キッチンボードを選ぶ際の忘れてはいけないポイントとは
2021.2.1
キッチンには欠かせない、食器やキッチン家電を収納する「キッチンボード」。
キッチンの背面に設置されることの多いキッチンボードですが、どのようなポイントを押さえれば快適なキッチンスペースになるのか、今回はキッチンボードを選ぶ際のポイントについてお話ししていきます。
配置スペースから選ぶ
当然のことながら、収納家具は予定のスペースに合うサイズを選んでいきます。
既にご入居済の方は、配置予定のスペースの「幅・奥行・高さ」を測り、メモなどで記録をしておきましょう。
これから入居、という方は間取り図面を持ち歩き、店舗で確認してもらうとすぐに寸法がわかります。
相談する際に寸法がわからないともう一度足を運ぶことになってしまったり、憶測で選んでしまった後にサイズは会わなかった、ということもありえます。
また、配置予定のスペースに合うデザインや色・材質がなかなかイメージできない、という人は周辺の画像を持参すると、家具店のスタッフが好みや空間の雰囲気を把握し、キッチン空間にしっくり馴染むキッチンボードを選ぶことができるでしょう。
身長から選ぶ
使う人の身長によっても、使い勝手=作業しやすい扉や引き出しの位置・高さは異なります。
いわゆる既製品の家具は日本人の平均身長に合わせて作られています。
小柄な女性や大柄な男性には、この高さが合わずに使いにくいものとなる可能性があるのです。
特に小柄な女性の場合はキッチンボードの上部の扉が開閉しづらくなるなど、使い勝手に難が出る場合がままあります。収納量と自身の手がどこまで届くか、といったバランスの調整が必要となります。
外に出しておくもの・中に収納するものから選ぶ
幅や奥行を選ぶ際に必要なのは配置スペースとの関係はもちろんのこと、多くの場合下台に載せるであろう、レンジやオーブンといったキッチン家電(外に出しておくもの)のサイズです。
現在使用中の家電を使うのであれば、その寸法を予めメモしておきましょう。
これから新規に購入する方も、検討しているもののサイズを把握しておくと良いでしょう。
特にオーブン機能の付いた電子レンジは他の家電に比べ奥行の大きいものが多くなります。
放熱や蒸気の関係で周囲にある程度の距離を必要とするものもありますので、わからない場合は家電量販店やHPで調べると良いでしょう。
これは家電以外にもレシピ本やボトルなどを置いておく場合も同様です。
また、キッチンボードの中に収納するものについても、その大きさを把握し、そのうえである程度整理をしておくことが重要です。
例えば来客用の大皿・ホットプレート、鍋などサイズが大きいものが収納しできない、ということではそのキッチンボード選びは失敗と言っても良いでしょう。
こちらも予めその寸法を把握しておけば、失敗なく選ぶことができます。
「オーダーキッチンボード」という選択肢
ここまで見てきて、量販店に並んでいるものやカタログ掲載の既存品の中から丁度良いものを選ぶことができればそれでよいかもしれません。
しかし、様々な間取り、ニーズがある中で自身の要求にピッタリ合うものと出会うことが難しいのもまた事実。
そんな時にはオーダーメイド、つまり「オーダーキッチンボード」の出番です。
オーダー家具なら配置予定のスペースを余すことなく有効活用でき、自分に合った高さや奥行のものが手に入ります。
自分が一番使いやすい位置に引き出しや扉があれば、料理の準備や片付けといった家事をスムーズに運ぶことにも直結します。
使い勝手良く、空間ともマッチしたものなら長く使うこともできるというものです。
そうすることで、普段の過ごす時間が変わってきます。
買い替えなどにも様々な面で労力を要するキッチンボード。
安価なもので間に合わせるのではなく、製作や打ち合わせに多少時間をかけてもオーダーメイドのキッチンボードを選ぶ方が長い目で見た際には大きなメリットがあります。
キッチンボードの材質を選ぶ
一言でキッチンボードといっても、その材質には様々な種類があります。
そんな中で、長く使うことができ、環境にも優しい素材として注目されているのが「無垢材」です。
無垢材とは、原木(丸太)から切り出したままの自然な状態の木材をさしたもの。
耐久性に優れ、強度も高い材です。
更に無着色であれば、傷がついた場合でも味となり、経年変化により色合いも美しく変化していくので、使えば使うほどその「良さ」は増してきます。
つまり長い期間の使用が可能なのです。
水回りであるキッチンにおいて接着剤を使い、シートを貼って意匠性を出したキッチンボードは数年使うと湿気により角からシートが剥がれてきてしまったり、中の材が水分を吸い表面に亀裂が入る場合もままあります。
そうなると数年に一度買い替えが必要になります。
買い替えの際には検討や入れ替えに要する労力が掛かる点も忘れてはいけません。
また、買い換えるということは、その分廃棄するものも増えるということです。
廃棄では多くの二酸化炭素が排出され、環境問題への影響も大きくなります。
もし買い換え前提でない場合は長く使える材として無垢材を検討することをお勧めします。
自分に合った仕様、という魅力
使い勝手が良い扉は引き戸か、開き戸か。
この部分は扉が良いか、はたまた引出しが良いか、など細かい使い勝手は使う人や仕舞うものによって異なります。
既製品では決まったものしか選ぶことができず、限られた選択肢からどこか妥協して選ぶこともあるでしょう。
オーダーのキッチンボードであれば、自身のニーズ・使い勝手に合わせてパーツの位置・有無・数・取手の形まで選ぶことができます。
例えば引き出しの一段目はカトラリー用に浅く、下段はお皿を縦に収納できるように深く、といった変更も可能です。
見せたい食器が多い人はガラス戸、とにかく雑多でも量を収納したいという人には木の扉、と目的に合わせて細かい部分まで希望を叶えてくれるのがオーダーキッチンボードの魅力です。
また、キッチンで意外と見落としがちな「ゴミ箱スペース」も予め考えておくと良いでしょう。
オーダーキッチンボードなら、ゴミ箱スペースも扉をつけることで目線が気になりにくいものも製作できます。
その他、掃除道具入れや簡易的な作業に使えるトレーを作ることも可能です。
キッチンボードは住まいの家具の中でも大型の家具に分類され、一度購入した後はなるべく買い換えずに長く使っていきたい家具の1つです。
一方でキッチンに立つのは毎日のことでもあります。
どこか妥協しながら毎日ストレスに感じるより、自分にぴったり合ったものを選ぶと日々の生活の心地よさは格段に上がります。
これからキッチンボードを選ぶ方、今のキッチンボードがしっくり来ない方はぜひ家具蔵スタッフにお声掛けください。
お一人お一人にぴったりのキッチンボードをご案内致します。
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