リビングテーブルから始める「無垢材家具のある暮らし」
2021.2.5
数ある家具のという存在のなかでも活躍の頻度も高い「リビングテーブル」。
リビングテーブルは基本的にリビングスペースの中央に置くことが多いものです。
結果として非常に目立つ場所ともなり、拘りたい方は多いのではないでしょうか。
無垢材でつくられたリビングテーブル、すなわち「無垢材リビングテーブル」は、近年特にその存在感や知名度が大きくなっています。
無垢材はいわずとしれた、原木(丸太)から切り出したままの自然な状態の木材をさしたものです。
それを使用して製作した家具は「無垢材家具」とカテゴライズされ、なかでもテーブルは「無垢材テーブル」と呼ばれています。
長く使用することで生まれる味わいと、それを可能にする頑強さ。
どんな空間にもしっくりと馴染み、健康などにも好影響のある無垢材という存在でつくるリビングテーブル。
ダイニングテーブルや収納家具よりもコンパクトなサイズ感だからこそ取り入れやすいのがリビングテーブルという存在なのです。
無垢材リビングテーブルで癒し効果を
樹木が発する芳香成分(フィトンチッド)の働きによるもので、フィトンチッドには人間の自律神経を安定させる作用があると言われています。
この作用は樹木が伐採されて家具となっても失われないものです。
つまり無垢材リビングテーブルを使用すると、自宅にいながら森林浴の効果が得られるのです。
また、無垢材には「1/fゆらぎ」があるといわれています。
「1/fゆらぎ」とは 規則正しさと不規則さがちょうどよいバランスで調和したパターンのことをいいます。
このゆらぎは、自然界によって生み出されたリズムで、この不安定さが人に心地よさを与える効果があるといわれています。
ろうそくの炎、そよ風、小川のせせらぎなどの自然現象がそれにあたり、他にはクラシック音楽、心臓の鼓動などもそれに該当します。
年輪や木目も、等間隔のように見えても実は微妙なズレがあり、まさにこの秩序のなかの無秩序こそが視覚を通して人の感覚を心地よく刺激し脳内のα波を発生させ、人に安らぎを与えてくれるのです。
無垢材リビングテーブルは心地よい空間を与えてくれる
鉄やコンクリート、ガラスなどに触れた時、ヒンヤリと冷たさを感じた経験はあるかと思います。
これは、触れた時に体温が伝わり、触れた箇所から熱が急速に逃げていくためです。
これに対して、無垢材に触れると温かさを感じるかと思います。
これは物質の「熱伝導率」の差によるもので前者は熱伝導率が大きく、無垢材は熱伝導率か小さい為なのです。
無垢材の熱伝導率が小さいのは、その構造に秘密があります。
小さなパイプ状の細胞が寄り集まってできていて、この細胞の空洞部分は、熱をもっとも伝えにくいといわれている空気で満たされています。
そのため、熱が伝わりにくく、高い断熱、保温効果を発揮するのです。
また、天然の木は、伐採された後も呼吸を続けています。
これは無垢材の内部はたくさんの小さな空洞がある多孔質という構造になっており、この空洞が湿気の多い時には水分を吸い、乾燥すると水分を吐き出すことで湿度を調整します。
湿気が多くなれば水分を吸収し、乾燥すると内部の水分を水蒸気として空気中に放散する、いわば天然のエアコンということです。
よく木材は「呼吸している」といわれるのは、こうした調湿のメカニズムによる為です。
室内にできる限り無垢の家具を取り入れていけば、高温多湿の夏や乾燥する冬にその力を発揮し、快適な住環境をサポートしてくれるのです。
無垢材リビングテーブルは落ち着いた空間を演出する
無垢の木材には調音効果があります。
名器と呼ばれる楽器や有名な劇場、コンサートホールなど、音の響きに気を使うものや場所には無垢の木材が多く用いられています。
これは、高音・中音・低音をバランスよく吸収して、ほどよい残響音を残すという、無垢の木ならではの特性を利用したものなのです。
無垢材リビングテーブルはテレビやステレオの近くに置く想定が考えられます。
設置することで、その効果を得ることが可能になるのです。
コンクリートや金属のような 固い材料は音を反射しやすい為、一度出た音が壁や天井にぶつかり、はね返りながらいつまでも残り、小さな音でも残響となって不快に感じることがあります。
無垢材リビングテーブルがあることで調音され、くつろいだ雰囲気での家族との会話やステレオなども心地よく聞こえ、音に対するストレスを和らげてくれるのです。
いかがでしたか?
様々な用途が考えられる無垢材リビングテーブル。
無垢材のものであれば長く使用することができるうえ、その本物の素材感は空間に「格」を与えてくれるものとなります。
家具蔵では豊富なデザイン、樹種、サイズなどから住まいに合わせて最適なものをご提案致します。
皆様のお住まいで過ごす時間がより心地良くなるようなお手伝いが出来れば幸いです。
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