KAGURA OFFICIAL BLOG

ナラ材の特徴と合わせ方を知る

2020.9.14

 

ナラ材とは


ナラ材は、ブナ科の広葉樹で日本では古くから使われてきた木材の一つです。

その木肌の凹凸感から来る素朴さがナチュラルな雰囲気をふんだんに醸し出し、空間を優しく彩ってくれることから家具材や建材としても高い人気を誇ります。

また、堅く重厚で耐久性に優れていることから、住まいに関するものだけでなく、船、ウイスキーやワインの樽の材料として重用されてきた木材です。

ナラ材の木目は、板目で取ると伸びやかで力強く、柾目で取ると細かな木目が特徴。

なかでも「虎斑(とらふ)」という虎の背中の模様のような大小さまざまな杢が出ることで知られています。

虎斑は海外では「シルバーグレイン(銀色に輝く杢)」と呼ばれ、とても親しまれています。

よほど暑い気候でなければ大きく育つというその性質から、日本国内だけではなく中国やロシア、モンゴルにも生育しています。

このように様々な気候でもたくましく育つというナラですが、その環境に対応する力がナラ特有の強度を作り出しているのでしょう。

 

 

ナラ材とオーク材の違い


「Japanese oak(ジャパニーズオーク)」といった言葉をご存じでしょうか。

その名の通り、日本国内で採れたナラ材です。

このように、「〇〇オーク」と言う呼び名があるように、世界に目を向けたうえでナラ材=オーク材と考えるとその仲間は各地で見ることができます。

ナラ材とオーク材、ぱっと見ではどちらも同じものだと思ってしまうでしょう。

実際、見た目がよく似ているうえ、オーク材はナラ材の仲間ともいう存在。

素人目にはなかなか見分けがつかないものなのです。

ナラ材とオーク材の違いを簡単に見分ける方法は、産地をチェックしてみることです。

ナラ材は前述でも記した通り、日本やロシア、中国周辺で自生するミズナラの木を指します。

オーク材は北米やヨーロッパに自生するナラに近い木から採れるもの。

北米産は産地によってレッドオーク材、ホワイトオーク材の2種が存在します。

また、厳密に分けると、ヨーロッパ産と北米産も互いに性質のよく似たものであり、完全に同じ種類というわけではありません。

・ナラ材・・・日本、ロシア、中国(輸出制限などで希少)

・オーク材(ホワイトオークなど)・・・北米(ホワイトオーク・レッドオークがある)

・ヨーロッパ産オーク材・・・ヨーロッパ各地(ホワイトオークと似ている)

産地別でまとめると、このようになります。

北米のホワイトオーク材は特にナラ材によく似ており、その違いを見分けるのは至難の業です。

色合いだけではなく木目の特徴も非常にそっくりなので、ナラ材とオーク材を比較検討する際には販売スタッフにその違いを確認すると良いでしょう。

 

ナラ材のコーディネート


ナラ材という言葉を聞くと、みなさんはどのような色を思い浮かべますか?

インテリアショップに行ったとき。

新築やリフォームの相談をされたとき。

「ナチュラル系」という言葉を耳にしたことはないでしょうか。

例えば、家具の色サンプルや内装材の見本を提示してもらった際に、ナチュラル系のサンプルとして、ナラ材やそれに近い色の明るめの色調のものを提示されていることは多々あります。

元々、ファッションの世界でもナチュラル系というと、ベージュやアイボリー等の淡く明るめの色のことを指しています。

その為、家具の世界でもナチュラル系というとナラ材を筆頭とした、自然な温かみのある色として親しまれ、ナチュラルカラーとも呼ばれています。

では、どのような空間にナチュラルカラーをコーディネートすると良いでしょうか。

 

床の色別のナラ材コーディネート


●明るい床にナラ材の家具をコーディネート

例えば、メープル材のような比較的ツルっとした明るいフローリングにナラ材の家具を置くとします。

色調は近しい明るい色合いですが、表面の質感(触り心地)が対照的なので、それが視界に入ったときに良いコントラストが生まれます。

同色系でありながらそれがアクセントになるので、空間全体を明るい雰囲気にまとめつつもメリハリも出したい、という方にお勧めです。

●落ち着いた色調の床にナラ材の家具をコーディネート

ウォールナット材に代表されるような黒や濃茶の床にナラ材を合わせた場合、色合いはとても対照的な両者。

これが互いに相乗効果となり、双方が活きるコーディネートになります。

メリハリがつくことで空間の奥行き感も増し、ナラ材の家具自体も空間の主役としての印象が際立つでしょう。

●和室にナラ材の家具をコーディネート

元々、ナラ材は私達日本人とは馴染み深く、温かみのある木として親しまれてきました。

そのナラ材の持つ雰囲気と畳のある和室の落ち着いた空間は当然好相性です。

より居心地の良く、「侘び寂び」の趣さえ感じられるのではないでしょうか。

 

どんな空間にも悪目立ちすることなく馴染み、落ち着きと温かみのある空間を提供してくれるナラ材の家具。

家具蔵でも定番としてあらゆるカテゴリーの家具でナラ材を使用した無垢材家具をご紹介しています。

各店内にも多数の展示があり、それらを上手くコーディネートするためのアドバイスを知識豊富なプロのスタッフが行います。

ナラ材の無垢材家具で、やさしく、心地よい暮らしを始めてみてはいかがでしょうか?

 

ナラ材の無垢材家具を使用した暮らしの事例はこちらから

 

 

 


最近の投稿

カテゴリー

月別アーカイブ

  • [—]2024 (156)
  • [+]2023 (366)
  • [+]2022 (364)
  • [+]2021 (365)
  • [+]2020 (368)
  • [+]2019 (366)
  • [+]2018 (85)
  • [+]2017 (65)
  • [+]2016 (69)
  • [+]2015 (44)
  • [+]2014 (32)
  • [+]2013 (62)
  • [+]2012 (130)
copyright AIDA Co,.Ltd. All Rights Reserved.