「何を入れるか」で決めるテレビボードの選び方
2020.8.9
ある調査によると、2018年時点でのカラーテレビの普及率は二人以上世帯においては96.6%とされています。
これは殆どすべての方がテレビを所有しているということです。
そのテレビを置く「台」として一般的なのが、いわゆるテレビボード(テレビ台)と呼ばれる家具。
家電量販店でテレビと一緒に購入する方もいますが、家具というには無骨なものが多く、どうしても空間のなかで無機質な印象を与えがち。
近年ではテレビボードも温かみのある無垢材で、空間を暖かみのある雰囲気に統一したいという考えの方も多くなっています。
今回は、無垢材で作られたテレビボードの選び方を「何を入れるか」という観点からお話ししていきます。
テレビボードに入れるもの
テレビボードを選ぶときには、ついつい見た目のデザインやサイズだけで決めてしまいがちです。
もちろんその二つの要素も大切ですが、見落としてはいけないのが「何を入れるか(収納するか)」です。
今持っているものだけでなく、今後収納するかもしれないものまで把握しておくことで、失敗しないテレビボード選びが出来るでしょう。
●レコーダーやデッキなどのAV機器
テレビにレコーダーやプレーヤーの機能が付いたものも増えていますが、こうした機器は基本的にはテレビ周りに置くことが殆どです。
サイズは幅400mm~500mm、高さは40mm~100mm程度のものが多い為、このサイズ感を把握しておきましょう。
リモコン操作が必要なため、赤外線を通す構造になっているか、ブルートゥース内蔵かどうかは必ず確認しましょう。
電源ケーブル、アンテナ線、映像・音声ケーブルなどの配線も絡んできますので、ご自宅のマルチメディアコンセントの位置も考えてテレビボードを選ぶと良いでしょう。
●インターネットモデム、Wi-fiルーターの通信機器
ケーブルテレビに加入している場合、テレビの近くにインターネットのモデムやWi-fiルーターを設置することが多くなります。
レコーダーなどと同じく配線関係を考えないと、失敗のもとになりますので注意が必要です。
●スピーカー、アンプ、ヘッドホンなどの音響機器
音にこだわる方はテレビ据え付けのスピーカーではなく、専用のスピーカーをテレビ周りに設置しています。
スピーカーのサイズなどを考慮せずにテレビボードを選んでしまうと、スピーカーが置けないという事態を招きます。
また、アンプはレコーダーやデッキと比べてサイズが一回りほど大きいものが多い為、テレビボード内部の奥行きや高さにも気を付けましょう。
●ゲーム機
ゲームが好きで沢山お持ちの方は勿論ですが、レコーダーやデッキの代わりにゲーム機を使用している方も居るのではないでしょうか。
基本的には他のAV機器と同様に配線周りに気を付けて、さらにコントローラーの置き場所にも留意してテレビボードを選ぶ事が必要となります。
据え置き型のゲーム機は新しい機種が毎年のように発売されて、高性能化に伴い大型化している傾向がありますので、今持っているものよりも一回り大きいサイズが入るようなサイズで選ぶようにしましょう。
●CD、DVD、BDなどのソフト
CDやDVD、BDといった音楽、映像、ゲームソフトはどうしても増え続けていきますので、これから先増えた分まで収納出来るテレビボードを検討してみて下さい。
こういったソフトは扉よりも引き出しの方が作品タイトルを上から見渡せるので、構造としておすすめです。
●説明書、書類
テレビやAV機器などの説明書や保証書など、見たい時にすぐ取り出せるところに収納するのが便利です。
普段から見えなくても良いモノなので、扉や引き出しなど隠す収納のなかに収納するようにしましょう。
テレビボードと壁面収納の相性が良い理由
壁一面に天井まで届くような収納を作る壁面収納。
多くの壁面収納にテレビボードの機能が組み込まれているのには理由があります。
それは一言でいうと、テレビの上の空間がデッドスペースになるからです。
テレビボードの高さはテレビを見る目線の高さを考慮して作られているので、高くても600mmが最大です。
その上に高さ600mmから1000mm程度のテレビを置くと、一般的な天井高2400mmとしたときに、最低でも800mmの空間が天井近くに生まれる事になるのです。
テレビボードが置かれるリビングは家族みんなが集う場所ですから、そこにモノが集中しがちです。
そのため、テレビボードを壁面収納にして、タップリの収納力を確保したいという方も非常に多いのです。
無垢材オーダーテレビボードのすすめ
最初にお話ししたように、テレビはほぼすべての家庭に普及しており、それを置くためのテレビ台も多くの家庭に設置されていることが多いでしょう。
新しい生活様式が始まり、以前と比べて在宅時間が多くなった昨今では、自宅の居心地の良さが非常に重要になってきています。
多くの方が毎日見るであろうテレビの下にあるテレビボードですので、そのボードを見ている時間も無意識の中で長い時間になります。
無垢材無着色の家具であれば自然の色合いが目にも優しく、また空間に優しさと温もりを与えてくれます。
毎日使う家具だからこそ、長く愛着を持って使えるものを選びたいものです。
特にテレビボードはそれを選ぶために必要な情報が沢山ありますので、専門的な知識を持った家具店スタッフにご相談されることをおすすめします。
私たち家具蔵にはテレビボードに限らず、収納家具の専門知識を持ったスタッフが各店に常駐しております。
是非ご相談にいらして下さい。
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