無着色仕上げの無垢材家具を選ぶメリットとは?
2024.8.26
目次
その無垢材家具は表面に着色を施していないか?
無垢材家具は住まいに一種の「格」と「雰囲気」をもたらすことができ、インテリアとしての側面からもいわゆる「選ばれる理由」があるものです。
そして、それに加えて多くの支持を得ている理由がその耐久性でしょう。
そもそも素材として非常に丈夫で耐用年数が長く、堅牢性のある素材であることは頻繁に買い替えるものというわけではない家具というジャンルに合っています。
そこでいざ無垢材家具を購入しようとインターネットなどを検索すると非常に多くの選択肢があり、どれを選べばよいのか迷ってしまうかもしれません。
取捨選択していくポイントは多々あり、人によって優先順位も異なることでしょう。
そのポイントのひとつに「表面に着色を施しているか」「着色していないか」という点を加えてみるのはどうでしょうか。
無垢材家具は「無着色仕上げ」のものを選ぶべきである
多くのものが人工的に表面を「着色」したうえで世に出ています。
その色が商品の個性を生み、嗜好の差を分け、製品として成り立っています。
そのために着色料や染料は昔から常に進歩してきました。
家具も同様にその多くが着色されて製作されています。
その色は住まいを飾るため、統一感や空間のテイストを作りあげるために非常に重要な役割を果たします。
無垢材家具にも着色されているものがありますが、一方で「着色していない」つまり「無着色仕上げ」というものも少なからず存在します。
そして、無垢材家具に関しては「着色しない」「無着色仕上げ」のものを選ぶべきであると言ってよいでしょう。
無着色仕上げだと傷みが目立ちにくい
なぜ「着色していないこと」がその無垢材家具を選ぶべきポイントになるのでしょうか。
答えは3つあります。
まずそのひとつは「傷みが目立ちにいという点」です。
無垢材家具を選ぶうえでのアドバンテージとなる要素に「傷がついても味になる」という点があります。
これは自然素材でよく見ることのできる要素であり、本革の財布や鞄などを思い出すと頷けるはずです。
このアドバンテージは無着色仕上げであるからこそ享受できます。
家具を日常使用するうえで傷やヘコみは避けられません。
どのように気を付けていてもふと気が付くと傷がついていたりします。
その際に着色しているものの場合、表面の色と内部の色が異なることも多く、その傷は明らかに「傷み」「劣化」として認識されるものとなり、それは大げさに言えばその家具や空間の価値を下げるものになりかねません。
しかし、無着色仕上げの無垢材家具は表面の色も内部の色も基本的に同じであり、生じた傷みは大きく目立ちません。
少なくとも「嫌なもの」には見えず味わいにすらなりえます。
日常使いで生じる傷みを風合いにまで昇華させることができるなら気兼ねなくおおらかに使用できるというものです。
メンテナンスが容易になる
二つめの要素は「メンテナンスがしやすくなる」という点です。
傷みが目立ちにくいとはいえ、生じた傷みが気になることはあるものです。
あるいは許容できないくらいに傷が増えてしまった、染みができてしまった、などもあるでしょう。
それらをそのまま使用するのもひとつですが、そのような傷みの数々を無着色仕上げの無垢材家具なら研磨して修復することができます。
厳密に言えば着色を施した無垢材家具でもそれはできますが、研磨したあとに再度着色をしないといけません。
購入当時と同じ塗料があるとは限らず色むらになるなどのリスクもあります。
無着色仕上げなら保護のための塗装こそ必要ですが再着色は必要なく「削って直すことができる」という無垢材家具のメリットを最大限享受できるものとなります。
年月が経つごとに美しくなる
無着色仕上げの無垢材家具を選ぶ理由の三番目は「経年変化」です。
年月が経つごとにその状態が変わることであり、この「変化」の意味は多くの場合「劣化」と同じ意味として表現されます。
しかし、無垢材の場合は違います。
その「変化」は劣化ではなくむしろ「美化」と呼んでよいものです。
その色合いの変化は、急速に鮮やかな飴色に変わるもの・徐々に色合いが明るくなり木目が際立つもの・ゆっくりと少しずつ色を濃くしていくものなど樹種によっても様々です。
着色したものでは無垢材本来の色合いの変化を確認することは難しく、むしろ長年使用した際には色褪せとして悪い眼立ち方をしてしまうかもしれません。
高い耐久性を持ち、長く使用できるものだからこそ、使い込むごとに「良い味」になっていくものを使いたいものです。
無着色仕上げの無垢材家具は自然の色合いをそのまま活かしているのでどのような空間にも馴染みやすくコーディネートも容易です。
一方、じつは無垢材家具を無着色で仕上げることは決して珍しいものではありません。
ただ、その際に素材のクオリティやグレード、パーツ合わせの際のこだわりにメーカーごとの「差」が出ます。
着色をしないことは、木材が持つ独自の風合いや個性を最大限に引き出すこと。
私ども家具蔵でも全ての家具を無着色にて製作しています。
熟練の職人が組み上げ、素材の色合いをそのまま活かす無着色仕上げの無垢材家具。
その魅力をぜひ一度、家具蔵各店でお試しください。
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