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インテリアコーディネーターが教える「お部屋を広く見せるとっておきのテクニック」

2019.2.8

 

このページでは、多くのお客様から要望として伺うことの多い「お部屋を広く見せる」テクニックをお伝えしていきます。

「部屋を広く見せたい」という思いは多くの方がお持ちなのではないでしょうか?

思っていてもどうしていいかわからない、というのが多くの方の実情だと思います。

いろいろな書籍等を見て参考にしようとしても様々なアプローチが掲載され、また、自分の家の事情と沿わないこともあるなど、一体どれを信じていいかわからない・・・、そんな人も多いと思います。

たくさんのことを一度に行おうと思ってもなかなか難しい話です。

そんなとき、やるべきことは「3つ」のみ。

これを徹底して行えば、空間は見違えるように変わります。

「広い」という概念や場所は人それぞれ。

ここで述べる「広い」は、「ストレスレスな生活動線と圧迫感の軽減」というポイントで、シンプルでありながら「住まう」ことを豊かと感じられる要素をお伝えしていきます。

 

狭いリビングダイニングを「広く見せる」家具やインテリアのレイアウト 3つのポイント


地域差はありますが、ひとつひとつの空間が狭い(と言われている)日本の住宅。

よくある2LDKや3LDKの間取りのリビングダイニングは10畳から12畳くらいのものが圧倒的に多く、決して手放しで「大きく広い」とは言えません。

そんな空間で家具やインテリアのレイアウトに困ったという方もいるでしょう。

もしかすると、今の部屋の家具やインテリアのレイアウト、つまり家具の配置やサイズ、動線の取り方がリビングダイニング(LD)を狭く見せてしまっているかもしれません。

一般的に空間に対して理想の家具の占有率は3分の1と言われています。

これ以上の占有は生活動線に影響し、いわゆる暮らしにくい空間になります。

部屋は少しでも広く見せたいもの、そして余裕のあるスペースを感じたいものです。

そこで今回は、リビングダイニングをより広く見せる術を3つご紹介します。

 

1.空間を広く見せるには視線の通りを意識する


部屋の中で、一番視線の通るところといえば「窓」です。

リビングダイニングの窓から見える風景で部屋を選んだ(もしくはこれから選ぶ)という方もいるでしょう。

マンションの高層階や自然を借景とする立地を選ばれる方は、窓から見える景観に魅力を感じていると思います。

まずは部屋の中で入り口から窓を奥にして見たとき、入り口側から順に、背の高い家具から低い家具へと配置していきます。

すると奥行感が出るため、狭い部屋が広く見える効果があります。

遠近法の効果です。

人の視野は、両眼で約120度といわれています。

部屋に入る瞬間に持つ空間のイメージを高めるため、つまり広いと認識させるには、大きな家具はこの120度より外に置くことが重要です。

いきなり大きな収納家具が目に入ると圧迫感を感じますよね。

一般的に背の高い収納家具は入り口側に、TV台などの背の低い家具は奥の窓側に置きます。

背の高い家具が見えないので、視線の先が広がります。

「背の高い家具が入り口側」というのがセオリーです。

遠近法の効果を生かすことで空間の見え方は大きく変わります。

観葉植物やフロアスタンドを配置し、視線を誘導させることもテクニックのひとつです。

背の高いものを廃止して「視線の抜け」を演出することを「フォーカルポイント」をつくると言われています。

そして、次に、複数ある家具の奥行を揃えると、より部屋が広々と見えます。

家具の置いていないスペースをまとめて作り、床の面積を広くみせるのがコツです。

家具の占有率は3分の1をいかにして見せるかが大切なことになります。

 

2.カラーコーディネートを活用することは空間を広く見せてくれる


色には、それぞれが持つイメージというものが存在します。

たとえば、赤は、太陽や炎のイメージなど、情熱的であたたかく感じる方が多いのではないでしょうか。

このように、色はそのイメージによっての特性があります。

暑く感じる部屋を青色の心理効果で涼しく見せる、など色で「感じ方」が変わります。

この色の特性をいかして部屋を広く見せる方法をご紹介しましょう。

まずは部屋の中で面積の大きい床・壁・天井の色について。

「黒やダークブラウンなどの濃い色は狭く見え、窮屈感を与えることが多い」逆に「白やベージュなどの明るい色は、広く見えることが多い」という効果を活用します。

おしゃれなカフェなどはダークトーンでまとめているところもあり、ついつい憧れて同じようにする方もいますが、それは非日常を演出しているからであり、日常使う空間に必ず適するとは限りません。

また、床・壁・天井の順に明るくなるよう色を決めていくと、天井が高く見えます。

次に面積の大きいソファ・ラグ・カーテンの色。

見比べて見ると、やはり明るい色を選んだ部屋が広々として見えることが多くあります。

色には、色の強さからくる感じ方の違いもあります。

これらは、「膨張色」と「後退色」といわれるものです。

赤などの暖色系は膨張色、青などの寒色系は後退色と呼ばれています。

この特性を活かして遠くに見せたい壁に後退色を選ぶと部屋の奥行感が出て、広く見せることができます。

色の特性を把握することで空間の見え方は大きく変わります。

 

3.必要な家具を「長く使えるもの」で選ぶ


リビングにはくつろげるソファを、ダイニングには食事をするダイニングテーブルを。

インテリアを選ぶ際の当然ともいえる基本です。

ですが、限りあるリビングダイニングにはどうしても「スペースの制限」という壁が存在します。

家具を選ぶ際に「なんとなく」で選んでしまうとたいてい失敗します。

天井高のあるショップのなかで見る家具と、一般的な住宅の天井高(おおよそ2400ミリ程度)で配置する家具とでは見え方も変わってきます。

家具の配置計画の際「どちらか一方にする」という考え方も大事です。

自分の生活を思い返してみて、ダイニングテーブルがあるのに食事はいつもローテーブルで食べている、ということはありませんか?

リビングダイニングが大きくないから、といって小さいソファを選んでしまい実際はくつろげなかったということもありがちです。

将来、広いリビングダイニングがある家に引っ越す予定の方が、無理に小さめのサイズを購入して、後々使えなくなるのはもったいないですよね。

ダイニングテーブルを大きいものにし、チェアはアーム付で長時間座って、食事をしたり、趣味に興じたり。

寛ぎを兼ねたチェアを選ぶことも家具選定の重要な要素です。

逆に食事もリビングでという方に、ソファは大きめにし、ローテーブル(リビングテーブル・センターテーブル)も食事が不便なく摂れるくらいの大きさにし、メインの家具をしっかり設けることで空間を有効活用する方法もあります。

ソファもダイニングテーブルもどちらも置きたいという方には、ソファダイニングという方法もあります。

その名のとおり、ダイニングセットとソファセットを掛け合わせたものです。

ただ、どちらかというとダイニングセットに近いアイテムではあるので、深く座り寛ぎたいという方は、いろいろと試してから選ばれてもいいかもしれません。

日本の住宅は占有面積が狭い場合でも無理に2LDKや3LDKの間取りにしていることも多く、そんな場合はどうしてもリビングダイニングが小さくなりがちです。

そのような空間ではなおのこと、必要なものを選ぶことが大切です。

自分のお気に入りの家具を見つけるのも楽しいですし、愛着をもって永く使うようにもなるのではないでしょうか。

狭い2LDKや3LDKのレイアウトでお悩みの方は、ご自身の中で大切にしたい生活シーンに優先順位をつけることからはじめてみると良いでしょう。

家具を置く際に、どの程度の家具が置けるか、動線の確保の仕方、生活の中で最も大切

したいシーンは何かを明確にし、計画することが大切です。

自分では無理という方は、無料で相談できる家具ショップもあるのでお気軽に相談してみてはいかがですか。

私たち家具蔵でも随時無料相談会を実施しています。

住まいの空間をより広く!そんな悩みも解決する家具蔵の無料相談会のご案内はこちら

いかがでしたか。

ご紹介させていただいた3つの術を抑えるだけで、空間は見違えるようになります。興

味をお持ちの方は、ぜひ一度試してみてください。

きっと素敵な住空間になると思いますよ。

 

 

 


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