ウォールナットという木と木材の特徴とは
2020.9.27
あまり木材に詳しくない方でも今回取り上げる「ウォールナット」という名前くらいは聞き覚えがあるのではないでしょうか?
いわゆる塗料の色名にも「ウォールナット色」というものがあるくらい、その色味や特徴は有名です。
それだけでなく、様々な経緯から世界中で愛され、あこがれの的となっている高級材、ウォールナット。
今回はこのウォールナットがどんな木であり木材なのか、その特徴を見ていきましょう。
ウォールナットの種類とアメリカンブラックウォールナット
ヨーロッパでは、ウォールナット(クルミ科)・オーク(ブナ科)・マホガニー(センダン科)・アッシュ(モクセイ科)が家具づくりの4大木材として、古くから利用されてきました。
その中でも、ウォールナットは、独特なグラデーションの中に青紫から赤紫にグレーが加わる奥行感のある風合いが魅力な素材です。
ウォールナットの家具材としての歴史は古く、17世紀後半くらいから王侯貴族の間で、すでにその頃から高級材として人気を博していました。
時のイングランド王チャールズ2世は、芸術を愛する人物で、ウォールナットを使った家具の美しさに魅了されていました。
チャールズ2世の嗜好を、他の貴族たちも取り入れたことでウォールナットの家具がすばらしい品として認識されるようになった経緯があります。
色合いや美しい木目が人気であったことは今も同じですが、その優れた材質は繊細な加工を施すことが可能になったことで、当時の家具職人が技術を競い合って、新しくもあり優雅で格式もある家具をたくさん生み出したのです。
ヨーロピアンウォールナット(イングリッシュウォールナット)という種類のものや、オレゴン・クラロなどの亜種もありますが、現存する木材の中でも最高ランクの評価を得ているのは、アメリカンブラックウォールナットであり、「家具材のロールスロイス」とも呼ばれています。
ウォールナットの魅力とは
まず、「重厚感と美しさ」がある点が挙げられます。
ウォールナット本来の焦げ茶色ともいうべき木肌が放つ重厚感、そしてきめ細やかで様々な表情を描く美しい木目。
ここにウォールナットの人気の最大の要因があるといっても過言ではないでしょう。
無垢材の特徴には質感の良さや木のぬくもりがあります。
ウォールナットが持つ重厚感はそれに付随した特徴であり、大きな魅力です。
長く使用していくうちにより鮮やかになる木目もアートのように魅力的。
確かな存在感で住まいの空間を彩ります。
また、コーディネートの万能性も大きな魅力。
その濃く落ち着いた風合いは和洋や床などの内装を選びません。
また、寒色・暖色問わず、さらには金色などの、合わせの難しい色のものとも非常に相性が良く、また、柄物のインテリアにも合わせることができる樹種はそうそうありません。
この万能性が定番的な人気の理由の一つでもあります。
「衝撃や狂いに強い」という点は素材としての魅力です。
ウォールナットはクルミの仲間。
クルミは総じてとても堅い木で強度があります。
その堅さや強度から家具だけではなく、ヴァイオリンなどの楽器やライフルの銃床などにも使用されます。
そのことは加工性にも優れているという特徴にもつながります。
つまり、ウォールナットは無垢材を使用しない家具にも適しています。
しかし、このウォールナットの大きな魅力は経年変化による色の変化。
着色しないでつくる無垢材のものは使用するうちに色合いをまろやかなものへと変化させます。
そうすることで木目なども際立ち、さらに高級感を増してきます。
ウォールナットが黒とも評される濃茶色なのは、タンニンが豊富に含まれているためです。
ウォールナットが太陽光に触れると、紫外線の影響でタンニンが酸化して赤褐色になり、さらに時間が経てば茶褐色へと変化していくのです。
本来の耐久性の高さも無垢材だからこそ叶うものでもあります。
その他、木のこぶに表れるバール杢と縮み杢がまじりあったものは「フィギュアード・ウォールナット」と呼ばれ、牡蠣の殻のような渦を巻いた杢を持つものは「オイスター・ベニヤ・ウォールナット」と呼ばれています。
ウォールナットの家具がある空間
ウォールナット材でつくられた空間は、ゆったりと静かな高級感を漂わせます。
深い威厳の中にも一筋の優しい表情を合わせもち、人々を虜にする魅力があります。
ウォールナットならではの深みのある色、豊かなグラデーションを木肌に描く家具の表情は、その空間に落ち着きとまとまりを与えてくれます。
ウォールナットを含め無垢材を使った家具は、使い込むごとに味わいが増し、世界で1つの家具となります。
そして、見た目はもちろん人にとっていろいろな効果・効能を与えてくれる無垢材家具はきっと、愛着がわき一生モノの家具となるでしょう。
今回はウォールナットにフォーカスを当てご紹介致しましたが、家具蔵各店では多くの無垢材を取り扱っております。
家具をご検討される際はお近くの店舗にて、無垢材の良さを肌で感じてみて下さい。
スタッフ一同心よりお待ちしております。
関連する記事
最近の投稿
- ラウンドテーブルの「脚」は何が正解か? 2025年4月3日
- 無垢材家具は樹種の堅さで選ぶべきか 2025年4月1日
- 一枚板テーブルは「乾燥」が重要である理由は? 2025年3月30日
- なぜ無垢材家具にはリピーターが多いのか? 2025年3月28日
- 無垢材は耳にも優しい!その理由とは? 2025年3月26日
- 大きなテーブルを選ぶときはここを確認! 2025年3月24日
- 「人が集まる」木をダイニングテーブルにする理由とは 2025年3月22日
- 「6人掛けテーブル」のサイズの正解は何センチか? 2025年3月20日
- 家具の周辺に必要なスペースの「目安」を知る 2025年3月18日
- 「座り心地が良い」という感覚は何から生まれるか 2025年3月16日
カテゴリー
- 未分類 (1)
- 家具の選び方・置き方 (1,570)
- インテリア&住宅情報 (634)
- 人と木と文化 (396)
- ニュース&インフォメーション (447)
- オーダーキッチン関連 (406)
- 一枚板関連 (635)
- オーダー収納関連 (615)