木のぬくもりが調和する
“身近に森のある暮らし”

vol.19 チェリーのダイニングテーブル 埼玉県 柳田邸

vol.19 チェリーのダイニングテーブル 埼玉県 柳田邸

屋久島などでトレッキングが趣味の柳田葉子さんは、実家をリフォームするにあたり「森の中にいるような、心地いい空間を作りたい」と考えた。無垢のフローリングに格子の引き戸、珪藻土の塗り壁。中心にチェリーのテーブルを置いた空間は、まさに自然の中にいるような清々しさとあたたかさが同居している。格子戸の桐と床の栗材を手で触れて、「ほら、同じ無垢材でも木によって温度がかすかに違うのよ」と、いとおしそうに話してくれた柳田さん。異なる素材を組み合わせるのは不安もあったが、「森では、いろんな木が調和しているのだから大丈夫」と、リフォーム業者である㈱OKUTAのデザイナー・星川知加子さんに言われて納得したそうだ。家具を選んでから間取りを決めたいと考えていた柳田さんに、家具蔵を紹介したのも星川さんだった。「お店に入った途端、山にいるときのような心地良さを感じたんですよね。『あぁ、こういう家に住めたら幸せだな』って、改めて感じたんです」。チェリーのテーブルは「届いたときは色が淡く可愛らしい表情だったけど、今は落ち着いた深い色に変わってきて、いっそう愛着が湧いているの」と満足そうに微笑む。ダイニングの隅にある造作の棚には、他界されたお母様の手作りの毬が並んでいた。「家族で住んだ思い出も残しながら、こんな素敵な家になって。母も喜んでいると思います」。念願だった森の中の心地よさを実現し、今は日々、幸せを感じているという柳田さんの可憐な笑顔に引き込まれ、心から寛いでしまう。そんな、陽だまりのようなぬくもりにあふれた家だった。

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お気に入りのLDアームチェア“GEN”で寛ぐ柳田さん。
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幅・奥行ともにゆったりとした“GEN”、ソファのように自由な姿勢でリラックスできるのが魅力。「一日中すわっていても疲れないんです」。
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「LDアームチェアGEN」。ホゾの組み手をそのまま意匠の一部とすることで、職人の丁寧かつ熟練の技が堪能できる。
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「コーヒーテーブル ヴィンテージ」。木の生きた証がそのまま表情に表れた一枚板のコーヒーテーブル。ケヤキの雄大な木目と高度なホゾ組の技を駆使する職人技が、一枚板の風格をより一層高め、使う喜びを一段と満たしてくれる。

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