家具選びに青山が適している理由とは
2020.12.28
暮らしを快適なものとする為に、室内で使う家具はとても大切な役割を果たしてくれます。
住まいの空間作りにおいて「とりあえずこれで良いか」という家具を選んでしまうと、すぐに壊れてしまったり、お部屋のイメージにぴったりといかなかったりと後々後悔する話もよく出てきます。
毎日の暮らしをワンランクアップさせてくれる家具は、しっかりと作られた上質なものを選ぶことが大切です。
そのことが逆にストレスの溜まらない、居心地の良い住まい作りにもつながります。
今回は失敗しないお部屋作りには欠かせない、上質な家具選びに青山地区が適しているお話をしていきましょう。
上質な家具は「素材が違う」
室内を上質な空間へとステップアップすることに、家具は重要な役割を担っています。
それは見た目だけではなく、使われている素材そのものが上質なことが最初のポイントです。
例えば木製の家具を見てみましょう。
木製の家具は無垢材で作られるものと、いわゆる「木質系の加工材料」の2種類があります。
無垢材とは原木(丸太)から切り出したままの自然な状態の木材、つまり「木そのまま、木そのもの」です。
一方、「木質系加工材」はいわば工業製品です。
その代表である合板(ベニヤ=木材から薄く剥かれた「単板」のこと)を何枚か積層して接着したもののことで、その表面に化粧シートや、突板を圧着し加工します。
表面上はどちらも木目が見えますので、一見本物の木で作られていると思いがちですが、長く使い込んでいくうえでやはり違いが出てきます。
本物の無垢材で作られた家具は、年月とともに色艶も増し味わい深くなっていきます。
キズなども自然に馴染み、決して嫌味なものにはなりません(しかもそれは修復できます)。
一方、「木質系の加工材料」で作る家具は傷が付くと表面材が剥がれていくなどの明らかな劣化が生じます。
長く使うことができる木製家具を選ぶなら断然無垢材が良い、というわけです。
無着色の無垢材家具を選ぶ
且つ、表面に着色をしない「無着色」のものであれば経年変化による色味の変化・木目の際立ちなども楽しむことができ、着色家具では避けることのできない「傷が付いた際の下地の露出」もありません。
着色をしないということは「ごまかしが効かない」ということ。
その素材のグレードがダイレクトに品物の質に直結します。
そのため、無着色で作っている無垢材家具は、質の高い素材を使っているという一つの指針になります。
どのように家具を作っているか
次に見るべきポイントは「どのように作られているか」。
家具の製作工程やポリシーまで分かると安心した買い物ができます。
これは洋服などでも同じですね。
洋服の裏地に使われている素材、また縫製の仕方等を細かく見ていくと、その作り込み方の違いも出てきます。
家具も同様で、洋服の裏地の様に普段表面に出ない所をどの様に処理をしているかにも注目しましょう。
例えばダイニングテーブルなど普段は上からしか見ませんが、実は裏側の処理の仕方は家具店によって考え方も異なります。
表面とは違い裏側は普段見えない場所として、仕上げ処理をしていなかったり、また無垢材家具であれば木の反りを防止する為の補強材が付いていたりします。
無垢材でテーブルを作る場合、全ての面に仕上げ処理を施すことで空気中の湿気から木を保護する役割がしっかりと果たせます。
また木の乾燥もしっかりと施すこと等、素材の特徴を考えながら丁寧に作られたテーブルは裏面に余計な補強材の無いシンプルなデザインにすることが出来ます。
その為、どの様な素材で作られているのか・どの様な工程で作られているものなのかを家具を販売しているスタッフにしっかりと聞きながら選ぶようにする事で失敗の無い家具選びが出来ます。
家具蔵の無垢材家具作り
私たち家具蔵では目利きの者が現地まで赴いて細かな観点で原木を選定し、製材にも立ち合います。
それらはすべて、木目もデザインと考え、無着色でこそ味わうことのできる無垢材家具の魅力を引き出すため。
そして、それぞれを一本ずつ天日の下で自然乾燥させながら海外のものでも日本の気候に馴染むようにじっくりと水分を抜いていきます。
含水率(木の中の水分の保有量)が12~13%までになるまで自然乾燥しながら、その間は風通しを良くするための桟棒を挟み、積み重ねて保管。
さらに、現代の気密性の高い室内でエアコンや床暖房などにさらされる木にとっての過酷な使用状況を考慮して、含水率を6~7%になるまで機械乾燥及び養生を行うのです。
家具となった後の環境に適応できるよう管理を徹底しています。
それらは「機械のスピードに頼るところ」と「手間をかけるところ」をバランス良く振り分けながら、熟練の職人の手によって、長く使うことのできる高品質な製品がコストダウンを行いながら家具になっていきます。
徹底した乾燥と管理、熟練の職人技による「使いやすさ」を追求しながら余分な補強材を必要としない、
シンプルで使いやすく、それによって生じるスペースの無駄などを排除した家具をつくっています。
青山地区の歴史
東京の青山エリアは「おしゃれな街」の代名詞的な地域です。
海外の有名な一流ブランドだけではなく、個性のあるセレクトショップなどが多数集まり、日本でも有数のファッションスポットです。
そんな青山地区でもインテリアの歴史も古く、上質な家具に出会えるスポットとして人気の高いエリアとなっています。
地名となっている「青山」は実は人の名前です。
元々徳川家康の重臣であった青山家の屋敷があった事から、この周囲を青山という地名で定着をしていきました。
当時は庶民の町屋や雑木林が広がるエリアでしたが、その後時代は流れ関東大震災や第二次世界大戦、また東京オリンピックなど、東京を取り巻く時代の変遷と共に青山エリアも進化を遂げていきます。
例えばかつて戦後GHQの軍用地にワシントンハイツが代々木に建てられ、アメリカからの文化が定着をする様になっていきます。
また1938年に旧東京高速鉄道が渋谷から虎ノ門までの運行を開始し、翌1939年には東京オリンピックに合わせ旧東京地下鉄道として運行をしていた銀座線と直通運行を始めるようになります。
この鉄道によって人の流れも活発になり、沿線である青山地区も更に賑わいを見せるようになっていきます。
この様な時代の流れの中で、最先端の情報や文化が集まる魅力的な街として青山地区は発展をしていきました。
そこでは本物の魅力を知る人たちに認められるお店も集まるようになり、「青山」エリアは上質なモノが集まる街へと定着していきます。
私たち家具蔵は、そんな青山地区にショップを構えて25年が経ちました。
そのなかで多くの方に上質な、長く使うことのできる一生ものの家具を、今もご案内しています。
上質なモノは世代を問わず多くの人々から支持をされます。
流行をうまく活用しながらも、そのクォリティを維持し続ける家具ショップが集まる場所である青山エリア。
そんな場所で家具探しをする際にはぜひ家具蔵へもお立ち寄りください。
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