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空間で考える「部屋別の収納術」

2019.1.31

 

日本では海外の住居に比べ必然的に収納のスペースが少ない住まいが多いのが一般的です。

それでいて。海外の先進国などと比較しても習慣や風習などの影響もあり、モノが増えてしまう環境でもあります。

それは、洋服であれば流行りのモノがはっきりしていて、多くの人が流行に敏感であること。

同時にバーゲン・福袋などの季節に応じた「お得商品」が溢れていること。

お歳暮などのもらいモノの風習、もったいないので捨ててはいけないという教育などモノがどんどん増えていく環境にあると言われるのも仕方ないかもしれません。

多くの人が「自分の部屋がなかなかスッキリしない」「どうしても散らかってしまう」「部屋の一室は荷物部屋になっている」など、収納に関してのストレスを感じているようです。

このように収納場所は狭く、モノは多いという環境の中でいろいろ工夫を凝らして収納する必要があります。

今回はその収納場所に応じた収納のコツをまとめてみました。

春の新生活を機にこのような収納術を身に着けるのも、快適に暮らしていく一つの方法かもしれません。

 

空間ごとで異なる収納の特徴を知る


収納はモノを収める場所によって、また収めるモノによって収納方法(収納術)が異なります。

それぞれの空間に即した収納のポイントをまとめてみました。

●キッチンの収納

複雑な調理作業をスムーズにストレスをなくすためには、収納をシンプルにしなければなりません。

以下のような点はキッチンにおいても大切だと言える収納術です。

1.調理の流れに合わせてモノの定位置を決める

キッチンで使用する道具が調理手順にあっているか。

作業に即してそれぞれの場所が決まっているか見直しが大切です。

それはお皿にお料理を盛るときのことまで想定し、お皿の配置が適正かも含めて定位置を決める必要があります。

2.使う頻度に応じた場所の設定

モノの出し入れの動作を少なくすると調理がスムーズです。

日常的に使用する調味料やスープレードルの置き場所の見直しや置き場所の扉の有無、開き戸・引き戸・引き出しなど収納の仕様の使い分けも大切です。

頻繁に使うモノは当然動作に無理のない場所にしまいます。

3.流しの下は広く使う

流しの下は給排水のパイプが通ってしまうこともあり、収納を100%使いきれないことが難点になります。

市販のラックなどを活用して高さをしっかり活用すること。

同時にごみ袋や洗剤等の食器周りに余り配置したくないものを置くことで、キッチン収納内でのゾーニング(区分け)を図りましょう。

●リビング

リビングはみんなが過ごす場所。家族共有のモノがたくさん収めるだけでなく、工夫した収納によりお部屋をスッキリと見せる方法も検討しましょう。

1.ソファに置いてしまう洗濯物

よくあるお悩みの一つに「取り込んだまま置きっぱなしの洗濯物の山」をなんとかしたいというお話です。

見栄えが悪いだけではなく、スッキリしない分気分もよくありません。

こういった場合「同じ形の、重ねられえるカゴ」を使いましょう。

日頃は重ねて場所を取らないよう置いておきますが、洗濯物を取り組む時にそれぞれのカゴに家族のそれぞれの物を置いて直ぐに畳めるようにしておきましょう。

2.モノの住所を決める

リビングは家族全員が使用するモノが多い場所。

必ず家族みんなが直ぐに置き場所が分かるように「中身のラベルを張った収納」を徹底しましょう。

文房具、薬、手紙類、鍵などそれぞれの置き場所を徹底すると共に、誰が見ても置き場所が分かるようにしておけば、片付けもよりスムーズになります。

●クローゼット・寝室収納

日々着たり脱いだりを繰りかえしその都度使用するクローゼット(寝室収納)では、ついつい出しっぱなしになりがちな収納です。ほんの小さなきっかけが、徐々に習慣化してしまいクローゼット内が片付かないということにもなってしまわないように気を付けましょう。

1.収納量を知る

服を置くための収納スペースがどれくらいあるのか知ることが、

クローゼット(寝室収納)の第一歩となります。

例えばハンガーパイプに無理やりハンバーを押し込み、洋服のシワの原因になってしまうより、

「パイプの長さ〇cm÷2cm(洋服1枚の平均幅)=〇枚」

このような計算を一度行うだけで、このパイプハンガーにはおおよそこれくらいの量を収めるのが適正だと判断が効くようになります。

この基準以上は買わないというルールがつくれるだけでなく、もし購入した場合は、今のどれかを処分(リサイクル)するというルールも決められます。

2.ドアの裏を使用してみる

クローゼットなどの開き戸のスタイルになっている場合、扉の裏や表にウォールポケットやハンギングフックを付ければ、アクセサリーやベルトなど小物の収納が可能です。

開け閉めのたびに視界に入るので、小物の活用率が高まります。

3.バッグは掛けて見えるように

その日の予定やTPOに合わせてバッグも変えたい、特に女性ではそのようなことがあるかと思います。

バックの収納は引き出しの中などにしまい込まず、ハンガーやラックを活用して吊り下げるようにすれば、常にどの種類のバックがあるか一目瞭然で選びやすくなります。

 

収納の仕様を理解する


収納をする際に大切なことの一つとして、なにをどこに収めるのかということが言えます。

置物が決まっているのにそれに即した仕様の収納でなければ、使い勝手が良くはなりません。

それぞれの仕様の特徴をよく理解して収納場所、収納方法を検討しましょう。

●引き出し収納

小物を入れるのに適しています。また奥に入れたモノも入れやすく、取り出しやすい収納です。

主に腰の高さをメインとして配置した場合、取り出しやすく、扱いやすい収納になります。

●開き扉収納

中のモノの整理が整ってなくても扉を閉めれば隠してしまうことができるので、雑多な収納に向いています。

またホコリの心配がいらない点も利点として挙げられます。

●ガラス戸収納

飾り棚など中の収納を魅せる収納にする場合に向いています。

ホコリが入らない点、また圧迫感を軽減できることも利点となります。

●オープン収納

取り出しやすく、飾りやすいことが言えます。

また余計な扉がつかない分コストを抑えることができます。

●引き戸収納

扉の前面に開くことがなく無駄なスペースを取りません。

また開いた状態で作業をすることができます。

 

収納するときの工夫


それでは実際にモノを収納する際、どういった観点でその場所をきめればいいか。

その方法に関して考慮する観点をまとめました。

●その場に応じた適正量を決める

モノの量を自分の持ち物とその収納場所に合わせて、適正な量を決める、それはとりもなおさず適正量を保つために買い物をする際の判断基準が明確になることにもなります。

同時に量を抑えることは自分の好みを厳選していくことに繋がります。

●行動導線を振り返る

人の動きを考慮して収納場所を選びます。

例えば高さであれば、体にストレスがかからない高さを考慮して優先順位の高いモノから中段→下段→上段で配置する。

体の動きに合った収納場所を心がけましょう。

●使用頻度を振り返る

使用頻度が高いものが一番取り出しやすいのは当たり前と言えば当たり前です。

しかしよくよくご自身の収納を見直してみると、後から購入したものなどはその使用頻度に比例しない置き場所になっていて、それに慣れてしまっているようなこともよくあります。

●グルーピングで使いやすく

複数で一つの仕事をこなしてくれるモノをグループ化します。

例えばのりとハサミ、文具、切手などグループ化することで、日々の動作が減り空間にまとまりもでます。

●しっかりと定位置で管理

家族がそれぞれ使うモノなどはしっかりと定位置を決め、その場所にテプラやメモで誰が見ても理解できる定位置を決める。

その場所にモノを戻すように習慣化する。

 

上記のような収納のコツをしっかり見直し、それぞれのモノに適した置き場所を決めること。

またその置き場所をしっかりと守ること(定位置管理すること)。

これが収納を効果的に行う上での原則になります。

家具蔵ではこのような収納家具のご案内だけでなく、収納の方法に関しても無料でご相談をお受けしております。

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