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無垢材テーブルはここを見て決める

2020.10.22

 

最近は「無垢材」という言葉を耳にする機会も増えてきたかもしれません。

家具を購入する為に色々と調べた経験がある方やDIYが好きな方はもちろん、テレビのCMなどでも出てくることでこの言葉を耳にしたことがある人も多いでしょう。

今現在、テーブル探しを行っている人、これから長く使えるテーブルを探している人にとって「無垢材」つくったテーブル、つまり「無垢材テーブル」は重要な選択肢であると考えます。

今回の項は、この「無垢材テーブル」についてまとめてみたいと思います。

 

 

無垢材とは?無垢材テーブルとは?


一般的に流通している木のテーブルにはざっくり分けて2種類あります。

それは「無垢材のテーブル」と「無垢材以外のテーブル」です。

無垢材とはいわゆる天然木そのもののことをいいます。

「木そのまま、木そのもの」であり、わかり易く言うと丸太の木から伐り出した板材のことです。

無垢材は乾燥・加工に時間と手間がかかります。

木を知り尽くし、木を扱える熟練の職人でなければ、木の動きを読むことができません。

従って、扱いが非常に難しく、かつ現存する保有数からも極めて希少性の高い材料です。

「無垢材以外のテーブル」には様々ありますが、これらは総称して「木質系加工材」と呼ばれるもので作られています。

木質系加工材の代表である合板は、大量生産が可能で扱い易く、同じものを安価に作ることを目的としています。

合板とはベニヤ(木材から薄く剥かれた「単板」のこと)を何枚か積層して接着したものこのことです。

その表面に化粧シートや、突板を圧着し加工した工業製品で以下のような種類があります。

●プリント合板

木目を印刷した紙をパーティクルボード(木材チップを接着剤と熱で固めた製品)やMDF(木材繊維を固めたもので繊維版と呼ばれ、比重によって数種類あり)等の加工品の表面に張ったもの。

●メラミン化粧合板

木目を印刷した紙をメラミン樹種で固めベニヤに張ったもの。

突板合板

原木を0.2mm~0.6mmほどまで薄くスライスしたもの(=突板・つきいた)をベニヤに貼ったもの。

●ベニヤコア合板

芯板(コア)に単板(ベニヤ)を使った一般的な合板。単板だけを交互に直角の方向にし、奇数枚を接着し合わせたもの。

●ランバーコア合板

幅の狭い挽き板をはぎ合わせてコアとし、表、裏に単板を用いて積層したもの。

 

最近では技術の進歩により、木ではなく木目を転写した紙を張り付けたプリント合板のテーブルも多く見られます。

木質系の加工材料を使用している家具はコストパフォーマンス、量産を目的としています。

しかし、傷が付くと中身のベニヤ板が見えてしまったり、端から張り付けたシートがめくれてしまったりするので、綺麗な状態で長持ちさせることは難しく、買い替えなどを余儀なくされるケースが殆どです。

また、無垢材とは木の質感や温もりが違います。

傷が付いても表面と異なる素材が出る事も無いので、安心して使うことが出来ます。

また、鉋掛けをしてしまえば新品に近い状態に直すことも出来るので、小さいお子様やペットがいても気兼ねなく使うことが出来るのも魅力です。

本物志向が強まる中、無垢材に着色しない無着色で作られたテーブルは 「一生ものの家具」として多くの人を魅了しています。

 

無垢材テーブルは「無着色」のものを選ぶ


無垢材のテーブルは木質系加工材のテーブルと比較して長く愛用できることが分かりました。

そして、無垢材テーブルの中でもさらに長く使えるかどうかが決まるポイントがあります。

それは「着色の有無」です。

無垢材のテーブルの中でも塗料で色を付けて着色をしているテーブルがあります。

着色したテーブルは色味が均一化されるので、大量生産している家具に向いています。

ただし、傷が付くと色が剥がれてしまったり、よくこすれる部分が色褪せてしまうことがあります。

反対に自然のままの色合いを活かしたテーブルが「無着色のテーブル」です。

私たち家具蔵も、テーブルに限らずすべての家具を「無着色」で製作します。

人が一人一人違うように、天然木も表情や生き様はそれぞれ違います。

木が大きく育つまでの歴史は木目の表情や素材に刻まれ、長い年月を経て育った木は、年輪や木目が同じものは一つとしてありません。

ですからその表情を生かし、そのままを味わえるように無着色で仕上げるのです。

人間の肌の色と同じで、同じ種類の木でも個体差があります。

色味を均一化させるのは困難です。

しかし、ありのままの状態だからこそ自然が生み出した色味のグラデーションを楽しむことができ、長年使用することで経年変化し味わい深くなっていく様子を楽しむことが出来ます。

無垢材、無着色の家具は時間の経過とともに深みや味わいを増し、使うほどに愛着を感じることができるのです。

よく本革のカバンや財布を使い込むと新品にはない味わいが出てきますが、革と同じ自然素材である木も同様の魅力があります。

傷が付いても色が変化し、周りと馴染むので目立たなくなりますし、新品よりも使い込んだ方が魅力が増すので、長く愛用するならば無着色のテーブルがおススメです。

お届け後からともに時を重ね、傷も味わいの一つになりながら世界に1枚だけのテーブルに育ちます。

 

「無駄が無く」「職人技が活きた」ものを選ぶ


徹底した乾燥と管理、熟練の職人技による「使いやすさ」を追求しながら高品質なテーブル天板は、幕板などの補強材を必要としません。

シンプルで使いやすく、それによって生じるスペースの無駄などを排除しています。

家具蔵でもまさにそうしたテーブルづくりを行っており、同時に、天板の表面と裏面、側面の6面全てを同様の仕上げとすることで、より耐久性と快適性を高めています。

また、板同士の接合は「フィンガージョイント」という板同士の接合部分をそれぞれ指状に削り出し、互いに組み合わせる方法で行っています。

接合面積が平面と比べ約2倍になり、抜群の強度を持つものとなり、上からの加重やパーツのズレ、段差を防いでくれるこの技術、家具蔵のそれは他と比べてもより深いものであり、それは実際の大きさよりも大きなテーブルを製作していることに他なりません。

 

乾燥方法を確認する


無垢材のテーブルは原木を仕入れて製材し、すぐにテーブルに出来るわけではありません。

必ず「乾燥」の工程が必要になります。

家具蔵では目利きの人間が現地まで赴いて細かな観点で原木を選定し、製材を経てそれぞれを一枚ずつ天日の下で自然乾燥させながら海外のものでも日本の気候に馴染むようにじっくりと水分を抜いていきます。

含水率(木の中の水分の保有量)が12~13%までになるまで自然乾燥しながら、その間は風通しを良くするための桟棒を挟み、積み重ねて保管。

さらに、現代の気密性の高い室内でエアコンや床暖房などにさらされる木にとっての過酷な使用状況を考慮して、含水率を6~7%になるまで機械乾燥及び養生を行うのです。

家具となった後の環境に適応できるよう管理を徹底しています。

 

いわゆる「一枚板」のものも含め、無垢材テーブルには多様な種類がありますが、無着色のテーブルであれば長く愛用できる空間の顔、暮らしのパートナーとなってくれます。

あとはそのつくりと乾燥方法が「一生もの」になるかどうかを左右するものとなるでしょう。

家具蔵の無垢材、無着色のテーブルは厳選した原木から作られた、木の風合い、温もりを生かしたテーブルです。

幕板や反り止め等の補強が無く、木目をデザインとしながらシンプルさを追求した作りとなっています。

ですから高耐久で世代を超えて使い続けることができるのです。

そして、無駄を省いた強固な作りにより、サイズやデザインバリエーションも多く生み出されています。

無駄のない作りのテーブルは使い易く、使い心地も良く、誰からも好まれる住まいの顔となります。

空間に相応しいサイズ、デザインのテーブルを無垢材、無着色で作る。

今回のコラムをお役立て下さり、素敵な無垢材テーブルと出会って頂ければ幸いです。

家具蔵では無垢材テーブルの選び方から様々な樹種の解説、サイズのお話等、多岐に渡るアプローチからお客様にピッタリのテーブルをご提案します。

お気軽に足をお運び下さい。

 

家具蔵の無垢材テーブルのラインナップはこちらから

 

家具蔵の無垢材テーブルのある暮らしの事例はこちらから

 

 

 


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