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無垢材ベンチは「背もたれ無し」を選ぶ理由

2024.1.16

 

 

ダイニングセットは言うまでもなく「ダイニングテーブルとダイニングチェアの組み合わせ」を指します。

しかし、ダイニングチェアを「テーブルを使用するために腰掛けるもの」と定義すると、それはダイニングチェアでなくても良いということにもなります。

暮らしの多様化で必ずしも「ひとつのテーブルの4脚のチェア」が必要ではなくなっている世相もあるなかで最近ニーズが高まっているのがベンチです。

ダイニングチェアは人の身体のかたちを考えたものも多くあるので長時間そこに座る際にはやはりダイニングチェアに軍配が上がります。

しかし「普段は2人暮らしで来客時に座るものが必要」「子供がいて、よくその友人が遊びにくる」「不特定な来客に対応したい」といった理由でベンチをダイニングテーブルに配する人も増えているのです。

 

ベンチは背もたれ無しの方がメリットが多い


 

ベンチを定義するとすれば、それは「同時に数人が座ることができる長椅子」となります。

歴史を紐解いてみると元々ベンチは背もたれが付いていない、腰を下ろすための台のことを指していました。

そこから、時を経るにつれ横に長くて数人が座れる長椅子全般のことを指すようになりました。

余談ではありますが、パワーリフティング競技の種目にもなっている「ベンチプレス」は、長椅子の上に寝ながら、腕の力だけで重量挙げを行うのでその名が付けられています。

ダイニングチェアではなくベンチをダイニングテーブルに配する場合の理由としては、その多くが「来客の際に対応しやすい」というものでしょう。

ここでその役割を「座ること以外」に広げることで、その価値はさらに上がります。

その大きなポイントになるのは「背もたれ」です。

ベンチは「背もたれがあるもの」「背もたれが無いもの」と大きく分けることができます。

ベンチを選択するうえでどちらにメリットが「多い」のかを考慮した際に軍配が上がるのは後者の「背もたれが無いもの」といえます。

 

「背もたれ無し」のベンチは出入りのしやすさと省スペース性が〇


 

 

その理由をひとつずつ見ていきます。

まずは本来の目的である「座る」というものに対して。

ベンチはチェアと比べてサイズも大きく、その出し引きにもやや力を要します。

背もたれがある場合、出し引きが難しいことからテーブルと距離を置いてベンチを配置することになりますが、そうするとテーブル周辺に余計にスペースが必要になってしまいます。

背もたれ無しであれば余分なスペースを要することなく、出入りも容易です。

また、背もたれが無いものは高さも抑えておけるので、圧迫感を軽減し空間を広く見せる特徴があります。

そして、状況に応じてたくさんの人数が一度に座ることができるのは言うまでも無い大きな魅力の一つです。

家族が多い家では一人掛けの椅子をたくさん用意するよりも、ベンチを置いた方が利便性に長けるというのも頷けます。

 

背もたれ無しのベンチは「座る」以外の用途にも活用できる


 

 

ダイニングチェアをベンチにすることでメリットが得られるのはそれだけではありません。

「座る」以外の目的でも重宝してくれます。

共働きのカップルの帰宅時のカバンの一時置き場、来客時のクローク的に、カウンター下や腰窓の下で飾り棚として、そしてソファの前のコーヒーテーブルやテレビボードにも。

ソファの前にコーヒーテーブル、リビングテーブルをレイアウトしている人は多いでしょう。

そしてその前にテレビボードを配置。

通常のリビングテーブルではソファとテーブルの間、テーブルとテレビボードの間を回遊するのにスペースが少なくて通りにくい場合もあります。

ですがその場所にベンチを配置すれば、通常その奥行きは400ミリ程度に設定されているので周囲のスペースが拡がり、ぐっと回遊しやすくなります。

本来座るためのものですから、高さも400ミリから450ミリ程度のものが多く、リビングテーブルとしては申し分ない高さです。

来客時にはテーブルに移動させれば「一台二役」の家具となります。

また、壁掛けテレビや録画・再生機能付きのテレビの場合、AVデッキが不要になり、通常の箱型のテレビボードでは少々オーバースペックになることも。

ただ、テレビを床に置いたり、壁掛けでもその下に何もないのはやはり寂しいもの。

そのような時、ベンチを活用することで空間にしっかりと重心が生まれ、全体のバランスが良くなります。

このような使い方ができるのは「背もたれ無し」のベンチの良いところです。

 

ベンチを選ぶうえで気を付けることとは?


 

 

ダイニングチェアでベンチタイプを選ぶメリットのひとつに価格がある、という意見もあります。

例えばダイニングチェアを2脚購入するより、ベンチを一台購入する方が割安なこともあるでしょう。

しかし、そこで気を付けなければいけないのは「過ごし方」です。

ダイニングチェアにあってベンチに無いもの。

それは「背もたれ」と「肘掛け」です。

人の身体は支えるところが多いほど楽に過ごすことができます。

臀部のみを支えるベンチと、背中や腕を支えてくれるパーツがあるダイニングチェアでは、やはり疲れにくさや過ごしやすさが違います。

家族全員がダイニングテーブルでゆったり過ごせるように、ということならダイニングチェアを選ぶ方が長い目で見て得策になることもあります。

また、サイズの問題も気を付けましょう。

これはテーブルの脚の形状やベンチを置く位置にもよりますが、仮にベンチを四本脚のテーブルの下に掛かるように深めにセットするなら、テーブルの脚と脚の間よりも左右100ミリは小さいサイズを選ぶのがベストです。

何故なら、横からの出入りの際に自分の脚が出るだけのサイズを確保しておかないと出入りが窮屈になるため。

長さがあり、隣に人が座っていることもあるベンチはチェアのように後ろに引いて出入りできないこともあります。

そうならないように、ベンチとテーブル脚の間隔は少し広めにとっておくこと必要があるのです。

 

 

背もたれ無しのベンチは様々な使い方とメリットがあります。

家具蔵各店では、テーブルと同じクオリティで無垢材ベンチをオーダー製作しています。

どれも飽きの来ないデザインであり、樹種の選択幅も豊富です。

テーブルとデザインを揃えて、あるいは好みの樹種で、サイズも自由に。

ベンチ選びに迷ったら、家具蔵のスタッフにご相談ください

様々な使い勝手があるベンチ、皆さんもご検討してみてはいかがでしょうか。

 

家具蔵の無垢材ベンチのラインナップはこちらから

 

 

 

 

 

 

 

 


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