無垢材のリビングテーブルはここを見て選ぶ
2020.12.7
リビングテーブルはサイズやデザイン、素材など様々な仕様があり、自身の住まいにピッタリなモノを見付けることができれば、非常に過ごしやすいリビングになります。
また、ソファ前にレイアウトしたり、大人数でワイワイ囲んだり、お子様が勉強する時に使用したりと、多目的に活用できるので1台あると重宝しますね。
特に無垢材で製作したリビングテーブルは頑丈で長く愛用することができ、木の温もりも味わうことができます。
今回は座卓、ローテーブルとも呼ばれるリビングテーブルについて見るべきポイントをまとめてみます。
サイズについて ~高さ~
ソファに座って使用する場合、リビングテーブルの高さはソファの座面の高さから「0~50ミリ程プラス」した高さがお勧めの高さです。
天板高の低いテーブルは部屋をスッキリと広く見せる効果がありますが、あまり低すぎるとグラスや食べ物を取る際に極端に屈まなければならず、億劫です。
また、書き物や作業もしにくくなってしまいます。
「ソファに座って作業をするから高い方が良い」という方もいるでしょう。
確かに食事や作業をするのに適していますが、高すぎると圧迫感が出るため、そのバランスの見極めは重要です。
ソファに寝転んでテレビなどを視聴する際にも視界の邪魔になります。
物を取る動作に不自由がなく、かつ生活の邪魔にならない、丁度良いリビングテーブルの高さが「座面高0〜50ミリプラス」なのです。
ソファに座って食事や、作業をする事が多いライフスタイルであれば、高さ550~600ミリが良いです。
床に直接座るような場合は、床からテーブルの天板トップの高さが 300 ~360ミリ 程を選ぶと使いやすいでしょう。
和室に置く座卓や卓袱台の高さは330ミリ~350ミリ前後のものが多く、オーダーメイドでも既製品でもこうした数値を基にお話を進めていくことが殆どです。
サイズについて ~幅と奥行~
ソファの前にリビングテーブルを置く場合は、テーブルの幅はソファの座面より少し小さいサイズがお勧めです。
理由としては動線を確保し、左右に抜ける動きをスムーズにするためです。
目安としては2人掛けのソファの場合は、1000ミリ前後、3人掛けでは1000~1400ミリ前後です。
また、床に座って使う場合W1200ミリ・D600ミリで2~4人用、W1500ミリ・D800ミリ以上で4~6人用となります。
デザインについて
デザインは好みになりますが、ソファやリビングチェア、TVボード等の他の家具が側にある場合は、そのデザインと共通項を持たせると統一感が出ます。
例えば、曲線的なアームが付いたソファの前にレイアウトするならば、楕円形や丸脚のローテーブルが良いでしょうし、直線的なTVボードが近くにあるならば、シンプルなスクエアや長方形のものが合うでしょう。
また、作業や食事等で広い面積が必要な場合は円形よりも四角形の方が天板の有効面積が広くなります。
逆に動線を広く確保したい時は、楕円形の方が使いやすくなります。
畳の部屋や、家具はあまり置かずに空間の中心にローテーブルを置く場合は、一枚板のような樹形や木目を楽しむことができる、存在感の強いテーブルをレイアウトする事で空間にインパクトを与えることができます。
仕様について ~脚~
リビングテーブルの脚と天板の接続には大きく分けて、脚が外せない「固め込み」と、取り外しのできる「ノックダウン式」と2種類あります。
「固め込み」のメリットは頑丈でグラつきが出にくいことです。
「ノックダウン」のメリットは、脚を外すことができるため、模様替えや別部屋への移動、引っ越しの際に便利です。
また、一人暮らしの際にローテーブルで食事をしていて、家族が増えて大きなテーブルを買う際に、ローテーブルから脚を外し、長い脚に付け替える事で、デスクに仕様変更する事も可能です。
基本的にリビングテーブル以外の用途では使用せず、模様替えや引っ越しもしないのであれば「固め込み」のものでも良いでしょう。
しかし、将来的に他の用途で使用する可能性がある場合はノックダウン式にしておくと柔軟な対応が可能になります。
ノックダウン式
仕様について ~棚・収納付き~
リビングテーブルには天板下に棚や引出しのような収納が付いているタイプがあります。
棚があるとティッシュケースや雑誌、新聞、PC等が置けて便利です。
また、引出しがあれば、筆記用具や薬などの細々したモノを仕舞っておくことも可能です。
ただし、床に座って使用する際に、棚が邪魔で足にぶつかる、引出しを引く際にいちいち立ち上がるか、身を反らさないといけないといったデメリットもあります。
床に座って使う場合が多ければ、棚や引出しの無いスッキリタイプが使いやすいでしょう。
天板下に何かを仕舞いたい・置きたい場合にはシンプルに棚があるだけのものの方が便利です。
無垢材について
無垢材とは原木(丸太)から切り出したままの自然な状態の木材をさしたものです。
使い込む程に深い味わいが出てくるのが魅力で、長く愛用することができます。
より良い状態で長く愛用するために大事なことが「着色していない」こと。
色を塗った家具は傷が付くと色が剥げてしまい、新品の時のような魅力がどんどん失われていきます。
無着色の家具は表面が剥がれたりすることはなく、時間とともに美しくその色合いを変えていきます。
「経年美化」と言われる変化を楽しむことができるのが、無垢材・無着色の家具のメリットです。
また、無垢材のテーブルは大きく分けると「一枚板」と「接ぎ合わせ」に分類できます。
「一枚板」は高樹齢の木の姿をそのままテーブルにしたものです。
「接ぎ合わせ」は何枚かの板を合わせて奥行を出したものです。
多くの無垢材リビングテーブルは接ぎ合わせになりますが、天板の板の合わせ方で強度が変わります。
「フィンガージョイント」は板同士の接合部分をそれぞれ指状に削り出し、互いに組み合わせる方法です。
接合面積が平面と比べ約2倍になり、抜群の強度を持つものとなります。
上からの加重やパーツのズレ、段差を防いでくれるこの技術、家具蔵のそれは他と比べてもより深いものであり、それは実際の大きさよりも大きなテーブルを製作していることに他なりません。
サイズや素材、仕様についてご自身のライフスタイルに合ったリビングテーブルを選ぶことができれば、住まいでの居心地はさらに良くなるでしょう。
家具蔵では、お客様の間取りや使用人数、使用方法等をヒアリングし、適切なサイズとデザインをご提案します。
無垢材のリビングテーブルを探している場合はお気軽に店舗までお立ち寄り下さい。
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