「鉋掛けの秘密 -木を包み込む匠の技-」
2015.11.22
皆さん、こんにちは。
暖房を入れる日も増えてきたことで、室内環境や健康にも気を使う季節です。皆様、体調管理には、どうぞお気を付け下さい。
家具蔵の家具はご存知の方も多いと思いますが、「手仕事による削り出し」です。今回のブログはこの工程無くしては、この「削り出し」を語ることはできない「鉋(カンナ)掛け」についてお話しいたします。
この鉋、という漢字。『漢字源』(学習研究社/藤堂明保)によると、語源は「金+音符包(外側をつつむ、外側をこする)」とのこと。
木を、…包む?鉋で?となる方も多いと思いますが、この「包」という文字は意味としては「こする」というものもあるので、木をこする、という意味合いでこの字が採用されたようです。
この鉋掛け。映像などで職人の方がスーッと一直線に材料を削っていくのを見たことがある方も多いと思います。
しかし、これにはたいへんな技術が必要な、まさに職人技です。
素材によって比重も硬さも、目の流れも全く異なる性格があるなかで、それに合わせた仕事をするには技量・感覚・センスすべての要素が必要とされます。
さらに鉋自体も様々な形状や大きさのものがあり、その道具は(それこそ原型がわからないくらいまで!)自分に合う形状を作って、指先一本一本に加わる微妙な力の加減を考えているのです。
絶妙な力加減と、長年の経験が普段、皆さんがご覧になる家具のプロポーションを作り上げます。
この鉋掛けを慣れない人間が行うと(例えば家具蔵の販売スタッフ)、そもそもの力加減や素材の凹凸が激しく鉋が全く入りません。自分ではまっすぐひいているつもりですが、刃が進まないのです。
それだけでなく、引出などは、乾燥した時期には、梅雨時の湿度の高い状況を考慮し多く削り、逆に湿度の多い時には乾燥時期を想定し削りを少なくします。
まさしく「匠の」業であり、その作業はさながら、その素材を自らの手の中に優しく包み込んでいくよう。そう、だから「鉋」なのですね。
家具蔵の家具は、この鉋を使った「匠」の業が活かされているものばかりです。是非、店舗で見て、触って、その匠の業が生み出した手触り・表情に「包まれて」みてください。
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