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子供の成長と間取りのカンケイ

2022.4.15

 

 

家は日々の暮らしを育む大切な場所です。

購入するにしろ、賃貸にするにしろ、この家を決める際に優先するものは人によって異なります。

予算?通勤事情?地域環境?

これらはすべて住まいそのものの問題ではなく、それに付随する外的要因です。

もちろんそれらはとても重要な要素ですが、やはり大事なのは「住み心地」。

「広さ」ももちろんあったほうが良いでしょう。

しかしながら様々な制約からこの「広さ」が叶わない場合でも「間取り」や「機能性」といったものが住み心地を左右します。

今回はその「間取り」を家具蔵でもご質問の多い子供部屋の扱いにフォーカスしてご案内します。

 

 

欧米と日本の子供部屋の考え方の違い


 

 

子供を持つ親御さんの9割以上が子供部屋を作ることを望んでいる、といわれます。

核家族化やプライバシーの尊重が進むなか、日本人の家族観も変化し、同時に住宅に対する考え方も変わりました。

昔ながらの日本家屋は部屋を仕切るのは障子や襖で、その開閉で部屋の機能に応用が利くようにつくられており、完全な壁で仕切らないことで常に相手の気配を感じながら暮らすことがずっと続いていました。

特に庶民層の家はひとつの空間が食事の場であり、寝床だったのですが、欧米の文化が入ってきた明治以降、そして住宅事情が激変する戦後に「子供が占有するスペース」がつくられるようになります。

欧米では、一人で食事をとれる年齢になると、親とは別の部屋で寝るようにしつけられ、子供の自立を促します。欧米的なスタイルが一般的になるなかで「子供部屋」はスタンダードになりました。

最近ではまた違った傾向もありますが、欧米での「子供部屋」はあくまでも「寝るための部屋」で、「勉強やひとりで遊ぶための部屋」という意味合いを持たないこともしばしばあります。

子供はベッドに入るまでは家族とともにリビングにいて、本を読んだり、テレビを見て過ごす。

これが欧米での子供と家族の在り方です。

これがすべて正しいというわけではありませんが、いわゆる「引きこもり」という問題を考えた場合、間取りや家づくりにできることはここにあるのではないでしょうか。

 

間取りと家づくりにできること


 

 

プライバシー性などを考えて子供部屋はあってしかるべきものです。

しかし、部屋自体がダイニングやリビングから離れすぎると、事故を見過ごす危険性もあります。

一方で成長を実感できる、そんな間取りが理想と言えるでしょう。

例えば、リビングやキッチンから子供部屋の明かりが見えるようにする、子供部屋と玄関を結ぶ動線上にダイニングやリビングを配置するなど「家族の気配を感じる」工夫をすることは今では一般的です。

空間には物理的な距離と心理的な距離があります。

物理的な距離とは、時間や物差しの単位ではかれる距離で、心理的な距離は物理的な尺度だけでは表わせない距離のことです。

物理的には離れていても、心の距離では近いといえることもあります。

家族が別々の部屋にいても、家族が互いに気配を感じとれれば、コミュニケーションも生まれやすくなります。子供部屋には子供の気配を感じとれるような配慮が大切ですし、生活動線が交差していれば最適といえます。

 

大きなダイニングテーブルと居心地の良いチェアがつくる「家族のつながり」


 

 

最近はそのような「つながり」を重要視する間取りを持った建売住宅も増えてきました。

家具蔵にいらっしゃるお客様もそうした「家族のつながり」を重要視してレイアウトや間取りのご相談をされる方も多く、そんな方が大きなダイニングテーブルと居心地の良いチェアをお求めになります。

大きなテーブルは作業の効率性を生み、居心地の良いチェアは自然とそこに集まってしまう引力を持ちます。

 

今回は子供部屋に限ったお話となりましたが、書斎・寝室などパーソナルスペースとなる部屋は多々あります。

そのなかで大事な子供の成長を常に確認でき、子供も親御さんの側で安心して過ごすことができます。

時にはけんかもあるかもしれません。

しかし、それも自室に引きこもっていてはできないことであり、そのコミュニケーションの多さが家族のかたちと子供の個性を育みます。

呼びかけなくても、いつのまにか家族が集まってしまう家庭には、おそらく家族が集まる必然性がどこかに隠されています。

その必然性は間取りであるかもしれませんし、家具の選び方に秘密があるかもしれません。

そこに家具蔵が提唱する「家具から始まる家づくり」のひとつの答えがあるのです。

 

家族が仲良く楽しく過ごすのは誰もが叶えたい理想です。

そんな理想のお手伝いを家具蔵でさせていただきたいと考えています。

 

 

理想の子供部屋をつくるお手伝い!各種無料相談会の御案内はこちらから

 

 

 

 


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