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アームチェアとアームレスチェアの違いを知る

2019.8.7

 

みなさん「椅子(以下、“チェア”と呼称します)の種類」と聞いて、いくつ思い浮かべることができるでしょうか。

公園や駅で見かけるベンチ、休息用の椅子として作られたイージーチェア、背が傾くリクライニングチェアなど。

この他にもたくさんの種類があります。

一番よく使い、目にするチェアはいわゆる食卓用のダイニングチェア。

そのなかでも肘掛け付きの「アームチェア」と、肘掛けの無い「アームレスチェア」に分けられます。

置いてある場所や過ごし方によって使い分けられるチェア。

今回は私たちの暮らしに一番身近な「アームチェア」と「アームレスチェア」の違いを探っていきます。

 

椅子(チェア)の役割


日常の様々な場面で使われているチェア。

人と接する時間がもっとも長い家具と言われるチェアは、一脚ごとに「座る姿勢を支える」という基本性能と、使われる場面にあったスタイルが考慮されています。

そんな「捕助具」としてチェアを考える際、人間工学に基づいたアプローチが重要となります。

なかなか聞き慣れない言葉ですが、人間工学とは私たちが生活しやすく働きやすい環境などを実現し、安全で使いやすい道具(ここではチェア)を作ることに役立つ科学的技術のことを言います。

その人間工学に基づいた「座る姿勢を支える」チェアにとって何より大切なのが、座る座面の体圧分散です。

私たちの体を覆う皮膚は、部分によって感じる感覚に差があります。

そのため、座った際に痛みや硬さを感じにくい座骨まわりに大きな圧力がかかるように、また、太ももや膝の裏側などの皮膚が柔らかく敏感な部分には小さな圧力がかかるように設計されていることが理想なのです。

チェアに求められるのは補助具としての機能ばかりではありません。

暮らしに欠かせないモノであるため、丈夫さやメンテナンスのしやすさなど、扱いやすさも重要です。

また、インテリアとしての見た目の美しさも大切です。

 

アームチェア


左右両側に肘掛けがついたチェア全般の呼び名です。

その起源は古代エジプトの時代の頃から存在し、その時代は高位のものが着席する玉座として目されていたという説があります。

西洋ではチェアと言えば16世紀末ごろまで、全てこのアームチェアのことを意味していました。

アームチェアは肘掛けのないアームレスチェアに比べてよりリラックスした時間を過ごすことができます。

腕の重さは体重のうち約10%程度を占めると言われます。

腕の重さを預ける場所が無いと首や肩に負担が掛かり、「凝り」の原因となります。

腕の置き場所があること=肘掛けがあることは楽な姿勢で寛ぎながらお茶をしたり、会話を楽しむことに繋がります。

ダイニングだけでなく、オフィスやホテルのラウンジ、カフェなど、このスタイルを見る機会は非常に多くあります。

 

アームレスチェア


チェアの両側に肘掛けが無いチェア全般のことを指します。

アームレスチェアは肘掛けのない椅子の総称として使われますが、サイドチェア(小椅子)のことを指す場合もあります。

両側の肘置きがないため、シンプルですっきりとしたスタイルになることが多く、いわゆる「食卓椅子」としては定番ともいえるものです。

チェアへの出入りを素早く行うことができる点で、回転率を上げたい飲食店などでもよく使われています。

また、立ったり座ったりが多いオフィスで使うワークチェアにもアームレスチェアは多く見られます。

スタンダードな形状と効率性。

この2点は「アームレスチェア」の大きな特徴です。

 

アームチェア・アームレスチェアどちらを選ぶのか


アームチェア、アームレスチェアのどちらが優れているといったことはありません。

快適なチェア、快適に感じることのできるチェアは、シチュエーションによっても異なります。

椅子の種類とその特徴を知り、使う人や具体的な目的に合わせどのような椅子が自分に合っているかどうかを

知ることが大切です。

例えば最近主流になっている「大きなサイズのダイニングテーブル」。

ダイニングという場所で様々なことを楽しむことができる=多くの人が集まる場所になることで人気を博しています。

そこでの過ごし方は家族同士でも多様です。

料理や家事などで出入りの多い人、ゆったりくつろぐ人、作業の種類も食事以外にも多岐にわたります。

例えばその場合はひとつのダイニングに「アームチェア」「アームレスチェア」双方を組み合わせてレイアウトすることをお勧めします。

キッチンの出入りに近い方にアームレスチェアを配置すれば、頻繁な出入りがあっても効率よく立ったり座ったりができるようになります。

反対側にはアームチェアを置くことでアームに肘を預けて、楽な姿勢で身体を休めることが可能です。

そうすることで皆が「集まる為に」用意したダイニングテーブルが更に「皆が集まりたくなる」場所になります。

家具蔵でも30を超える種類のチェアをバリエーション豊富にラインナップ。

専門知識を持つスタッフがそれぞれに対して最適なチェア選びのお手伝いをいたします。

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プロの目線も交えて選んでみるのはいかがでしょうか?

 

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