ダイニングテーブルの適正サイズを知る
2020.9.6
ダイニングテーブル。
いわずと知れた、食事をとるため、一家だんらんの中心となる場所です。
床に座って作業や食事をする、いわゆる座卓を使用している人もまだまだいるかと思いますが、ダイニングチェアに座り、ダイニングテーブルで食事や作業をしている人も近年は確実に増えてきています。
座卓は高さが無いので部屋を広く見せてくれることや、食後すぐに横になれる(これが良いか悪いかは別として)など、メリットもありますが、逆に立ち座りが床の位置からになるので足腰への負担になることもあります。
特に高齢になると床からの立ち座りや、そもそも膝を曲げて座ることが大変になることもあり、今後ますますダイニングテーブルの需要は高まるでしょう。
では、そのダイニングテーブルのサイズはどのように選んでいけばいいのでしょうか。
今回のコラムではダイニングテーブルのサイズの適正サイズについてまとめてみます。
家族の人数からの選び方
テーブルサイズの選び方はまず、普段何名で食事をされるかを考えましょう。
一般的の考え方ですが、1人あたりの食事スペースとして横幅60cm x 奥行き40cmが必要と言われます。
2人であれば横幅60cm×奥行き80cmとなりますが、60cmの横幅に脚が付くとその横幅では椅子が収まりづらいので80cm×80cmが適正サイズとなります。
4人が食事をするのであれば横幅60cm x 2名 = 120cm、奥行き40cm x 2名 = 80cmとなり最低120cm×80cmとなります。
4人家族のテーブルサイズの選び方
4人が食事をするのであれば最低120cm×80cmが必要となりますが、実は4人用のテーブルの幅は120cm、135cm、150cmと様々です。
テーブルでの過ごし方や過ごす時間によって、同じ4人用のテーブルでも大きくサイズが違ってきます。
●120cm
横幅120cmのダイニングテーブルは4人用ダイニングで、最もコンパクトなサイズです。
大人が4人そろうと正直、少し狭いサイズですが、ご夫婦と小学生以下のお子様2名であれば、狭さを感じづらいサイズです。
また、お子様がまだいらっしゃらないご夫婦でも、食後に読書やパソコンスペースなど、ご夫婦2名で広々使うこともできます。
基本は2人、たまに友人が来て4人になることがある、または2人がゆっくりとダイニングテーブルで過ごすという場合にも活躍するサイズとなってきます。
●135cm
大人4名が不自由なく使えるサイズとしては135cmサイズが一般的で、このサイズが「4名用」といして紹介されているのもよく見かけます。
120cmでは大人2名が横に並ぶとかなり窮屈なサイズですが、135cmは大人4名が並んでも(一応は)不自由を感じないサイズです。
120cmに比べ、少しゆとりがあるのでカセットコンロを置いてお鍋をしたり、ホットプレートで焼き肉をしたりすることも出来ます。
●150cm
一般的に4人用ダイニングの中で最も広いのが、150cmサイズとなります。
隣の人との間隔も保つことができ、ゆっくり食事が楽しむことができます。
横幅135cmサイズのテーブルと比べて、その差はわずか15cmですがこの15cmの違いが、普段の使用からゆとりが感じられるかの差になってきます。
ワンサイズ上の考え方
一般的な目安として、5人用で横幅165cm、6人用で180cm、8人用は210cmとなってきます。
実は最近4人家族で5人用の165cmを、5人家族で180cmと、一般的な目安よりもワンサイズ上のテーブルを選ぶ人も増えています。
その背景には、食事以外の時間もダイニングテーブルで過ごす、というライフスタイルの変化・広がりがあります。
4人家族なら150cmのテーブルで十分です。
それはゆとりをもって「食事をする」という考え方に基づいたものです。
ゆとりをもって「食事以外の時間も過ごす」ということを考えると、4人家族でも5人用の165cmのワンサイズ上のサイズがおすすめです。
「食事以外の時間」ということはどのような時間でしょうか。
例えばお子様が食後(食前)にダイニングテーブルで宿題をする、ご主人がパソコンをする、奥様が読書をするなどの日常の過ごし方が、ワンサイズ上のサイズのダイニングテーブルであれば可能となります。
ワンサイズ上のサイズのダイニングテーブルは自然と家族が同じ場所に居る時間が長くなります。
互いの顔を見る機会も増え、気づきや会話も生まれやすくなり、コミュニケーションも高まります。
3Dインテリアプランニングの重要性
テーブルのサイズ選びは、一緒に使う人の人数や過ごし方、またご来客の人数やその頻度によっても変わってきます。
ただし、希望のサイズが分かってもそれがダイニングスペースに無理なく設置できるかを確認しなくてはなりません。
例えば、ご来客が多く180cmのテーブルを設置したくても大きすぎて部屋が狭く感じられたり、動線が保たれていなかったりするとテーブルが邪魔になってしまい、日々の暮らしも不便になります。
実際、テーブルが大きすぎた、という悩みは意外と多くあります。
そこで3Dインテリアプランニングを活用することをおすすめします。
3Dインテリアプランニングでは、検討中のテーブルやチェアも含めて、住まい空間を立体的にCGで再現します。
そうすることでよりはっきりと、確実に空間と家具のマッチングが確認できるのです。
サイズや動線の確認はもちろん、内装や他の家具との相性なども確認できる、いわば試着のようなものです。
「きっと大丈夫」という安易な気持ちでテーブルを購入してしまうと毎日後悔する日々となってしまうこともありえます。
特にダイニングテーブルのような大物の家具を選ぶ際には3Dインテリアプランニングを活用するようにしましょう。
家具蔵ではオーダーメイドで暮らし方や空間にぴったりのサイズのテーブルを製作することが出来ます。
ダイニングテーブルは、幅はもちろん、奥行きや高さまでサイズオーダー可能です。
そんなダイニングテーブルはやはり間違いのないサイズ選びを行いたいもの。
自分の事情に合った適正サイズのテーブルを間違いなく活かすならば知識豊富なスタッフと3Dインテリアプランニングがあれば大丈夫です。
手仕事でつくられる無垢材、無着色の頑強なテーブルがお部屋の中心にあるだけで気持ちよく過ごせます。
さらに暮らしに合ったベストサイズのものを選ぶことでダイニングは最高の「居場所」となることでしょう。
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