「大きなダイニングテーブルを選ぶべき理由」とは
2020.3.23
ダイニングで過ごす時間の「長さ」と「重要性」の変化
最近はダイニングテーブルとダイニングチェアが置いてある「ダイニング(ルーム)」を家族の集まる場所、住まいの中心にしているという方が多くなってきました。
それだけでなく、来客の際にもそこで飲食や会話を楽しむケースも多くなっています。
少し前は大きなソファを中心にしたリビングスペースが家族の集まる場所であり、来客スペースでした。
食卓であるダイニングテーブルは極力小さめに、スペース自体も必要最低限のものであることも多かったのですが、いつの頃からか、できる限り大きなダイニングテーブルを置くことと、座り心地の良いチェアでゆったり長い時間を過ごす、ということが浸透してきています。
ソファに座ると、確かにお互いの距離感は近いのですが、テレビに視線が向かうことも多く、そこに目線を交わしたり、お互いの表情を確認するようなことは少なくなります。
(そもそも画面を見ることに夢中で会話そのものも途切れがち)
ダイニングテーブルなら家族やパートナーがテーブルを中心に顔を向かい合わせることが容易です。
そこで生まれる会話やお互いへの気づき、表情の機微など生まれることでコミュニケーションは高まります。
共働きの夫婦が増え、食事の時間の分散化も声高に叫ばれる昨今、ダイニングは家族の時間をより良いものにする、重要なツールとなっています。
そんな「ダイニング(ルーム)」もしくはリビングダイニングで使用するテーブル。
大きなものがなぜ良いのか、という理由をお子様のいる家庭をベースにお話ししていきましょう。
世代別でみる大きなダイニングテーブルの必要性
●お子様が幼稚園入園前までの時期
家具蔵が製作するような「無垢材無着色」の家具は、長年使うことによる経年変化の美しさと、メンテナンスもできることで、いわゆる「一生物」として愛用できます。
いまは小さいお子様がこのダイニングテーブルで食事や勉強をしながら、いずれ大きくなって結婚し、パートナーやお孫さんを連れてくるといった理想を描くことも可能です。
つまり、長いスパンで将来を想像できるのは大きなメリットなのですが、そうなった時に起きるのは「使用人数が増える」こと。
4名ないし6名(あるいはもっと大人数)が余裕をもって着座できるサイズを選ぶことで、将来的な実用性と同時に「夢」を膨らませることもできるというものです。
●お子様が幼稚園や保育園に行き始めてからの時期
お子様が幼稚園や保育園、あるいは小学校に行きはじめると、親御さん同士で集まる機会も多くなります。
外の飲食店も勿論悪くはないのですが、それぞれの住まいに集まるケースも多々あります。
子供を自由に遊ばせながら自分たちも話を楽しむには、ある意味最適な場所です。
そうなってくると、やはり大人数名が余裕をもって着座できるサイズのダイニングテーブルがあることは大きなメリット。
抱っこをしていなければいけないような小さい赤ちゃんを連れている人がいる場合でも大きなダイニングテーブルがあれば余裕をもって会話を楽しむことができます。
ホームパーティーだって思いのまま。
●お子様が就学してからの時期
ダイニングテーブルを大きくすることは、住まいの中心=家族が集まるべき場所であるリビングダイニングにお子様の居場所を確保することにも繋がってきます。
お子様が小学生低学年の時期は両親の近くにといたいものですが、年齢が進むにつれ、その関係は少しずつ離れていきます。
ダイニングテーブルがあまり大きくなく、着座の際のお互いの距離があまり近いと、なんとなく居心地が悪く感じてしまいます。
そんな経験がある方もいるのではないでしょうか。
大きなダイニングテーブルならお互いの距離感もある程度離した状態で、食事や作業を行うことが可能です。
お子様は勉強している傍らで、お父さんは仕事をする。
あるいはお父さんが遅めの食事をとるなかでお子様が読書に勤しむ…。
「同じ空間を共有している」ということで会話も増え、いわゆるリビング学習の促進にも繋がります。
ここにより良い家族のコミュニケーションが生まれるのではないでしょうか。
●お子様が独立してご夫婦が老後を迎える時期
ある程度の御高齢になってくると、ソファを撤去し、大きなダイニングテーブルとゆったりとしたチェアの暮らしにシフトするという方も多くいます。
理由は様々ありますが、共通するのは「立ち上がりが楽な方が良い」というもの。
布団で睡眠をとるよりもベッドを使用する方が楽なように(起き上がりの際に身体を起こすのが容易なのです)、ソファに座っているよりもチェアの暮らしの方がいわゆる「立ち座り」が楽になります。
またソファはついゴロゴロしてしまい、あまり動かなくなることで足腰が弱くなってしまうという懸念も(全ての人にあてはまるわけではありませんが)
逆にテーブルとチェアを使用する暮らしは、立ったり座ったりが容易なこともあり、自然と体を動かすことで体力の維持につながります。
そうなった時に大きなダイニングテーブルが毎日の暮らしの中心になれば、大きなゆったりしたチェアを置くことも容易になりますし、趣味を楽しむ場所にもできます。
冒頭でお話ししたような、お子様やお孫さんの来訪も楽しむことだってできるのです。
「パーソナルスペース」の重要性
小さなダイニングテーブルでも食事をするだけであれば問題ないのですが、食後もその場所で過ごすということを考えると、お互いが近すぎることは、居心地の悪さに繋がってしまいます。
大きなダイニングテーブルであれば2人が並んだ時にある程度の距離感がありますのでお互いに「パーソナルスペース」を保つことができ、快適に過ごすことのできる場所になるのです。
どんなに仲が良い同士でも、程良い距離感というものがないと、本当に心地の良い場所にはならないものです。
これは精神的なものだけでなく、物理的にもそうなのです。
例えば幅1500mmのダイニングテーブル。
普通に食事をするだけなら、その広さには全く問題がありません。
その1500mmから150mmの幅を足した1650mmのダイニングテーブル。
このわずか15センチの大きさは、広い方が気持ちが楽になり落ち着く、というメリットを生み出します。
これがパーソナルスペースに人がいる状態といない状態の差なのです。
人と人の距離感は450mmくらい離れていると「近すぎず、遠すぎず」という程よい距離感が保たれるといわれます。
人の肩幅は約600mmで二人並ぶと1200mm、そこに450mmの距離感を足すと1650mmとなり、理想的な心地良さが保つことが出来るテーブルサイズとなる訳です。
手を軽く伸ばし届くくらいが人と人は丁度いい距離感などともいわれます。
大きなダイニングテーブルを選ぶ理由、いかがでしたでしょうか。
どのような世代であっても、ある程度大きなサイズのダイニングテーブルは活躍してくれます。
家族構成、暮らし、人生においてダイニングテーブルは非常に重要なアイテムであり、そのなかで大きなサイズのテーブルを置くことで暮らしが大きく変わることはたいへん魅力的ですね。
大きなダイニングテーブル、まずはどのくらいのサイズがご自宅で置けそうか、お近くの家具蔵スタッフまでお尋ねください。
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