チェア(椅子)とスツールの違いとは?
2019.4.20
チェアの定義
チェア(椅子)は一般的に用いられている家具の中でも、オーソドックスなものとして知られています。
特徴としては腰掛ける部分である座面と背中を預けることができる背もたれがセットとなっている点で、それらを支える脚の3つの部位で構成されています。
チェアの種類によっては肘掛(アーム)が付いているものとそうでないものがあったり、キャスター付きのもの、折り畳みができるものなど様々な形状のものがあります。
いずれの場合も背もたれがついていればチェアに分類されているため、ほかの種類と見分ける際のポイントとなっています。
チェアは主にダイニングテーブルを利用する際に座る家具として用いられているほか、テーブルや机とセットで用いられることが多いという特徴を持ちます。
そのため一般的には座る目的で利用される家具と認知されていますが、インテリアとして利用する際には植物やぬいぐるみといったインテリアをレイアウトするための台座として用いられる場合もあります。
それ以外には看板などを立てかけることでカフェライクな空間づくりの一部として活用されることもあるなど、インテリアとして応用できる幅が広いところがチェアの魅力です。
また、チェアの種類はデザインやスタイルを含めて非常に多岐にわたっていることから、自分の理想とするインテリアに見合ったスタイルのものを見つけやすい点もチェアの魅力の一つです。
ダイニングテーブルとセットで販売されていることも多いチェアですが、あえてダイニングテーブルと別々に選んで購入することで自分らしいインテリアや雰囲気を演出することもできます。
スツールの定義
スツールは背もたれがない椅子のことを指しており、座面と脚のみで構成されているスタイルが大きな特徴です。
背もたれがないことからチェアとは別物として考えられており、座面が丸い形をしているものもよく見られることから丸椅子、と称されることもあります。
そんなスツールの種類はいくつかあり、折り畳みタイプのものやカウンターバーなどで利用されている脚が長くて座面が高いハイスツール、ハイスツールとは逆に座面が低いミニスツール、積み重ねて収納することができるスタッキングスツールのほか、台所で利用されているキッチンスツールなどが代表的です。
いずれのスツールのタイプも見た目などのデザインの面ではそこまで大きな違いはないものの、カラーリングや素材によって印象が異なってくるものが多くあります
そんなスツールの使われ方としては、やはりチェア同様に座る目的であること。
ただチェアがゆったりくつろぐ目的で座る家具であるのに対して、スツールはあくまでも一時的に座る家具として用いられていることが多い傾向があります。
そのため座面はシンプルな素材や構造となっているものがほとんどで、ちょっとした腰掛けとして利用する家具というのが一般的な認識です。
コンパクトなサイズのものであれば子供用の椅子として用いる家庭もあるほか、来客用の簡素な椅子・バーベキューなど屋外で利用するための椅子などの役割を担っています。
本来の杢定期外のインテリア家具としても、植物や花を設置するための花台やソファやベッドの近くに置いてテーブル代わりに活躍していることも多く、背もたれがなくコンパクトサイズのものが多いことから狭い場所にも設置できる点が魅力です。
チェアとスツールの違い
このようにチェアとスツールの大きな違いは、背もたれがあるかどうかがポイントとなっています。
またチェアの場合は長時間座ることもあるため座り心地が良いかどうかが重要視されており、座り心地の良さがステータスの高さの表現として用いられることもあります。
またダイニングテーブルや学習机などのテーブルや机とセットで販売されていることが多いため、基本として長く座ることを意識した構造となっている点が特徴です。
それに対してスツールはあくまで一時的に利用することを目的とした椅子であるため、座り心地よりもデザイン性や安定性を重視したものであると考えられています。
そのためスツールの場合は単体で販売されていることが多く、座る以外の用途も含めて単体で利用する目的で設計されているものも多く存在します。
このような違いがあるため、家具として利用する際には目的や用途に合わせてどちらを選ぶべきなのか検討することが必要になります。
例えばゆったり座ることを目的としていたり、背もたれや肘掛けなど座った際の安定性を求めるのであれば、チェアを選ぶ方がおすすめです。
特に小さな子供やお年寄りの場合は背もたれや肘掛けがないと危ないので、家族構成も踏まえてデザインを検討するとマッチングするチェアを見つけることができます。
スツールはキッチンやバルコニーなどちょっとした腰掛として利用したい場合や、持ち運び・収納性を重視したい人におすすめの椅子です。
またエクササイズに使うなど多目的に椅子を使いたいという人にも、チェアよりスツールの方が便利だとされています。
家具蔵の無垢材スツールはそういった機能性もさることながら「座り心地」を重視したものです。
座面を深く削り込んだ座面は板座とは思えない優しい座り心地。
日本伝統の木工技術を駆使したスツールはグッドデザイン賞も受賞しています。
チェアとスツール、シーンによっての用途の適正は変わってきますが、座り心地を重視して選ぶのが正解です。
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