「圧迫感の無い空間で快適な暮らしを -第1回-」
2016.5.1
皆さん、こんにちは。
世間はゴールデンウィークまっただ中。
東京近辺は天候にも恵まれ、心地よい陽気が続いています。
皆様はどのようにお過ごしですか?
今回から2週にわたって、「空間における圧迫感」についてお話しします。
皆様も家具店などで「この配置では圧迫感を感じてしまうかも」「こうすると圧迫感を軽減できますよ」という話しを聞いたことがあるかと思います。
では、その「圧迫感」とはいったい何でしょう?
◆圧迫感とは
「強く押さえつけられている感覚。息苦しい感じ。または、大きく迫っていて威圧されている感じ」(索引:Weblio 辞書)と辞書などにはあります。
日常で感じる原因としては
要因?『身体的なもの』…体調不良が引き起こすもの(臓器・器官の不調)
要因?『精神的なもの』…狭い、窮屈・(モノや人が自分や空間に対して)近い・(空間が)暗い
要因?『環境的なもの』…怖い ・遠慮や恐縮・対峙する相手が好戦的・緊張
などがあげられます。
これはいわゆるストレスのこと。人は圧迫感をストレスと感じるのです。
要因のいくつかは、ある意味個人的なものであり、住環境がカバーできることはそこまで多くはありません。
ただし、そのなかでも空間が引き起こす圧迫感=ストレスを軽減するためにできることは数多くあります。
今回、そして次回と空間に起因する圧迫感を受ける際の人の心理状況とそれを軽減するための空間テクニックや方法を解説します。
◆シーン別の圧迫感の感じ方と人の心理状況
おおよそ、住まいの空間で人が感じる「圧迫感(ストレス)」と、心理状況にはこのようなものがあります。
●背の高い家具ばかり置いてある・・・押し迫ってくるような重圧感・倒壊の不安感
●家具と家具(もしくは壁)の間が狭い・・・実際以上の空間の狭小感・接触への恐怖感
●人と人(例えば隣り合ったダイニングチェア)同士が近い・・・必要以上に近すぎる距離感・相手の動作の待機、予測をしなければならない状態
●空間が暗い・・・精神的な陰鬱感・本能的な(悪い意味の)緊張感
●そもそも空間が狭小である・・・物理的な矮小感・他者との比較においての劣等感
これらはすべて「圧迫感」を引出し、ストレスを起因するものです。
では逆に「圧迫感を受けにくい空間」とは何かを考えていけば、快適で解放的な空間をつくることができるようになるのです。
●広い空間…圧迫感が少ない
●空間自体が狭くても、空間を広く「感じる」ことが出来る事が重要
●空間を開放的にする工夫で広く感じることができる…明るく見せる
●「視覚効果」を上手に取り入れて「広く」見せるコツを掴む
こういったことができれば圧迫感が少ない空間をつくることができるようになるのです。
次回からは、この圧迫感を避けて快適な住まいをつくる具体的なテクニックをご案内していきます。
是非、ご期待くださいね。
解放感のある空間は気持ちをリラックスさせ、賑やかな
団欒が生まれる大きな要因にもなります。
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