KAGURA OFFICIAL BLOG

一枚板テーブルがある暮らしのメリットは

2020.7.14

 

無垢材テーブルの中でも「一枚板テーブル」というものはある意味特別な存在かもしれません。

木がテーブルとして機能できる硬さを表現するために、とてつもなく長い期間を要します。

少しずつ成長する木であればある程、家具としての使用価値は高まります。

私たち人間の一生よりも長い時間成長する木は、そのもの自体にかけがえのない価値を持っています。

今回は高樹齢の原木から作られる一枚板が私たちの暮らしにどのような影響を与えてくれるのかをお話していきましょう。

 

 

一枚板とは


一枚板とはその名前の通り、接ぎ合わせも一切ない一枚の板で出来ている無垢材の板のことです。

例えばダイニングで使うテーブルを考えた場合、「一般的な範疇で使い易い大きさ」というものがあります。

対面で人と人が向かい合わせで食事をするとき、テーブルに料理を乗せて向き合う距離として800ミリ以上あるとゆとりが出てきます。

逆に800ミリよりも小さい奥行の場合、目の前に座る人に圧迫感を感じるようになります。

程よい距離感を保つことで向かい合わせで食事をすることもしやすくなるのです。

ただ硬さを持つ木は時間を掛けてゆっくりと大きく成長しますので、原木の太さが一定以上取れるようになるまでは非常に長い年月が必要となります。

その為、私たちが目にすることが出来る一枚板というものは特に希少性の高いものとなるのです。

何故希少性が高いかと言うと、高樹齢の原木がそもそも希少であること。

高樹齢のものでも、いざ伐採して製材した際に、中が空洞になっているなど、決してすべてのものが一枚板にはなりえないこと。

そして長い期間しっかりと成長させきるためには、多くの場合、人の手で管理をしっかりと行う必要があるためです。

また、家具として生まれ変わらせる為にはじっくりと乾燥を施し、木の動きを安定させなければなりません。

この乾燥の段階で、木の動きが安定したものだけが一枚板として成り立つわけです。

しかしながら日本の四季に対応し、安定感のある板に生まれ変われるものもごくわずか。

それだけの生命力がありつつも、育つ環境にも恵まれ、また天板に生まれ変わらせる長い工程を経て残ったごく一部のものだけが一枚板として私たちの前に姿を現すのです。

それゆえ一枚板の魅力はその希少性から、ある意味芸術品と同様に唯一無二の価値をもたらしてくれます。

 

自然が作りだす造形美


一枚板は人が加工して作り出す形ではなく、あくまでも自然が作り出した造形美です。

私たち人を含めた生き物は、常に動くことができます。

例えば暑い時には涼しい場所に、寒い時には温かい場所にと、自分の体を守るための行動を起こすことが可能です。

しかし木はそういう訳にはいきません。

育つ場所から一歩も動くことが出来ず、過酷な自然環境にも適応しながら自分の体を大きくしていくのです。

風が強く吹き付けても、しっかりと踏ん張りながら耐えて育ちます。

時には周りに集まる小動物との共存から、樹皮に傷が入ってしまうこともあります。

様々な状況を経験して育つ木には、材として加工をしたときに、その痕跡が「個性」として、豊かな表情を私たちに見せてくれます。

その「個性」が世界に一つという付加価値を持ち、使う人の満足度に繋がるのです。

人も含め、すべからく「個性」はそのものが持つ魅力の一つです。

人工的に作り出すものは、きれいで整った形状にその存在価値を見出すことができます。

ただそこに「個性」を見出すことは難しいことも事実。

自然が作り出す表情がデザインに昇華した一枚板は、それぞれの「個性」が活きた、魅力あるテーブルとなるでしょう。

 

一枚板テーブルのある暮らし


一枚板で作られたテーブルは「道具」という観点を越え、私たちの心まで満たしてくれる存在となるものです。

その木が育った歴史に思いを馳せ、またその背景を思い浮かべる。

そういったことは、私たちの暮らしの身の回りにあるものでもなかなか無いかもしれません。

それは木が生き物であるという存在であるからこそ、工業製品、オートメーションのなかで企画化されてつくるものを見る時とは違った見方ができるのです。

食卓は家族団らんを行う場所として大切なスペースです。

古くは丸い卓袱台に車座になって家族皆が食事をする光景が当たり前でした。

食事が終わってもお茶を飲みながら団欒をする。

新聞を広げて読んだり、子どもが宿題をしたり、家族皆が集まれる現代の卓袱台、お茶の間こそがダイニングテーブルであり、ダイニングルームとなります。

食事が終わるとそれぞれ自室に籠ることで家族間のコミュニケーションが少なくなっていることは長く叫ばれています。

あるいはリビングのソファに移ってテレビを見る、ユーチューブなどの動画コンテンツが充実したことでタブレットやスマホなどを各々が楽しむこと(それ自体が悪いことではありませんが)で家族揃って団欒をする=家族が目線を通わせながら話をする機会が少なくなっている傾向にあります。

一枚板テーブルはテーブルそのものに人を引き付ける魅力があります。

自然と家族が集まる居場所の中心となってくれるのではないでしょうか。

なによりも「一枚板」をテーブルに使っている満足感は何物にも代えがたいことであり、心の満足感は想像以上の安らぎを私たち人の体にもたらしてくれます。

唯一無二の一枚板テーブルは、毎日の暮らしのなかで一際愛着溢れるテーブルとなり、家族が集まるランドマーク的な存在となってくれるでしょう。

年月を増すごとに風格も増し、暮らしの中心となる存在へ。

一枚板テーブルはきっとあなたの人生の中でも大きな役割を果たす存在へとなってくれるはずです。

家具蔵が扱う一枚板の詳細はこちらから

 

 

 

 

 


最近の投稿

カテゴリー

月別アーカイブ

  • [—]2024 (167)
  • [+]2023 (366)
  • [+]2022 (364)
  • [+]2021 (365)
  • [+]2020 (368)
  • [+]2019 (366)
  • [+]2018 (85)
  • [+]2017 (65)
  • [+]2016 (69)
  • [+]2015 (44)
  • [+]2014 (32)
  • [+]2013 (62)
  • [+]2012 (130)
copyright AIDA Co,.Ltd. All Rights Reserved.