一枚板天板を通販で選ぶ際のポイントは?
2021.1.18
一枚板を使用した家具には、豊かな味わいと独特の存在感があり、唯一無二の家具を探し求める人からの高い人気があります。
最近はインターネットでのオンラインショッピングも一般的になってきました。
一枚板天板も実際に店舗に行くことなく、遠方からでも通販での購入が可能なことが多くなっています。
そこで今回は店舗で直接モノを見ることが無い通販でも、失敗しない一枚板天板の選び方のポイントをお伝えしていきます。
一枚板とは
「一枚板」とはその名前の通り、接ぎ合わせが一切無い、「一枚の板」でできている無垢材(原木から切り出した木材)の板を表します。
一枚板のテーブルは、近年、幅広い世代の方々からの指示が高まっています。
その良さは、なんといっても樹齢数百年の木が生み出す、杢の表情・複雑かつ美しい色合い・自然の力強さを感じることのできる樹形等、唯一無二の存在であることでしょう。
モノに対する考え方が「安価なモノを買い、壊れたら捨てる」から「価値の高いモノを買い、愛着を持って一生使う」に少しずつ変わってきている今、特に家具に対しては一生モノにこだわりがある方が多く、安いものを何度も買うより本物を一つ買う方が、心も家計も豊かになる、と考える方が多くなってきました。
そういった背景から一枚板・無垢材テーブルの人気があるのも納得できます。
特に一枚板テーブルは単なるテーブルとしての「モノ」にとどまらず、数百年かけて自然の中で生き抜いた存在感と木目の装飾性があります。
住まいの中心となる場所にそのような存在があると、家で過ごす時間の幸福度は大きく上がります。
原木の乾燥方法と期間はどの程度か
一生モノとして使える一枚板テーブルを作るためには、乾燥の工程がとても重要です。
具体的には最低1年以上かけて野ざらしの状態で自然乾燥させて木の内部の水分を抜いていきます。
その間は、風通しを良くするための桟棒をはさみながら積み重ねて保管し、均等に乾燥させていきます。
そして、木の中の水分量(含水率)を12~13%まで調整します。
さらに現代の気密性の高い室内で、エアコンや床暖房にさらされる木にとっての過酷な使用状況を考慮し、含水率が6~7%まで人工乾燥(機械乾燥)します。
その後、しっかりと乾燥させた材を落ち着かせる(含水率を平均化する)ために養生(シーズニング)を行います。
このように自然乾燥→機械乾燥→養生と時間をしっかりとかけ、材の状況を見極めて適切な作業をすることが、長年安心して使用できる一枚板のテーブル作りにはかかせません。
また、この工程はとても繊細な作業なので、熟練の職人の存在無くして成り立ちません。
一枚板を購入する前に、その店舗で乾燥期間や乾燥方法を聞いていると、その一枚板がどれくらい手間暇をかけられたものか、耐久性はあるのかが見えてきます。
使いやすいサイズかを確認する
一般的に4人家族のテーブルは、幅が150cm以上、奥行が80cm以上であれば、余裕をもって食事をし、寛ぐことができるので使いやすいとされています。
しかし、一枚板の場合、幅が150cm以上あっても、若い木だと細くなってしまい、奥行が80cm以下のものも多く見られます。
木目や樹形の好みで選ぶことはもちろん重要ですが、長年使用することを考慮すると「使い勝手」という観点も見過ごせません。
鑑賞して愛でる訳ではなく、日常生活の道具として愛用するものでもあるため、使い勝手の良いサイズを選ぶと言う観点も考慮しなければなりません。
工場直営の店舗で選ぶ
一枚板に関わらず、テーブルを探すときに確認しておきたいことがその店舗が「工場直営店」であるかどうかです。
テーブルのような大物の家具は一度購入するとなかなか買い替えたりはしないものです。
ただし、その間には様々なことが起こりえます。
今まで使用していたものをきれいに修復してお子様などに譲りたい、そんな人も少なくありません。
そこで購入したところでメンテナンスを依頼できるかどうか、またそのメンテナンスの期間や費用は明確かというのがポイントとなってきます。
「直営店」以外の購入ではメンテナンスそのものの対応ができなかったり、できたとしても預けている期間が長く高額になる、または全く違ったものとなって返ってくる、といったこともままあります。
そうなると買い替え、という選択肢が出てきて結果的に「使い捨て」のテーブルとなる可能性も高くなってしまいます。
「直営店」であれば、自社工場で適切なメンテナンスを短期間で、適正な価格で対応してくれます。
また、「直営店」で一枚板を買う際の価格は、いわゆる卸業者などが入る中間マージンが無く、適正な価格で購入することが出来るという安心感もあるのではないでしょうか。
それは「一生もの」のテーブルを使用するうえでは非常に大事な要素です。
一枚板天板、一枚板テーブルは決して安価なものではありません。
多くの方が「一生もの」と思い、購入を決断されるでしょう。
「一生もの」と考えるのであれば一生付き合っていけるような製造工程を行っている、安心できるお店で購入するのが最善です。
家具蔵は目利きの人間が現地に赴いて仕入れた原木を細かい指示のもと行う製材と徹底した乾燥、熟練の職人による丁寧な手仕上げの家具をつくる工場直営ショップです。
創業67年という長い歴史にも安心感を持ってご購入いただけるものと考えています。
店舗のスタッフも豊富な知識を持ったプロがそろい、一生ものに相応しい出会いをサポートします。
なかなか店舗へは、という方もZoomやLINEを駆使してまるでそこにいるかのようにオンラインでご案内可能です。
一枚板との出会いに興味がある方、どうぞ、工場直営家具ショップ「家具蔵」へお声掛けください。
関連する記事
最近の投稿
- ベッドフレームの「選び方」とは? 2024年10月29日
- キッチン収納の変遷の歴史を知る 2024年10月27日
- オーダーキッチンをキッチンリフォームにとり入れたい! 2024年10月25日
- よく耳にする「突板」とは何か?無垢材との違いは? 2024年10月23日
- 【吉祥寺店 定休日常設のお知らせ】 2024年10月21日
- ラウンドテーブルのサイズはどう決めるのか? 2024年10月19日
- ソファの張地は「布」と「革」どちらがよいのか? 2024年10月17日
- リビング学習の整備には部屋の環境の整理から! 2024年10月15日
- 「庭木」はどう選ぶ? 2024年10月13日
- 椅子は「座面に角度があるもの」を選ぶ理由とは? 2024年10月11日
カテゴリー
- 家具の選び方・置き方 (1,564)
- インテリア&住宅情報 (637)
- 人と木と文化 (396)
- ニュース&インフォメーション (439)
- オーダーキッチン関連 (405)
- 一枚板関連 (631)
- オーダー収納関連 (611)