お子様の片づけ
2018.2.27
家具蔵ではお客様から様々なお話しを伺うなかで、住環境についてお困りの点など細かく話していきながら常時カウンセリングを行なっております。
空間やインテリアに関してお困りのお客様は勿論多いのですが、最近よく伺うのがご家庭をお持ちの親御様からの「お子様の片づけ」に関してのもの。
子どもの頃の習慣として片づけをすることは、大人になっても必要な習慣であるがゆえ、ぜひとも身に付けてほしいと願うのは親心というもの。
今回のコラムは「お子様の片づけ」についてのお話です。
「片付けなさい」を噛み砕くこと
何度話しても片づけをしないお子様に対してはやはり「片付けなさい」と言葉が荒くなってしまいがち。
しかし、お子様の側からすると実際にどうしたら良いのかが分からないことが多いそうです。
叱られるのが嫌だからといい加減に戸棚に放り込むだけでは、後々逆に不便になります。
まずは手順をかみ砕いて伝えることが大切です。
そのためにはまず「今すぐできること」を伝えることが重要になります。
例えば一ヶ所に片づけるおもちゃを全部集めることから始めます。
そして集めたものをおもちゃの種類(人形・ミニカー・パズル等々)に分けさせ、それから個々の収納に入れるように順番を理解させる。
このようなことが大切になってきます。
これらのことを可能にするには以下の準備を整えてあげることも重要です。
【すぐに実践できること】
・種類別に納まる入れ物を用意する。
・フタのない入れ物を使う
・入れ物のサイズを使い分ける
・中身がわかるラベルをつける
「子ども目線」で収納を見直す
お子様自らが進んで片づけてほしいというのが親の理想。
しかし、今使っている収納家具や道具は、お子様にとって使いやすいものでしょうか。
戸棚の扉を開けてから箱を取り出して、更にはフタを外しておもちゃを入れるなど、手間のかかるものでは出し入れが面倒になるのはある意味当たり前です。
「親の都合でしまい方を決めていないか?」この視点で収納家具(道具)を点検してみましょう。
出し入れの手間が1つで済むオープン棚などを使うのも手です。
普段よく使うモノであればホコリを心配するより、お子様にとっての使い易さを優先した方がいいでしょう。
【すぐに実践できること】
・子どもの身長や活動場所に応じた収納になっているか確認
・子ども用のコートスタンドなどでパッとしまえて褒めてあげられるポイントを作る
・遊んだ後や眠る前などに少し片づけにあてられる時間をつくる
プリントや作品のしまい方
お子様が幼稚園や小学生になると、プリントや工作の作品が途端に増えていきます。
持ち帰ったものを「とりあえず」と置いておくと、棚の中もぐちゃぐちゃになってしまい、更に整理が必要になってしまいます。
そこで、どれを残しておくのか、どれくらいの期間残しておく必要があるものかなどの選定や基準を持つこともとても大切です。
たとえば、その後も役に立つモノ、学期中(一か月等)は保管するモノ、思い出としてしっかり保管しておくものといった具合に残しておく内容を決めることも必要です。
その中で残しておくと決めたプリントは、ファイルを使ってまとめます。
作品は保管ボックスに一つにまとめて、その中に納まるだけの数に厳選。
飾って楽しんだ後の作品は写真を撮って残す方法もあります。
【すぐに実践できること】
・プリントはファイルボックスに立てて入れて、平積みにしない。
・今までのプリントや作品を見返して、残さなくて良いモノは処分する。
・プリントをまとめたら見出しラベルを貼って中身が何かわかるようにする
・立体作品は撮影後に処分する。
・作品用の保管ボックスを用意する。
お子様と一緒に部屋づくり
お子様の持ち物は、思っているより種類が多いもの。
衣類やカバン、遊び道具、おもちゃ、本、習い事関係や寝具など多岐に渡ります。
こういった持ち物を使いやすく片付けるには、収納家具や収納用品が必要になりますが、ただやみくもに買い揃えていくと部屋が狭くなり、無駄が生じる原因となります。
まずはお子様の生活パターンを考えてみることです。
眠る、着替える、遊ぶなどどこで行うのか、その場で使うモノは、すぐ近くに収納できるのが「片づけやすさ」に直結します。
ダイニングテーブルでお絵かきや宿題をする場合は、近くにお子様用の棚があると便利です。
そういった環境を整えてあげることが大切ですが、その際は親が一方的に決めるのではなく、お子様の意見を取り入れることも忘れないようにします。
片付ける場所が怒られる場所ではなく、気に入った場所にすることが大事で、片づける自覚につながるのです。
【すぐに実践できること】
・一緒に片付けをする
・片づけながら好きな遊びや気に入っている服のことなど話をする
・片づける場所を確認する(箱の中にはなにがあるのかなど)
お子様の片づけが身に付く事は、大切な生活習慣を身に付けさせることともいえます。
「今すぐできること」からスタートしていき、楽しみながら片づける習慣をお子様含めご家族皆様で実践してみてはいかがでしょうか。
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