ウォールナットの無垢材テーブルはここを見て選ぶ
2020.8.2
目次
美しい木目に上質な風合い漂う無垢材のテーブル。
木目だけではなく、天然木ならではの色相や木の節などの個体差、そして脚の素材との組み合わせ方で、空間に様々な表情をもたらしてくれます。
そもそも“無垢材”とはどういったものを指すのでしょうか。
無垢材は、原木から切り出した木材のことをいいます。
一般的に家具に使われることが多い「突板」にはない風合いがあり、インテリアに馴染みながらも、存在感を放ちます。
無垢材の色合いでも空間に与える印象が変わります。
無垢材と一言で言っても、ナラ材、ウォールナット材、チェリー材、メープル材、タモ材、ホワイトアッシュ材などその樹種は多岐にわたり、それぞれ特徴も異なります。
例えば、ナラ材やメープル材はいわゆる北欧スタイルと馴染みがよく、ナチュラルなベージュの色感は空間に柔らかな印象を与えてくれます。
一方でウォールナット材は濃いブラウンの色味を持ち、重厚感や高級感を与えてくれます。
このように無垢材の色相にも個性があり、テーブルのデザインが同じでも、色合いによって全く違う表情を持つテーブルになります。
風合いだけではく、自身の好みの空間に合った樹種を選ぶ必要があります。
今回は、インテリアスタイルに合う無垢材テーブルの選び方を交えつつ、根強い人気を誇るウォールナット材、その中でも「アメリカンブラックウォールナット」の特性についてみていきましょう。
ウォールナットとは
ウォールナットは日本語に訳すと「クルミ」ですが、国産のクルミ材はアメリカンブラックウォールナットのように色が濃くありません。
ウォールナットの主な産地はアメリカの中央部〜東部であり、ミズーリ、オハイオ州などが知られています。
無垢材テーブルではよく、樹皮部分の形状を残したテーブル=自然形状を活かしたものを見かけます。
例えば一枚板などもそれにあたります。
木材の世界では、樹皮部分を「耳」と呼んでいて、この部分が残っているテーブルは「耳付きテーブル」と呼んでいます。
樹皮の部分=辺材になりますので、ウォールナットで耳付きテーブルを製作すると端の部分が白っぽくなります。
そしてウォールナットの無垢材テーブルは完成した当初、その色は紫がかったこげ茶色です。
年月が経つと赤みがかってくるようになり、美しいグラデーションにも見える表情がこのウォールナットの魅力でもあります。
経年変化後のウォールナットは完成当初に比べると落ち着いた印象が強くなります。
このような無垢材の色合いの変化を「経年変化」といい、時が経つにつれ、美しく凛とした表情が一層現れてきます。
良質な無垢材テーブルを選ぶ条件とは 1.無着色で作られているかどうか
無垢材テーブルの魅力の1つは、長い年月をかけてじっくりと成長してきた、天然木としての年輪や木目の豊かな表情を、そのまま味わうことができることです。
このような魅力を活かすには、まず無着色であることが前提となります。
人が一人一人違うように、天然木も表情や生き様はそれぞれ違います。
木が大きく育つまでの歴史は木目の表情や素材に刻まれます。
長い年月を経て育った木は、年輪や木目が同じものは一つとしてありません。
ですからその表情を生かし、そのままを味わえるように無着色で仕上げるのが良いのです。
無着色の無垢材家具は時間の経過とともに色合いが変化し、深みや味わいを増していきます。
使うほどに愛着を感じることができます。
着色した家具や表面材を芯材に貼りつけた家具は、購入した時が一番良い状態で、それからは着色した部分に傷がつくと芯材が見え、表面材が剥がれてゆくもの。
時を重ねる中で、世界に1枚だけのテーブルに育つのは無垢材・無着色の大きなメリットです。
また、手に触れた時の質感を高めてくれるのも無着色ならではです。
良質な無垢材テーブルを選ぶ条件とは 2.丈夫な構造であるか
無垢材テーブルも日常生活で使用し続ける以上、耐久性や機能性が伴わなければなりません。
そこで、丈夫で使いやすいことも、無垢材テーブルを選ぶ際の重要なポイントになります。
まず耐久性を見極めるには、テーブルの天板や脚などに、強度の高い無垢材を取り入れているのか、しっかりチェックすることが大切です。
家具蔵のテーブルは以下のような特徴があります。
徹底した乾燥と管理、熟練の職人技による「使いやすさ」を追求しながらつくられる高品質なテーブル天板は、幕板などの補強材を必要としません。
シンプルで使いやすく、それによって生じるスペースの無駄などを排除しているものは単に見た目が美しいだけでなく、スペースに無駄のない機能的で快適なデザインが実現できます。
例えば、テーブルに座りながら足を組んでも、幕板にぶつかったり、反り止めに衣類が引っかかったりするような心配がなくなるのです。
さらに、天板の表面と裏面、側面の6面全てを同様の仕上げとすることで、より耐久性と快適性を高めています。
さらに素材同士をつなぐ、接合部分のチェックも見逃してはいけません。
特に耐久性という視点でテーブルを選ぶのであれば「フィンガージョイント」を採用しているものが理想的です。
この技法では、合わせる板同士を指状に削り出し、それぞれの凹凸を互いに組み合わせて接合を図ります。
こうすることで、単に平面状にカットするのと比べ、接合部分の面積が約2倍になり、これだけで強度もアップします。
フィンガージョイント技法を採用したテーブルであれば、天板の上からの荷重に対して抜群の効果を発揮します。
上からの加重やパーツのズレ、段差を防いでくれるこの技術、家具蔵のそれは他と比べてもより深いものであり、それは実際の大きさよりも大きなテーブルを製作していることに他なりません。
良質な無垢材テーブルを選ぶ条件とは 3.デザインや脚についてはどうか
無垢材テーブルの使いやすさを追求するのであれば、やはりデザインやサイズは欠かせない部分です。
天板の形状であれば、オーソドックスな長方形でも角が丸くなっていたり八角形になっていたり。
円卓や正方形は勿論のこと、楕円や変形のもの、自然耳を使用したものまでサイズも自由に選ぶことができることが理想でしょう。
脚を取り付ける位置や形状にもこだわる必要があります。
シンプルな4本脚であってもその形状で印象は大きく変わります。
さらには高さも重要なポイント。
チェアの座面高に応じたテーブルの高さは快適な作業や食事に大事な要素です。
これらを打ち合わせしながら理想の高さに持っていけることができれば、いつでも快適に過ごすことができます。
良質な無垢材テーブルを選ぶ条件とは 4.アフターメンテナンスはどうか
最後に、無垢材テーブルの選び方で大切なことは、メンテナンス対応しているものを選ぶことです。
無垢材に限らず、テーブルという家具は日常生活で使用しているうちに、キズや打痕といったものも目につくようになります。
キズや打痕なども家族の思い出としてあえて残すのも一つの考え方です。
ですが、熟練の職人による削り直しや仕上げ直しによって、たちまち新品のように生まれ変わらせることができるとすれば?
無垢材テーブルは手を入れてこそ、より長く美しく使用できるもの。
購入した後において、どれだけメンテナンスサービスが充実しているのかチェックすることは、とても重要であると言えます。
永く使うものだからこそ、細かな部分に気を配って選ぶことをオススメします。
そして、家具蔵各店には様々な事例を知る、インテリアと無垢材のプロスタッフが常駐していますので、
「良いテーブルが欲しい」
「ウォールナットのテーブルに興味がある」
と考えたら、いつでもお気軽にお声がけください。
きっと、そこには素敵な出会いと気付きがあるはずです。
ウォールナットの無垢材テーブルのある暮らしの事例はこちらから
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