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木視率をインテリアに活かすには

2021.9.28

 

 

木視率という言葉


 

 

みなさんは、木視率という言葉をご存知でしょうか。

漢字から想像していただくと、分かりやすいかと思いますので、文字を分解してみると「木を視る率」となります

「見る」ではなく、「視る」?

視聴する、視察する、注視する、凝視するなど動詞ではよく目にする漢字ですが、「視る」と単独ではあまり使いませんね。

では、この「視る」にはどのような意味があるでしょうか。

上記の動詞に使われていることから考えると、注意深く視る、じっくり視るなどより細部にまでこだわった見方をすることと理解できます。

したがって、木視率とは「じっくりと注意深く見た際に木が見える割合」となります。

木は樹木の樹ではなく、木材になった木となります。

つまり木視率とは建築用語ですので、室内空間に身を置いた際に意識して室内を視た際に木材と認識できるものがどれくらいの割合(パーセント)で存在するかということになります。

それが木視率という言葉の意味です。

室内で木材を使っていても、クロスを貼られていたり木目が認識できないほど厚く着色されていたりするものは木視率で木に含まれません。

また、注意深くみたらニセモノと分かるようなものも木視率の木としては含まれないと考えてよいでしょう。

 

 

木視率が人に与える影響


 

 

一般的な住宅では、木視率20パーセント前後が多いとされています。

この20パーセントは、床を木のフローリングにすると得られる割合となっています。

ある研究によると、この木視率を20パーセント・45パーセント・90パーセントになる実験空間を作り視覚による快適感覚を調査したところ木視率45パーセントの空間が最も快適との結果が出たということです。

脈拍数では30パーセントで少なくなり、45パーセントで増加したそうです。

この脈拍数の変化を人の心理状態で表現すると30パーセントの室内空間では、リラックスした心理状態になって、45パーセントの室内空間では、ワクワクした心理状態になっていると表現できます。

この木視率による心理状態をふまえて、住空間の空間別の木視率を考えてみましょう。

リラックスしたい空間といえば、一番すぐ思いつくのは寝室ではないでしょうか。

質の高い睡眠とは、睡眠に入る前に心身がリラックスしている状態にすることで、入眠がスムーズになってその結果深い眠りが取れるのです。

そのため、寝室は一般的に木視率を30パーセント前後にすることが理想的と考えられています。

昔、筆者も旅行先の旅館でいざ眠りにつこうと床に入り、板張り天井の木目を見ていたら、木目が人の顔に見えたりして気になって眠れなかったことを思い出します。

寝る前のリラックスしなければいけない時には、情報量が多すぎるのかもしれません。

現代では、寝る前にスマホやタブレットを直前まで見ていると寝つきが悪いと感じることが、みなさんも経験があるのではないでしょうか。

そのような観点で寝室では、程よく木が視えて方が良いので、無垢材ベッドフレームや圧迫感を与えない無垢材チェスト、無垢材ナイトテーブルなどで木視率を調整すると良いでしょう。

一方で木視率45パーセントのワクワク感というと、どんな空間に向いているでしょうか。

家族の会話を楽しく賑やかにしたい、頭の回転を活発にしてひらめきや発想力を導きたい書斎や子供部屋(勉強部屋)に向いているでしょう。

木視率40パーセントから50パーセントある住空間は同時に「安らぎ」と「落ち着き」を感じることができます。

先述のとおり、床のフローリングで20パーセントそれに天井を板張りにするとプラス20パーセントで合計40パーセントになり、残りを腰壁の板張りにしたり、梁や柱、建具などでプラスしたりする方法もあります。

リフォームやリノベーションでとなると大掛かりになってしまう場合は、腰高サイズの無垢材サイドボードや無垢材テレビボード、テーブルも無垢材テーブルに、リビングダイニングとキッチンが同じ空間にある場合は、キッチンの背面に無垢材キッチンボードを配置すると木視率もぐっとアップさせることができます。

木視率は、家具で十分調整できることなのです。

 

 

木材の視覚的イメージ


 

 

木材の視覚的イメージが人間に与える生理的影響をある大学の研究室が測定したところ、次のような結果が得られたそうです。

「木目の持つゆらぎリズムが見る人に自然で豪華な印象を与える」、「節のある木材はとくに感じの良い印象を与える」「交わることのない木目の線が感じの良い印象を与える」

人間は無意識に本物の木を感じ取っていることが理解できますね。

 

3Dシミュレーションで確認


 

 

お引越しやご新築などの場合、平面図だけではキッチンから木がどれくらい見えるだろうか?

リビングのソファに座った時に、リラックス出来る木視率が確保できるかしら?

せっかくだったら木に癒される空間にしたいなあ。

など、ご不安だったりお悩みをお持ちだったりしましたら、家具蔵の各店舗では3Dシミュレーションも随時行っておりますので、ご利用ください。

使い勝手の良い住空間でありながら木によってあたたかみを感じ、なごめる空間にするために、どのような位置にどのようなサイズのどんな樹種で家具を配置したら良いかなど、ご提案いたします。

 

 

トータルインテリアコーディネート無料相談会(3D PLAN)のご案内はこちらから

 

 

 

 

 


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