失敗しないオーダーメイド家具とは
2020.9.8
家具を検討する際に「自宅にしっかり合った家具を選びたい」とい考える人が以前より増えてきたように感じます。
いろいろな選択肢がある中で、自宅にぴったりで使い勝手もいい家具を選ぶためには、サイズや仕様を調整できるオーダーメイドの家具店を検討するのは、在宅時間が多くなっている昨今、自然な流れなのかもしれません。
今回はオーダーメイドで家具を製作する場合に気をつける点、失敗をしないオーダーメイドの家具選びをご紹介していきます。
テーブル・チェアをオーダーでつくる
オーダー家具店ではテーブルを空間のサイズに合わせて、幅と奥行きを調整できるのはある意味当然のことです。
ここで見落としがちなポイントは高さです。
日本人が平均的に使い易いとされる高さは床からテーブルトップまでが700ミリ前後。
しかし、その高さも使う方の身長や座り方の癖、使い方によっても様々です。
また、チェアとテーブルの高さの関係性もとても重要です。
例えば、高さ700ミリのテーブルに合うチェアの座面の高さは400~420ミリと言われています。
このテーブルトップからチェアの座面の高さまでの差を「差尺(さじゃく)」といいます。
食事やデスクワーク等を快適に行うためには、差尺が280~300ミリの関係性になるようにテーブルと椅子の高さを調整する必要があります。
さらに高さを決める順序としてはチェアを最初にすることお勧めします。
なぜなら、チェアに深く腰掛けた状態(背もたれに背中がしっかりと付く状態)でかかとが床にしっかり付かなければ、体重の分散がしっかりとできずに疲れやすくなってしまうからです。
いかに素敵なテーブルを購入したとしても、椅子の座り心地が悪ければ食卓で快適に過ごすことは難しくなります。
そのため、最初にかかとが付く座面の高さを割り出し、その高さプラス280ミリ~300ミリがテーブルの高さになるようにするととても使い心地の良い食卓が生まれます。
テーブルやチェアを購入する際にオーダー家具店を選ぶ際には、単純に寸法が変えられるだけでなく、使い勝手を考慮した寸法をアドバイスしてくれるような家具店を選択するべきです。
収納家具をオーダーでつくる際には「提案力」をみる
既製品の収納家具では自宅や自身の事情に丁度良いサイズが無いことや、寸法は良いもののデザインが好みでない等、どこかに妥協しなければならないポイントが出てくることも多くあります。
オーダー家具店の収納家具なら、壁から壁まで隙間の無い、天井まで届く壁面収納や、好みの位置に好みの大きさの引き出しや扉を装備した、世界に一台の収納家具をつくることも可能です。
オーダー家具は安全性や構造上問題が無ければ、基本的には何でも製作することが可能です。
ただし、それ故に、しっかりと使い心地や目的を考慮したプランを立てないといけません。
例えば、引出しをご主人が使い易い位置に付けたところ、奥様は身長の違いもあり、引出しを使用しにくい…。
または、収納量を多くするために幅広の収納家具を作り扉を付けたが、扉1枚当たりの大きさが大きすぎて使いづらいうえに見栄えが悪い…。
引き戸にして耐震と省スペース化を図ったが奥行き内寸が小さくなってしまい収納力が悪い…。
まさかと思うかもしれませんが、こうしたことは本当に起こります。
それはオーダーを受ける側が、ある意味「素人」であるお客様の意見を鵜呑みにしてそのまま採用してしまうから。
良いオーダー家具店とは、そのお客様が理想とする仕様や設置場所、収納物等の情報から最大限希望を叶えつつ、実際の事情や使い勝手に応じて、見た目だけでも機能だけでもない、その家具を使う人全員が長く快適に使用できるものを総合的に提案する、そんな家具店です。
オーダー収納家具を検討する際にはそんなスタッフに出会うことができるよう、いくつかのところを回ってみるのも良いでしょう。
新築マンションでオーダー収納を検討する場合
新築マンションを購入する場合、分譲の際にマンションの「オプション」として収納家具を購入する向きも多いようです。
これはマンションの販売会社が行うイベントのひとつであり、マンションの「オプション会」などと呼ばれています。
マンションの購入者には事前に専用のカタログが送付され、さらに実物を確認することができる展示会が行われます。
このシステムのメリットはまず、マンションへの入居に合わせてすぐに収納家具が使えることがあげられます。
マンションの工事期間中に収納家具に関する作業も同時に行われ、オーダー家具が設置された状態でマンションの引き渡しが受けられるのです。
オプション会はマンションの販売会社が主催するものであるため、取り扱う製品やそのテイストには一定の統一感が保証されることもメリットだといえるでしょう。
一方、意識しておかなければいけない点もあります。
すべてがそうではありませんが、オプション会が取り扱うオーダー家具は費用が割高になることが多くなります。
マンションのオプション会が取り扱うオーダー家具は、マンションの販売会社を経由して専門の業者へと発注されるため、その価格にはいわゆるマージンが上乗せされることがあるのです。
さらに取り扱うオーダー家具はいわゆる「セミオーダータイプ」が多く、完全な自由設計への対応は難しくなります。
こだわりや使い勝手を最優先したい、という方は新築マンションの購入後に自分で専門業者に直接依頼する方法をおすすめします。
結果として費用はそれほど変わることなく、それでいて自分が求める使い勝手や質感を得ることができるのであれば、その方が良い、と考える人も多くなっています。
オーダーメイドの家具はサイズや仕様など、様々なことの自由度が高いことが利点です。
反対にしっかりとした提案がないと理想の家具とは程遠いモノになってしまいます。
家具蔵では、有資格者や現場経験と知識も豊富な専門のスタッフが、お客様の要望を細かにヒアリングしながら無料でご提案を行います。
世界に一つの家具を検討するなら、お気軽に家具蔵各店にお問い合わせ下さい。
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