ベッドフレームの「選び方」とは?
2024.10.29
マットレスの性能を活かすのはベッドフレーム次第
主に就寝の際に使用するベッド。
ひとまとめに表現してしまいがちですが基本的には「マットレス」と「ベッドフレーム」に分かれます。
言うまでもなく、ベッドフレームの上にマットレスを載せて使用するわけですがそれぞれに役割があります。
マットレスは身体を直接支えるのでその性能は寝心地に影響し、睡眠の質を左右する大切な役割を担っています。
ベッドフレームはその大切なマットレスを支えるものです。
マットレスの性能を最大限に活かすのもベッドフレーム次第ともいえます。
良いものを選ぶことでこもりがちな湿気を上手く逃がすことも、寝姿勢から立ちあがる際の負担を軽減することも可能です。
睡眠の質を高めるためにはマットレスだけでなくベッドフレームにもこだわって選びたいところです。
サイズの目安は?
まず、サイズは基本中の基本と言えます。
広い寝場所は心地よい睡眠に不可欠ですが、大きすぎては部屋に入らず、周囲の回遊もままなりません。
暮らし方や体型などによっても選び方は変わります。
一般的には「シングル」「セミダブル」「ダブル」「クイーン」があり、メーカーによってはクイーンよりも大きいキングサイズのものも存在します。
シングル(サイズ)はいわゆる一般的な一人用のサイズであり、大きめの体格の人には少々窮屈に感じるかもしれません。
その場合はセミダブル(サイズ)を選んでおくと、ゆったりと一人で寝たい人にもおすすめです。
ダブル(サイズ)はその名の通り、一般的には二人で使用するサイズですが、クイーン(サイズ)であればがっちり体型の人でも2人で使用しやすくなります。
高さは軽視されがちだが重要な要素
意外と軽視されがちですがベッドフレームの高さは就寝時、あるいは起きる際の快適性に影響しますのでここも要チェックです。
「ベッドフレーム+マットレス」がベッドそのものの高さとなるため、ベッドフレームを購入する際には必ずマットレスの高さも確認しておくようにしましょう。
ベッドフレームとマットレスを足した高さは一般的なダイニングチェアと同程度の高さである40cm~45cm程度が良いとされています。
この高さはベッドに寝転がりやすい、あるいは起床時に立ち上がりやすい高さと言われています。
仮にベッドの総合的な高さが低い場合は、立ち上がる際に筋力をより要するので年配の人には向かない可能性があります。
反対に高すぎてしまうと寝返りを打って万が一落下した際にとても危険です。
マットレスにも様々な種類があり、相当の厚みを持つものを選ぶ人もいます。
そのことから暮らし方や年齢、身長等を考慮したマットレスとベッドフレームの高さ選びはたいへん重要なのです。
補足として、近年掃除ロボットを使っている家庭が増えてきました。
もし、寝室でも掃除ロボットを使用するのであれば床からベッドフレーム下までの距離が10cmほど空いているフレームを選ぶと安心です。
床板は丈夫な分厚いスノコを選ぶ
「良質な睡眠環境」を整えるうえでは、ベッドフレームの「床板」はとても重要です。
マットレスを支えている面積が一番広く、この構造が強度や衛生面からくる寝心地の良し悪しに大きく影響します。
床板には大きく分けて「張り板タイプ」と「スノコタイプ」があります。
張り板タイプが使用されていることが多く、これは安価で手に入りやすいというメリットがあります。
一方でフラット形状なことは湿気が溜まる要因となり、カビが生えるリスクが高まるのは要注意です。
特に下部に収納(引き出しなど)が装備されているベッドはほとんどが張り板タイプです。
引出部に洋服やものが入ることで湿気が溜まるリスクはさらに高まります。
また、部品の隙間にホコリが溜まるなど衛生面上はあまり良いとは言えません。
対してスノコタイプは張り板タイプと比べるとコストこそ掛かる=割高になることは否めません。
しかし、通気性の良さは断然上です。
日本は湿気が多い国であり、また、人は寝ている間にコップ1杯の汗を掻くと言われるほど、寝室はただでさえ湿気がこもりがちな空間です。
この通気性の良さがカビの発生を抑え、快適且つ衛生的な睡眠環境に寄与するのは言うまでもありません。
スノコの床板を選ぶ際はその「強度」も重視します。
仮に厚みが無い、つまり強度が低い素材のスノコだとしたら数年で歪んでしまい、それは寝心地に影響を及ぼします。
マットレスの効果を最大限に発揮するのは本体の強度があってこそです。
丈夫な素材を使用し、且つ厚みのあるスノコを選ぶことは寝心地のみならず、ベッドフレームの高寿命性に繋がる重要な要素となります。
素材は広葉樹材製の無着色仕上げ・無垢材がお勧め
ベッドフレームには様々な素材が使われていますが、落ち着き・安心・癒しのある空間を求めるのであれば、木材、それも無着色仕上げの無垢材でつくられたものをお勧めします。
特に広葉樹材で製作されたものは強度があり傷がつきにくく、揺れに強いのが特徴です。
また、無着色仕上げをお勧めするのは着色料などに有害な物質が入っていない方が当然身体には良いことと、長年使用していくうちの味わいの変化を感じやすい点にあります。
木製のベッドフレームを選ぶ際には、その素材が無垢材かそうでないのか、着色はされているかいないかを確認するようにしましょう。
快適な睡眠、就寝環境の良化を考えるとどうしてもマットレスに目が行きがちです。
しかし、その性能を引き出すのも良質なベッドフレームがあってこそ。
ベッドフレームも他の家具と同様にすぐに買い替えられるものではありません。
一般的にマットレスの寿命は10年~15年と言われていますが、ベッドフレームはそれ以上使い続ける可能性のある家具です。
毎日使うものだからこそ、耐久性や安全性などひとつひとつこだわりを持って慎重に選んでいきましょう。
私ども家具蔵でも厳選した無垢材を使用した職人が手仕事で一台ずつ仕上げるベッドフレームを複数ラインナップしています。
日々の暮らしをより豊かに、より快適に過ごすことができるようにそれぞれに合ったご提案をさせていただきます。
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