「快適さをもたらす木材のある生活 -無垢材家具で健康に-」
2016.3.27
皆さん、こんにちは。
街には桜もちらほら見え始め、3月の終わりと本格的な春の訪れを感じる今日この頃です。
もうすぐ、花や木、街の風景がすべて華やいで見える季節がやってきます。
◆木材がもたらしてくれる「快適な生活」
今回は我々が扱う「木材」が生活にどのような影響を与えるかのお話です。
「木」の傍らに「人」という字を添えると「休む」と書きますね。
この様な漢字の成り立ちにも表現されているように、暮らしの中に木の恵みを取り入れることは「安らぎ」とともに生活することに他なりません。
このことは科学的に実証されていることも多数ありますが、それが分かっていたからこそ、人は古来より木を様々な場面で使用してきたのでしょう。
■木の多孔質が湿度を調整
例えば、無垢の木材はその内部にたくさんの小さな空洞(細胞)を持っています。
これは多孔質という構造で、この空洞によって木材は空気中の湿度が高い時には湿度を吸い、乾燥した際には水分を吐き出す働きをするのです。
よく「木材が呼吸している」といわれるのは、こうした調湿のメカニズムがあるため。
室内に無垢材の家具があると、高温多湿な夏や乾燥しがちな冬でも、快適な生活をサポートしてくれる、というわけです。
■視覚にも優しい木の効能
無垢材は視覚的にも優しさをもたらします。
以前、木視率のお話をしましたが、それも今からお話しする「1/fゆらぎ」が大きく作用しているためです。
これは自然界に普遍的にみられる現象で、人の心拍や浜辺に打ち寄せる波、炎のゆらぎなどあらゆる自然現象の動きの元になるパターンのことを指し、人と自然界に共通するリズムが安らぎを与える、というものです。
ひとつとして同じ表情が無い木目や木肌の濃淡は、まさしくこれにあたり、これが人の目に心地よい刺激を与え、気分をリラックスさせてくれます。
さらに木材の表面にあるミクロの凸凹は太陽や照明などの強い光を分散し、反射率を軽減してくれるのです。
毎日の中心になるダイニングテーブルにも癒しの「1/fゆらぎ」のある無垢材を
■木の香りは安らぎの香り
無垢の木材には様々な化合物が含まれており、それぞれに特有な香りを作りだしています(クスノキにみられる樟のうなどは有名ですね)。
香り成分のうち、もっとも多く含まれるのが、テルペン類と呼ばれる揮発性の成分。
かすかに漂うその香りは、ストレスや不安を和らげる心理的作用のほか、気道の働きを良くする効果や血圧を下げる効果なども認められています。
また、木の香り成分にはダニやカビの繁殖を抑える働きもあります。
心地よい木の香りは現代のストレス社会で気分をリフレッシュさせてくれるだけでなく、清潔で快適な室内環境を維持するためにも大いに役立ってくれるのです。
このようにざっとあげただけでも、多くの効果を私たちの生活にもたらしてくれる「木材」。
インテリアという観点だけではなく、日々の生活を快適に過ごすためのパートナー選びという観点で、無垢材家具を見てみると、また違った見方や愛着が出てくるのでしょうね。
次回もどうぞお楽しみに。
人にやさしい木のある生活は暖かい団欒もつれてきます…
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