2人暮らしに最適なテーブルのサイズとデザインは
2024.9.23
二人暮らしは間取りがコンパクトな場合もあって、その場合は家具の配置によっては生活動線を圧迫し不便になってしまうこともありえます。
ダイニングテーブルはお互いが快適に食事を出来ることはもちろん、ライフスタイルや間取りに合ったサイズを選ぶことが大切です。
それではどのような基準で選べば快適な空間作りができるのでしょうか。
二人暮らしに最適なダイニングテーブルの選び方をお話していきます。
向かい合って2人で座る場合
ふだんの生活の中ではライフスタイルの違いから一緒に過ごす時間をなかなかゆっくりと取ることができない、という人もいることでしょう。
そういった場合でも休日や夕飯などで向かい合って座り、お互いの顔を見ながら食事をする時間は貴重であり、コミュニケーションをとる絶好の機会です。
それでは対面で2人が座って食事をする場合のテーブルはどのようなサイズが適切なのでしょうか。
人ひとりが食事をするのに必要なスペースは「幅60cm、奥行40cm」と言われています。
そのため2人が向かい合って食事をする場合に必要なサイズは「幅60cm×奥行80cm」ということになります。
ただしこれは「最低限必要なサイズ」にすぎず、食事の際に手や腕の動きが制限されることもありえます。
そこで窮屈さを感じるかもしれません。
また複数の料理や食器が並ぶ場合、スペースの不足はストレスを感じさせる原因ともなります。
見た目としても幅60cm×奥行80cmではアンバランスです。
空間に対して納まりもしっくり来ないため、対面で食事をする場合の最小サイズは幅80cm、またスペースに余裕があれば90cm四方の正方形がおすすめです。
横並びで座る場合
テレビの配置や、間取りからカウンターテーブルのように2人が横並びに座って食事をするケースもあるでしょう。
横並びに座ると同調しやすくなり安心できるという心理効果もあることからリラックスして会話を楽しむことができます。
2人が横並びに座る場合は1人分の食事スペースより換算すると幅120cm×奥行40cmが最低限必要なサイズとなります。
テーブルをキッチンと並列に配置する場合や壁付けにする場合は奥行が浅くても良いですがダイニングテーブルとして置く場合は奥行は80cmを確保したいところです。
配置換えに伴い、対面で座ることになったとしても問題がなく使用できます。
買い替えを考えず長く使うものとして購入するのであれば汎用性のある奥行80cmを最低限のサイズとして考えると良いでしょう。
余裕のある間取りなら
ここまでは食事に限られたサイズをお話をしてきましたが、最近ではリモートワークが増えたこともありダイニングテーブルをワークスペースとして考えたり、ソファは置かずに余暇の時間もダイニングで行いたい、と考える人も増えてきました。
作業や余暇など個人で過ごす時間を考えた際に人が心地よいと感じるスペースをパーソナルスペースと言います。
また、これは他者との距離を約45cm空けることができると快適に過ごせると言われています。
間取りに余裕がある場合は、横並びに座る2人の距離の間にこのパーソナルスペースを考慮した「幅165cm」のテーブルを置くことをお勧めします。
食事だけでなく仕事や寛ぎの時間も人目を気にせずに快適に過ごすことができるはずです。
広いテーブルは趣味やリモートワークなど多目的に使用する際にもたいへん便利です。
スペースが広ければ作業環境が整うことで集中力も高まります。
2人で別々に趣味の作業やリモートワークを行う場合でも同じテーブルを囲んでいれば時に会話しながらのコミニュケーションを取ることもでき、個人の時間と2人で過ごす時間の両方を兼ねることができます。
また適度な距離感があれば食事中の会話も弾んで心地よい時間を過ごすことができるでしょう。
このように2人暮らしでも広いダイニングテーブルを置くことでリラックスできる心地よい環境を作ることができます。
また、165cmのダイニングテーブルなら来客時最大6人での食事にも対応できます。
150cmでもそれは可能ですがお互いが遠慮して食事をしたり料理やお皿が乗り切らず、作業台を兼用しなければならなくなってしまったりとストレスの原因となります。
例えば普段は2人暮らしであるが年末年始、お盆のようなイベントで年に数回の頻度であるならともかく、友人でよく集まる、近くに家族が住んでいて頻繁に4〜6人で食事をする、という場合には165cmが適切なサイズと言えるでしょう。
椅子選びからサイズを考える
また、ダイニングテーブルを使用する上で欠かせないダイニングチェアです。
長く快適に座ることのできるダイニングチェアのポイントの1つとして挙げられるのは肘掛けのあるチェア(アームチェア)を選ぶことです。
人の腕の重さは体重の約10%と言われており、男性の場合約7kg、女性であれば5kgの負荷が身体に掛かっています。
肘掛けを使用することで自重を預ける場が増え効率の良い体圧分散につながります。
身体全体への負担が減ることで楽な姿勢で着座することを可能にし、寛ぐことができます。
ただしアームチェアはアームレスチェア(アーム無しのチェア)と比べ総幅が大きくなることもままあります。
リモートワークなど作業時間の長さや、寛ぎながら長く座ることを考える場合はアームチェアが納まるテーブルサイズを考えることが重要になります。
まずは2人でダイニングスペースの使い方、どのように過ごしたいかについてよく話し合うことから始めることで食事はもちろんのこと、それ以外の豊かな時間を作り出すことができるでしょう。
快適な二人暮らしを送るためには、快適な部屋作りがとても大切になります。
ライフスタイルにぴったりなダイニングテーブルを置くことで、食事の時間や利便性を享受した豊かな時間を過ごすことができる空間作りが叶います。
家具選びの中でお迷いの場合は家具蔵各店へお気軽にご相談ください。
関連する記事
最近の投稿
- チェリー材の家具を選ぶ際には“ここ”を見る 2024年11月20日
- “重たく見えない”無垢材家具の取り入れかたとは? 2024年11月18日
- “サステナブルな”家具選びとは? 2024年11月16日
- 年末年始営業と価格改定のお知らせ 2024年11月14日
- ダイニングテーブルの高さの「標準」と「適切な高さ」は違う? 2024年11月12日
- リビングテーブルは使い方や空間に合わせて選ぶ 2024年11月10日
- “一脚あると便利”なスツールはこう使う! 2024年11月8日
- ダイニングセットを購入するなら“椅子から選ぶ”その理由とは? 2024年11月6日
- キッチン収納 “スライドレール“の違いや構造とは? 2024年11月4日
- 「良い家具を選ぶと長持ちする」と言われる理由との選び方とは 2024年11月2日
カテゴリー
- 家具の選び方・置き方 (1,573)
- インテリア&住宅情報 (639)
- 人と木と文化 (397)
- ニュース&インフォメーション (440)
- オーダーキッチン関連 (406)
- 一枚板関連 (635)
- オーダー収納関連 (617)