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チェリー材家具のコーディネートとは

2021.11.28

 

 

家具蔵でも人気の高いチェリー材


カナダ・アメリカ東部に分布する広葉樹で、正式には「アメリカンブラックチェリー」と呼びます。

アメリカンブラックチェリーはヤマザクラと同じバラ科に属しますが、その実はスーパー等でもおなじみの赤黒いさくらんぼの「アメリカンチェリー」として身近に感じられる方も多いかもしれません。

その他にも工芸品としてパイプの材料に用いられたり、樹皮からは咳止めの薬が作られたりと様々な場所でチェリー材は私たちの暮らしに活用されていきました。

勿論家具材としても一級品の扱いを受けるチェリー材は、木肌の滑らかさや、経年で移り変わる色調の鮮やかさなどで人々の暮らしに華やかな彩を加えてくれます。

 

 

チェリー材とはどんな木か


 

チェリー材の経年変化。右は製作したばかり。左は5年経過したもの。

 

10年以上チェリーの家具を使っていただいている家具蔵のお客様にお話しをお伺いすると

「手触りが良くて、毎日撫でています」

「すごく色が変わって、良い味わいになりました」

など、ご使用いただくごとにチェリー材が持つ深い味わいの虜になってしまうお客様が多数いらっしゃいます。

これはチェリー材の木の育ち方にも一つの秘密があります。

チェリー材の育ち方は非常に活発です。

太陽の光を求めて枝を大きく張りながらも天候などにより損傷したり、折れたりしながら成長していきます。

その為、木の成長過程で現れる「キャラクターマーク」も豊かに出てくる材となるのです。

例えば、旋回をするように育っていく過程と痕跡は、材となった時にリップルマークと呼ばれる「さざ波紋」が他の樹種以上に顕著に見えてきます。

この「さざ波紋」は光の反射で自然が生み出す模様となって、見る人を楽しませてくれる、とても面白いものです。

また自然災害に遭遇した際にも、チェリーは自己再生機能が高いため樹液を集めて内部の傷跡も修復していきます。

この樹液痕はガムポケットやピスフレック等と呼ばれ、欧米ではこの樹液痕がチェリーの木目の良い個性として認識されています。

また、チェリー材はその木目にも特徴があります。

木目自体はとても明瞭ですが、自然に木の色目のなかに溶け込んでいる感じがあり、決して主張しすぎていません。

ゆらぐような木目の現れ方は、旋回する程の幹の動きからくるもの。

一つとして同じものが無い、個性豊かな表情こそチェリー材が人気の理由の一つです。

ただ単に荒々しいだけではなく目立ちすぎない上品な感じが、ナチュラルな雰囲気でどんな空間にも良く合うといえるでしょう。

そして何よりもすべすべとした肌触りは、水にも強い「散光材」独特の手触りとして、手で触ることで私たちの心も癒してくれます。

 

チェリー材の家具で彩る空間


 

 

チェリー材を用いた家具をあつらえることは、暮らしのなかの「ラグジュアリー感」をさらにアップさせてくれます。

一般的に高級な内装材などにも用いられるチェリー材は、空間のランクを一つ上げる程の風合いがあります。

またチェリーは光や緑に映えますので、ナチュラルやモダン、北欧風など特定のインテリアスタイルにこだわることなく、どのような空間にも不思議と馴染むことが出来る万能な木なのです。

例えば家族が集うダイニングにおいて、チェリー材の淡い木目は食卓を彩る料理の色彩を邪魔することはありません。

むしろ「赤」の色味は食欲を引き立たせてくれる効果もあります。

ダイニングは住まいの顔とも呼べる場所です。

家族が集う居場所として、温かいダイニングルームを演出するのにチェリー材は最適な木となってくれます。

同様にリビング空間にチェリー材の家具を用いた場合も、その温かみのある色素から高級感を一段階上げ、落ち着きのある空間を演出してくれます。

室内に観葉植物などのグリーンを用いた場合にも、チェリーが魅せる赤味の色素はうまく融合をしてくれます。

クリスマスカラーとも呼べる「赤」と「緑」はお互いの色合いを尊重しつつも干渉をしない組み合わせとなります。

その為、グリーン系のものを室内に多く用いることで、更に自然らしさを暮らしの中で演出していけるでしょう。

また温かな色合いを持つチェリー材は、布製品などのマテリアルともとても相性が良いです。

カーテンやラグだけではなくテーブルウェアとしてのランチョンマットなど、肌触りの良い布生地を暮らしの中で合わせる際にも、抜群の相性の良さを発揮してくれます。

 

 

今も昔もチェリー材はその耐久性の高さから家具材として最適な素材です。

どの様な空間にもマッチする稀有な素材でありながら、使う人を魅了する滑らかな手触りと味わいの移り変わりは10年後、20年後に更に満足度が高まる家具となります。

つまり長く使い続ければ使う程に、家族の暮らしと一緒に歴史を重ねることが出来るということ。

無垢材のチェリーを無着色で仕上げることで、使う人の心に与える価値が更に深まっていくことでしょう。

 

チェリー材の無垢材家具のある暮らしの事例はこちらから

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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