング収納に掃除機ロボットのドック機能を加味させる人も増えてきました。

正確には充電スタンドを収納内に設置できるようにしておくということですが、意外と掃除機ロボットの設置場所は美しく見せる方法が少ないものです。

それらを解決する方法として、配線孔を収納家具に装備させて配線位置も考慮しながら掃除機ロボットの収納場所としてもリビング収納を活用させる人が増えています。

 

 

このように収納家具に家電を入れる、または置くケースというのは多々あります。

ある程度のセオリーなどはありつつも、各家庭によってその詳細は異なるものです。

そのような状況において、ベストな設置位置や配線方法を獲得する手段となるのがオーダー家具と言えるでしょう。

個々の事情に応じた収納家具は突き詰めていくと家具は道具、という理想を実現させてくれます

道具とは使いやすいのが第一にあり、その形状も様々。

自分の好きな暮らしにしっかりと寄り添い、ニーズを満たしてくれるパートナーとしての家具。

そして、同時にインテリア性も兼ね備えたものが暮らしを豊かにしてくれます。

それはじんわりと続く長い幸せに繋がります。

大規模な工場一括生産ではその点を叶えるのはなかなか難しくもありますが、手仕事で家具作りを行う家具蔵だから叶う収納家具は多種多様なスタイルであなたの理想を叶えます。

 

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