ダイニングテーブルを一枚板にするメリットとは?
2021.2.4
目次
テーブルは今や食事をするだけの場所ではなく、来客時の応接スペース、テレワークによる作業デスク、お子様の学習スペース等、使用用途は多岐に渡ります。
多目的に対応可能なことと在宅時間が長くなっている情勢からテーブルを良いモノにしよう!という方も多くなってきています。
それでは「良いテーブル」とはどのようなモノでしょうか?
グラグラしない安定性、モノとしての頑丈さ、補修可能、日々のお手入れが容易、サイズやデザインが住まいにマッチしている…。
そこには多くの要素があり、その要素が満たされる数が多い程「良いテーブル」と言えるでしょう。
今回そんな「良いテーブル」を購入しようと考えた際に候補に挙がることの多い、「一枚板」を食卓に選んだ場合、どのようなメリットがあるのかまとめます。
そもそも一枚板とは?
一枚板とは、高樹齢で大きく育った1本の木から無垢材を切り出し、それを繋ぎ合わせることなく仕上げた、一枚の板・天板のことを呼びます。
「世界にたった一つしか存在しない」唯一無二の希少価値があり、その木の生物としての生きざま全てを感じることもできるのが大きな魅力です。
ダイニングテーブルとして使用できるような一枚板天板にするためには高樹齢の原木が必要です。
しかし高樹齢になる程に個体数が少なく、希少性が上がっていく為、天然木を使用したテーブルの多くは何枚かの板を繋ぎ合わせて奥行を作ります。
この接ぎ目が一切なく、高樹齢ならではの雄大な木目を味わうことが出来るのが一枚板の醍醐味です。
ダイニングテーブルを一枚板にするメリット 1.自然のエネルギーを感じることが出来る
ダイニングは住まいの中でも過ごす時間が最も長い場所の一つではないでしょうか。
そのような場所に樹齢100年以上の大木があると心地良い生命力を感じることができ、気持ちも明るくなります。
実際に一枚板テーブルを愛用している方で、以前は食後は家族が各々の部屋で過ごしていたがテーブルが変わった途端、家の中で最も居心地の良い場所になり、家族が集まるようになったという話はよく伺う事例です。
ダイニングテーブルを一枚板にするメリット 2.唯一無二の1点物が家にある喜び
一枚板は同じ木の種類であっても形状や木目が全く違います。
育ってきた環境によっても木目の出方が大きく変わります。
通直で整った表情のもの、木目が強い曲線を描き、ユニークなもの。
人の顔のように千差万別であり、そこに「選ぶ醍醐味」と「一点物の良さ」があるのです。
どれが良い悪いではなく、自分自身が様々な板の表情を見てどのように感じるか。
長く使用するものですから、住まいとの相性や自身の感性と照らし合わせて、自分の中での最高の一枚を選ぶことが重要です。
人と人の出会いのように一枚板との出会いも縁によるところが大きいもの。
良縁があった唯一無二の天板が住まいの中心にある満足感は格別です。
ダイニングテーブルを一枚板にするメリット 3.科学的にも認められた癒し効果
天然木の木目には「1/fゆらぎ」という人間を癒す効果があります。
自然が生み出した木目の不規則な動き以外にも小川のせせらぎや人の心拍の間隔、ろうそくの炎、蛍の光方等がこの「1/fゆらぎ」に該当します。
人間の五感は外界から「1/fゆらぎ」を感知すると生体リズムと共鳴し、自律神経が整い、精神が安定すると言われています。
お子様の学習スペースやテレワーク等の作業スペースとしてもうってつけの素材なのです。
ダイニングテーブルを一枚板にするメリット 4.使い勝手の良さ
一枚板テーブルで使われる木材は、その多くが「広葉樹」です。
広葉樹は針葉樹と比較して育つスピードは遅いですが、針葉樹よりも進化した構造体を持つことで堅く、頑丈な素材になります。
「広葉樹」はわかりやすく言うと「平たくて幅の広い葉を持つ木」のことで、街中でよく見ることができるのはケヤキ、ポプラ、サクラ、ブナ、カシなどがそれにあたります。
広葉樹の素材としての特徴は「強度があり傷がつきにくい」ことであり「揺れに強い」ことです。
広葉樹は強度があるので重量のあるものを収める可能性のある収納家具や長期に渡って使用することになり、そのなかで傷などがつく可能性も高い(つまり傷がつきにくいものが良い)ダイニングテーブルにも向いています。
また、傷や汚れが付いた場合でも削り直しを行い、内部の綺麗な層を出すことで、新品状態に戻すことが何回でも可能です。
日常生活の中で傷や汚れが付くことは避けられませんが、傷や汚れが直せることでストレスを溜めることなく、使い続けることができることも大きな魅力です。
ダイニングテーブルを一枚板にするメリット 5.愛着が増していく
大抵のものは使うほどに傷や汚れが付き、故障をしたり、機能性が低下するなど、いわゆる「劣化」をしていきます。
しかし、一枚板は使い込む程に深い色味や艶が出てきて魅力が増していきます。
(これを「経年美化」と呼びます)
傷や汚れすらも味に変わっていき、使った年月に比例して美しくなっていくので、愛着も湧いてきます。
長年一枚板テーブルを使用した方のお住まいでは、長年の生活で付いた傷も思い出に変わり、何とも言えない味わい深さを醸し出しています。
新品同様に綺麗にするのがもったいないので、わざと直さずに使用する方も少なくないほどです。
素敵な洋服や靴を購入しても幸福感が得られるのは自分一人。
しかし、お気に入りのテーブルを購入すると家族や友人とも幸福感を分かち合うことが可能です。
人生の中で多くの時間を過ごす場所の居心地を良くすることは充実した人生を送ることが出来る最善の一手ではないでしょうか。
テーブルはそうそう買い換えることのない家具だからこそ、高嶺の花とも思える一枚板も候補に入れて、様々なものから自分たちにピッタリのモノを探してみることをお勧めします。
家具蔵各店舗・一枚板ギャラリーも、常時数十種類の世界中から選りすぐった一枚板をサイズも豊富に展示しています。
まずは見てみるだけでも、その生命力と美しさに触れてみるにはいかがでしょうか。
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