「オーダーメイドでつくるべき家具」3選
2024.9.9
目次
家具選びの際の選択肢は多々ある
新たな家具が必要となった際の探し方・選び方には今や様々な方法があります。
インターネットで調べるというのはこの後にあげる方法においてもまず第一に行うことが多く、広範な意味においてはそれがもっとも多い探し方です。
あるいは家具販売店に直接足を運んでみるのは以前から定番的な方法です。
オンラインショッピングはもはや買い物方法の選択肢として外しがたいものがあります。
最近ではリユース店などを有効に使用する人も多く、その流れでネットオークションやフリマサイトなどで家具を検討する人も多いでしょう。
どのようなものでもそうですが、折角購入するのであれば自身の事情にぴったり合致するものを選びたいものです。
そして、どこを探しても既製品・既存品では自身のニーズを満たすことができない場合には「オーダーメイド」という選択肢もあります。
量販家具とオーダー家具との違い
オーダーメイドの家具、つまり「オーダー家具」はいわずとしれた「自身の事情に合わせて改めて製作させる家具」を指します。
家具はいわゆる「量販品」と一点ものとなる「オーダー家具」に分かれます。
量販品=量販家具は、通常は一定数の在庫があることで素早い納期で手に入れることが可能です。
例えば「今すぐにこの家具が無ければ困る」という場合は、この「素早い納期」というのは非常に有難い要素です。
また、同じものを多量につくることは製作する際のコストの軽減に繋がります。
これは品物そのものの価格に反映されることも多く、比較的安価に家具を販売できる=手に入ることに繋がります。
また、同じ規格で製作することは多くの人のニーズを満たすものでないといけません。
同じ規格でできるだけ多くの人のニーズを満たすために膨大なデータをもとにした「最大公約数」的なサイズや仕様でつくられます。
それはよほどのことがない限りは決定的に使い勝手に不満が出るものにはなりにくいものであり、仮に多少の不満はあってもまず問題無く使用できるでしょう。
それに対してオーダー家具は、ある程度の製作期間が必要=「納期が掛かる」とされる家具です。
期間はそれぞれ異なりますがおおよそ最低でも1か月は必要となり、明日にでもすぐにこの家具が欲しい、という場合には選択が難しくなるケースもあります。
しかし、純粋にコストのみを求めての家具製作ではなく、自身のニーズだけを満たすために製作されるので使い勝手や自身の住空間とのマッチングは間違いの無いものとなります。
日々のちょっとした不満でもそれが続けば大きなストレスになりかねません。
それを解消できるだけでもオーダーメイドの家具を使うことは大きなメリットとなります。
材質のクオリティや強度なども高いものが多く、長い期間使い続けることができるという条件がある場合はオーダー家具が向いているといえます。
オーダーメイドとするべき家具は「チェア」「テーブル」「収納家具」
特にオーダーメイドで製作することでより快適性が増す家具を3つ挙げるとすれば「チェア(椅子)」「テーブル」そして「収納家具」です。
チェア(椅子)をオーダーメイドにした方が良い理由とは
毎日の暮らしのなかで食事や作業を行う際に自身の身体を支える「チェア(椅子)」。
自身の身体にフィットし、デザインや色合いが空間にビシッとハマるものを探すのは案外難しいものです。
特にダイニングチェアは対となるダイニングテーブルとセットで販売されていることも多く、その場合「誰かにとって座りやすくても他の誰かにとっては居心地が悪い」「家族の一人がデザインを気に入っていない」「着座する人全員の足が床に着かない」といった事態も想定されます。
人の身体のかたちは千差万別で、いわゆる「座りグセ」というものも存在します。
また、立ち座りの多少や着座時間の差異などは家族であっても異なります。
そしてデザインの好みもあるでしょう。
ダイニングチェアをそれぞれオーダーメイドで製作させることでそのような事態を避けることができ、個々に見て楽しく・使って快適なものができあがります。
座面高を調整することで誰にとっても疲れにくく過ごすことのできる場となります。
デザインがそれぞれ異なると統一感が無くなるのでは?という不安がある場合は色合いを揃える・(極力)高さを揃えるなどの工夫を凝らせば大丈夫です。
テーブルはオーダーメイドでより使いやすくなる
一般的に量販品のテーブルはいくつかのサイズ選択の幅はあるものの、そこからの変更、例えば「幅はこのままで良いが奥行はあと〇cm欲しい」というような個々の事情に応じたものを購入するのはなかなか難しいものです。
あるいは自身の使用する椅子の座面高に合わせたものが欲しいと思っても、変更が効かない場合もあります。
オーダーメイドでテーブルを製作すればセンチ刻みで幅・奥行・高さの変更が可能です。
オーダー家具販売店の体制などにもよりますがデザインや形状も自身の思い描くものが手に入るでしょう。
つまり、オーダーメイドであれば住空間や自身の事情に合わせた「使いやすい」テーブルを作ることもできるのです。
収納家具こそオーダーメイドで
空間や個々の事情に合わせた家具を選ぶ、という意味では収納家具こそそのニーズがもっとも高いものかもしれません。
収納家具は様々な種類がありますが「この場所にぴったり収まるものが欲しい」「○○をしっかり入れておける内寸があるものを」など、スペース・内容物のニーズは人によっても様々です。
既製品・量販家具はあくまで「最大公約数」で仕様を決定して展開しているので、そのような個々の細かい事情にはどうしても対応しきれません。
その際にオーダーメイドであれば仕様・サイズ・デザイン・素材を自身の好みや事情に応じて選定できます。
使いやすく、空間にも馴染むものが手に入ることでより毎日のちょっとしたことが快適になっていき、それはとりもなおさず日々を豊かにすることに繋がります。
オーダーメイドは言うまでもなく「自分仕様」のものであり、それは自身が快適に使用するための究極の方法です。
それを実現させるためには時間やコストも掛かることは事実ですが「それがある暮らし」は間違いなく日々のクオリティを高めます。
一方で量販家具・既製品の良さも多々あり、それらをいかに有効に利用するかもまた肝要です。
全ての家具がオーダーメイドでなければならないという理由はなく、私ども家具蔵のラインナップにもカタログスペックでご案内するものも多々あります。
要はバランスであり、必要が無い(そのままの仕様で問題無い)のであればそれも正解です。
ぜひ一度、必要に応じて様々なご提案が可能な家具蔵各店へ家具のご検討をご相談ください。
スタッフ一同お待ちしております。
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