キッチンと背面収納はセットで考える!
2019.6.13
ご新築やリフォームの場合はもちろんのこと、キッチンがすでに取り付けてある新築マンションの場合にも、背面収納(キッチンボード)は必要となってきます。
料理をするキッチンには、シンクやコンロだけでなく、冷蔵庫・オーブンレンジ・炊飯器など様々な道具が必要となります。
そのなかで、それらをどういった素材で作るか、どうレイアウトするかで、そのキッチンが使い勝手や居心地の良い場所かどうかが変わってきます。
そのため、家具蔵でもキッチンをご検討されるお客様にはキッチンボードの話をさせていただき、キッチンボードをご検討のお客様には現在のキッチンがどういうキッチンかということも必ずお聞きします。
共働きが当たり前の時代、ご主人やご家族がキッチンに立つことも多いですし、忙しい暮らしのなかではその作業性や「時短」というところも見逃せないポイントです。
せっかくの新しい住まいをより住み心地のよい空間にするために、今回はキッチンと背面収納の関係性についてお話したいと思います。
素材感をしっかりとプランする
LDKの仕切り壁がなかったり、対面式のキッチンで吊戸棚を付けなかったり、空間がオープンになればなるほど、その空間の床・壁の仕上げや家具の素材には関連性が求められます。
すべてを同じ素材にしてすっきり見せる方法もあれば、ゾーニングと言って、リビング・ダイニング・キッチンとそれぞれのスペースによってあえて素材感やテイストを変えることで、それぞれのエリアを認識しやすくすることもあります。
同じキッチンの中であってもそれは同じで、キッチンと背面収納を同じ素材でまとめる方法があります。
また、キッチンは機能性重視でホーローやステンレス素材にして背面収納はリビング・ダイニングから見た際の印象を大切に木のぬくもりを感じられるようにと分けることも可能です。
機能性は外せない
家族で過ごす時間を大切にしたいと考える方は多く、そのためにもキッチンは重要な役割をもっています。
例えば、キッチンで多くの調理家電が活躍していることもその表れではないでしょうか。
食洗機もその一つです。
手洗いで時間をかけるよりも、その分の時間をお子さんと一緒に過ごす時間に使いたいという理由がそこにはあります。
もちろん、その方が汚れもきれいに落ちたり、節水になったりと他の理由もありますが、日本で国内メーカーの食洗機が選ばれるのには、洗浄だけでなく乾燥まで行ってくれるところにポイントがあります。
そして、乾燥まで終わった食器類を片付けるとき、多くの場合は背面収納の食器棚にしまうことになりますが、普段入れる食器であればなおさら食洗機としまう場所の関係が大切です。
食洗機をスライドして開けてそのまま食器棚に仕舞えるように考えておけば、将来的にお子さんがお手伝いしてくれるかもしれません。
また、ダストボックスをどこに置くかということも、キッチンプランでは重要なポイントです。
シンクに三角コーナーを置かない方が増える中、野菜ゴミはシンク下にダストボックスを置いてすぐに捨てられるようにする方もあります。
背面収納にダストボックスを配置する場合も、シンクの真後ろにして更に電子レンジとも近くに置くことが出来れば、野菜ゴミやレンジで使ったラップなどのゴミも入れやすくなります。
このように、キッチンボードとキッチンはそのちょっとした位置関係で調理や後片付けの時の効率が変わります。
プランを考える際には「普段どのように使っているのか」を一度振り返ってみることが必要です。
スタイルとの相性
オープンキッチンと一口に言っても、そのスタイルはいろいろあります。
対面式の場合、キッチンがダイニング側を向いているレイアウトが多いですが、中にはキッチンを壁側にしてダイニング側に作業カウンターを配置することも。
例えば、お休みの日には家族でキッチンに立ったり、ご主人が趣味で蕎麦打ちをしたりという場合には、広い作業スペースが必要になります。
また、お部屋のレイアウトとしてキッチン自体の横幅が広く取れない場合には、コの字型のキッチンレイアウトにしたり、背面収納を通常よりも奥行を深くして調理スペースを作ったり。
家族構成やその使い方によってスタイルは変わってきます。
自宅で過ごす時、家族がそれぞれ個室にこもるのではなく、LDKにいてそれぞれ好きなことをしている風景。
そして、キッチンは奥様のものだけではなく家族みんなが過ごせる場所となると、必然的に顔を合わせ自然と会話が増えると家庭内のコミュニケーションは円滑になっていきます。
仕事・家事・学校・部活など、それぞれが忙しくなると家族で過ごす時間は限られてきますが、だからこそ家族が一緒にいる時間を快適に過ごすことが大切だと考えます。
キッチンと収納が整うと、奥様だけでなく家族みんなが使いやすくなり、家族が進んで協力してくれることも増えてきます。
お皿の場所や食材の位置を家族が知っているというだけでも、モノを探す時間が短縮できてストレスが軽減できるはずです。
家具蔵のキッチンやキッチンボードについて、セミオーダーからフルオーダータイプまで
たくさんの納品事例をご紹介しています。
一度ご覧になってみてください。
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