木のやさしさに包まれる
スタッフたちの憩いの場
vol.24 ホワイトアッシュのランチスペース 東京都 西村あさひ法律事務所
明るい日差しが差し込む、都心のオアシスのような無垢材のフロア。カウンターを中心に、清涼感のあるホワイトアッシュのテーブルをゆったりと並べ、赤・黄・茶の3色の座面のチェアを組み合わせた空間は外国の洒落たカフェテリアのようでもあるが、実は法律事務所のスタッフのためのランチスペースだ。西村あさひ法律事務所は、400名を超える弁護士をはじめ、秘書・パラリーガルなどの幅広いスタッフを含め総勢約1000名で構成される日本最大の法律事務所。日頃の業務を行う執務室や、重厚なインテリアの会議室には常にぴりっと緊張した空気が漂うが、その分「休憩時間にはリラックスしてもらいたい」という弁護士からの提案で、スタッフ同士が気兼ねなく食事ができるこの空間が新設された。お昼どきには秘書の女性スタッフを中心に大勢が集まり、街中の混雑とは無縁の広々としたテーブルで賑やかに寛ぐ。身体にフィットするチェアと、目にもやさしい無垢材のテーブルは、短い休憩時間だけでも「リフレッシュできる」と好評だ。座面の色が違うチェアはそれぞれに愛着を感じさせ、スタッフごとにお気に入りの“定位置”を持つようになった。使用後にはテーブルを拭くなど、自主的に大切に使おうとするスタッフも一人、二人と増えているという。外部スタッフを招いての懇親会や社内の新入歓迎会に使われることもある。配置まで美しく計算された統一感のある空間には、「どうせなら、どこに出しても恥ずかしくない一流のものを」という同社の気概が表れているようだった。
お互いの顔を見ながら談笑できるラウンドテーブル。
パーテーションで2スペースに分け、床材の色も変えている。プライベート感漂う手前のスペースには、背板の異なるチェアでコーディネート。
くっきりと浮びあがるホワイトアッシュの美しい木目と色白で透明感すら感じ取れる木肌は、室内空間を憩いの場へと変えてくれます。
気分を変えて集中するため、業務や打ち合わせに使われることも。
品格と愛らしさを兼ね揃えたスポークチェア“フレスコ”。
親しみ深い伝統のラダーバックチェア“プルミエ”。
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