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チェリーの家具との暮らし

2019.5.6

チェリー材とは


家具材などに人気のある木材のひとつとして有名な「チェリー」。

正式には「アメリカンブラックチェリー」とも呼ばれ、主にアメリカ・カナダ東部などの北米大陸に分布する広葉樹です。

日本のヤマザクラと同じバラ科に属し、赤黒い色のサクランボ「アメリカンチェリー」が実ります。

広葉樹は水分を蓄えるために繊維が詰まっており、硬い木材に仕上がるのが特徴です。

そのため、チェリー材の家具は耐久性に優れ、長年にわたって使うテーブルやチェア・ソファーのフレームや重いものを収納する収納家具などによく用いられます。

チェリー材の一番の特徴は、経年変化によって色合いが大きく変わることです。

最初は淡い薄桃色(薄いピンクのような色)をしていますが、次第に赤みが増していき、最終的には濃い赤褐色へと変化します。

このような色味の変化だけでなく、使い込むほどに光沢感も強まっていくため、高級感もさらに増していきます。

事実、格式高い建築物やラグジュアリーな内装には、チェリー材が使用されるケースも多いのです。

年月の経過に応じて、購入時とは異なる味わいを楽しめることは、チェリー材の家具ならではの魅力といえるでしょう。

 

チェリー材の特徴


またチェリー材には、「リップルマーク」や「ガムポケット」といった、独特の模様がみられることもあります。

リップルマークはさざ波のような模様で、木の生長過程でできた幹の揺らぎの跡といわれています。

ガムポケットはいわゆる樹液の溜り跡で、黒い斑点や線状の模様です。

これらは自然の木が生み出した天然の表情であり、世界中を探しても二つとして同じものはありません。

つまり、形状は同じダイニングテーブルであったとしても、使われているチェリー材によって、それぞれまったく異なる表情をみせてくれるということです。

加工した木材にはない独特の模様や風合いは、天然の木材ならではの味わいで、まさに「自分の為だけの家具」ができあがるのがチェリー材をはじめとした無垢材家具の特徴です。

チェリー材はまた、手触りが非常になめらかな点も魅力の一つです。

樹木は導管の並び方によって「環孔材」と「散孔材」という2種類に区分されます。

導管とは、根から吸い取った水分や養分を送るための管ですが、チェリー材は「散孔材」になります。

細い導管が不規則に並んでいる散孔材は、木目が淡く、手触りがすべすべとしているのが特徴です。

チェリー材のなめらかで光沢のある木肌は、磨くとさらに光沢が増して美しさが際立ちます。

加えて、散孔材は水にも強いという特徴も兼ね備えています。

 

チェリー材が良く使われる家具とは


年を重ねるごとに表情を美しく変えていくチェリー材。

どのような家具に使われているのでしょうか。

やはり人気が高いのは、ダイニングテーブルです。

水に強く耐久性にも優れているというチェリー材の特性は、家族で食事を囲むダイニングテーブルに適しているといえます。

そして、チェリー材の淡い木目は食卓を彩る料理の色彩を邪魔しません。

むしろ「赤」の色味が食欲を引き立たせてくれます。

そのなめらかな手触りもとても心地よく感じられることでしょう。

家族の成長とともに、チェリー材のダイニングテーブルの色も変わっていきます。

家族の思い出がたくさん詰まった、温かいダイニングルームを演出するのにチェリー材は最適です。

その剛性から毎日使用し、耐久性が求められるダイニングチェアにもうってつけ。

そんなチェリー材でレイアウトされたダイニングは温かみのある、やさしい空間となります。

チェリー材の耐久性はリビングルームのインテリアとしてもおすすめです。

長い期間にわたって愛用できるので、例えば、テレビボードやソファなどにももってこいです。

時間が経過していくごとに増していく赤みと光沢、そこから生まれる華やかで落ち着きのある雰囲気を楽しむことができます。

チェリー材なら、部屋の模様替えをしなくても、同じ家具のままでまったく異なる雰囲気を演出できるのです。

リビングルームは、家族みんながリラックスして過ごすための場所です。

こだわりのチェリー材の家具を見つけて、日々の暮らしをワンランクアップさせてみてはいかがでしょうか。

 

チェリー材の家具を使うときに知っておくこと


チェリー材の家具の色の変化の度合いは他の無垢材と比べても早く、まさに「劇的」ともいえます。

日当たりの良い場所に家具をレイアウトする場合はかなり短い日数で色合いが変化することでしょう。

設置当初が最も色が変わりやすいので、なるべく同じ位置に物を置かないように注意してください。

物が置いてあった部分だけ色が変わらず、むらができてしまう可能性があるからです。

チェリー材の家具の上に物をおく場合は、定期的に物の置き場所を移動させるなどして、どこも同じように色合いが変化していくように気をつけましょう。

無垢材は天然の材質なので、温度や湿度などの影響を受けることもあります。

日本のように四季の変化を通して、無垢材も環境の変化を感じます。

少しでも極端な環境の変化にさらされるような場所、例えばエアコンの風が直接当たったり、足元を暖める電気ストーブを無垢材に近づけて使用するなどの負荷がかからないような場所で使用するようにしましょう。

 

そのような注意だけ怠らないようにすれば、チェリー材の家具との暮らしはより長く、愛着をもって使い続けることができます。

そして何年という月日の中で生じた傷など気になるような場合にはメンテナンスを施すことで、また新たな命を吹き込まれるような状態に戻り、末永く使用していくことができるのです。

 

チェリー材のさらに詳しいご案内はこちら

チェリー材の家具で暮らす事例集はこちらから

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