和モダンスタイルのつくり方とは?
2024.2.21
日本だけでなく海外でも人気の和モダンスタイル
インテリアのスタイルというものには実に様々なものが存在します。
昔から存在するオーセンティックなものだけでなく、(それが定番的な人気を得るかどうかは別として)新しいトレンドによって生まれるものもあり、まさに「百花繚乱」という状況です。
その中で人気が高く定番的なもののひとつに「モダンスタイル」があります。
モダンという言葉には「現代的」「近代的」といった意味があります。
インテリアでいうモダンスタイルとは余計な装飾を省いた、シンプルで飽きが来ないものを指します。
いわば「無駄をそぎ落とした」スタイルです。
このモダンスタイルに「ジャパニーズテイスト」、つまり日本独特の「和」の精神やそれを感じさせる素材を掛け合わせたものが「和モダン」あるいは「和モダンスタイル」と呼ばれます。
「和モダンスタイル」は海外でも高い人気を博しますが、特に私たち日本人にとっては自国の文化に根付いたものと強く関連することから馴染みやすく支持を得ています。
和モダンスタイルの定義と必要なものとは
和モダンスタイルとは、日本の伝統的なものや考えをエッセンスとしながら欧米で生まれた洗練されたスタイルと融合させたものです。
伝統的な和風(あるいは和の雰囲気を活かした)インテリアに、スタイリッシュで現代的なデザインを合わせたスタイルと言っても良いでしょう。
いわば日本伝統の様式に現代の新しい様式を織り交ぜたものという言い方もできます。
ここで明確にしておきたいのが「和風インテリア」と「和モダン」の違いです。
一見似ていますが「伝統的な日本のインテリアを取り入れ、それのみで構成された空間」が和風インテリアで、そこに現代風の要素を組み合わせたのが「和モダンスタイル」です。
日本独特の伝統的な「侘び・寂び」の文化やシンプルで洗練されたものは流行に左右されることなく、いつまでも古さを感じさせないことが大きな魅力のひとつです。
リビングから寝室、キッチンまで場所を問わずに取り入れることが可能です。
基本的に「和モダンスタイル」を体現するには「自然素材を取り入れる」「色調は落ち着いたものに」「家具などのデザインはシンプルでスタイリッシュなものを」という点を抑えておくことが重要と言われます。
これらはどれも「和を感じる要素」であり、「素材」「色使い」「家具などのアイテム」を上手く取り入れることができれば、静謐さを感じさせながらも温かみのある空間を演出できます。
どのような素材を使用するのか
素材の選定については、空間全体とそこに入る家具などの調度品双方で見ていく必要があります。
空間については外装には瓦や白壁を、内装には珪藻土や漆喰、そして障子や畳、襖などの和のテイストが強い建具を随所に取り入れながら完全な和室とならないようなバランスで全体を作りあげていきます。
家具にも経年変化が美しく、自然な色合いが和モダンスタイルにピッタリな無着色仕上げの無垢材家具を取り入れることで和モダンスタイルが体現しやすくなります。
ガラスや金属など透明感や光沢のある素材を随所に使用して変化を加えるのも良いでしょう。
色使いのポイントは?
次に重要なポイントとなる「色使い」ですが、一般的なモダンスタイル同様に白や黒、グレーなどのモノトーンカラーを重用しながらも、「詫び・寂び」を表現するくすんだ色合い=茶色や薄茶色をベースカラーとするのもお勧めです。
ベースカラーの次に多くの面積を占めることになるアソートカラーを差し込むなら畳や竹といった「和」を体現しやすい緑系の色がおすすめです。
アクセントカラーを取り入れるなら暗めの色の方が全体をまとめやすくなります。
どのような家具を選べばよいのか
そのうえで家具などの調度品はデザインがシンプルでスタイリッシュなものとします。
和モダンの特徴は天然素材が多く使われていること、「詫び・寂び」を含めた経年による、そこに置いてあるものの状態の変化を楽しむことにあります。
シンプルで普遍的なデザインが多い家具蔵の無垢材家具であれば、無着色仕上げによる自然の色合いの美しい変化を楽しみつつ、飽きが来ないデザインのものが多数あります。
格子などの和の意匠を取り入れたダイニングチェアなども和モダンスタイルの体現に一役買うはずです。
同時に圧迫感の少ない、開放的な空間とするには家具は高さを抑えたものを多く取り入れるとよいでしょう。
高さを抑えた家具は視界を遮ることなく、重心が低くなることで天井との距離感が生まれて空間を広く見せる効果を持っています。
収納家具なども腰の高さくらいまでのもので揃えておくと効果的です。
和モダンテイストをつくる上で大切なことはここに挙げたものですが、そのうえで「やりすぎないこと」がもっとも重要なものとなります。
それは家具やアイテムの配置についても同様です。
空間に余白を残し開放感を演出すること、使う色もできるだけ少なくすることを心掛けましょう。
私ども家具蔵では和モダンスタイルの体現にピッタリの家具のラインナップだけでなく効果的な活用法、美しい見せ方もご提案しています。
和モダンの空間づくりを検討している方はぜひお近くの家具蔵までご相談ください。
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