「人の生活に寄り添う木・ウォールナット」
2016.7.3
皆さん、こんにちは。
梅雨の時期から夏の始まりにかけては、じつに多くの花々が道を彩ります。
ブログ担当の自宅の近くには、ホオズキがたくさん生けてあるお住まいがあり、道行く人の視線を集めています。
ただ「綺麗な花」として見るのと「ホオズキが綺麗」として見るのでは楽しみ方がまるで違うことがありますね。
知識を身に付けることで、違った楽しみ方が生まれるという点で、我々のブログなども皆様の日々の暮らしを豊かにするものになればと考えております。
今回のブログは「ウォールナット(黒胡桃)」についてご紹介します。
クルミ科には9属約60種、主にブラックウォールナット・ペルシャウォールナット・ヒッコリー・オニグルミ・ピーカン・バターナットなどがあり、ヨーロッパ南東部から東南アジア及び日本、南北アメリカにかけて広く分布しています。
その総数約200種類の頂点であり、北半球のあらゆる樹木の中でも不動の存在として君臨しているのが、銘木「アメリカン・ブラック・ウォールナット(以下ウォールナット)」です。
大きな枝っぷりは、見ているだけで安心感が湧いてくるウォールナット。
世界のクルミの木の流れは、中央アジアが原産で世界に渡ったとされていますが、ウォールナットは生粋のアメリカ原産のアメリカ育ち。
改良や挿し木の無い純粋なクルミの木なのです。
そのクルミの実は、太古のネイティヴ・アメリカンの人々やリスなどの小動物にとっても貴重な栄養分でした。
また、防風林や街路樹としても非常に有用で、人をはじめとした動物の生命にまで直結してきた歴史があります。
アメリカではその恩恵にあやかる意味で、結婚式の際に子孫繁栄の意味を込めてクルミを撒く習慣があるほど、人の生活にとって非常に関わりの強い木です。
材としても、適度な粘りからくる耐久性の高さや軽めで狂いの少ない硬質感などから、建材・家具をはじめ生活全般に広く使用されてきました。
しかし、ウォールナットの材としての最大の価値は、北半球の樹木の中で南方の樹木に特徴的な紫の色素を持ち、それらの樹木の材の特徴である「艶っぽさ」を醸し出すと言った、その妖しいまでの魅力です。
1660年頃?1720年頃のヨーロッパのロココ文化の中心にクルミの家具が一時代を築いてから、北米においても権力者が挙ってウォールナットを使い続けてきたという事は、やはり彼らもその魅力に取り憑かれたと言うことでしょう。
その希少性・素材としての優秀性からその価値は不動のものとなっており、「家具材のロールスロイス」とも呼ばれ、人々の憧れの的となっています。
このウォールナット、他にも様々な面白い特性をたくさん持っており、その中には思わずシンパシーを感じてしまう方もいるかもしれません。
とても賢く、それでいてある意味、非常に人間らしいエピソードを併せ持つ名樹「ウォールナット」。
皆様もその魅力の一端を味わいに、是非お店へもお立ち寄りになってみてください。
是非、お待ちしています。
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