失敗しないオーダー家具「本棚編」
2021.3.26
本棚の役割
皆さんの家にいわゆる「本棚」はありますか?
長年使用している立派なものがある、という人も、他の家具を本棚代わりに使っている、という人もいるでしょう。
電子書籍などの普及により、一昔前のような大量の蔵書をお持ちの方は少なくなったかもしれません。
それでも多くの方にとって「壁一面の本棚」というのは、新築の際のポイントになるなど憧れの家具のひとつでもあります。
また、大半は電子化したもののお気に入りの小説や雑誌、趣味の書籍など一部は手元に置いておきたい、そういったこともあるでしょう。
また、いわゆる「箱」と「棚」の組み合わせである本棚は本の収納だけに留まらない機能を持ちます。
小物や観葉植物といったものを綺麗にディスプレイする飾り棚としても非常に有力です。
また、扉や引き出しを兼備したものなら収納性やディスプレイ力も上がります。
つまり、大小問わず一台あると便利なのが本棚です。
今回はオーダー家具の中でも人気の高い本棚の選び方をお伝えします。
本のサイズを知っておくことが大事
先述のように本を収納するだけが本棚の機能ではありません。
ですが、自身の持っている書籍のサイズを知っておくのは失敗しない本棚選びでは重要な要素です。
雑誌や文庫、単行本、様々な書籍のサイズを「なんとなく」でも把握しておくことで、全体のサイズ選びにも良い影響が生まれます。
最も収納する頻度が多いのはいわゆる「文庫」「単行本」「親書」「雑誌」の類でしょうか。
これらも厳密には出版社によって、微妙にサイズが異なります。
もし自分で本棚選びをする際には、「手持ちの書籍の高さプラス20~30ミリ」程度を考えて棚板と棚板の間の高さが出るものを選ぶと良いでしょう。
仮にギリギリ高さが収まっても、指が入らないと出し入れがし難くなる場合があります。
棚板は可動式か固定式か
それぞれ異なる書籍の高さ。
入れ替えもあるかもしれません。
そうしたことへの回答になるのが可動式の棚板です。
可動式の棚板を装備した収納家具は、収納性と状況ごとの適応力に優れます。
一方で固定式という選択肢もあります。
この場合、多いのは「入れるものと場所は絶対に決まっている」という事情だったり「見栄えも重視したい」という場合で、その場合一つの枠が正方形になっているものをよく見かけます。
こちらは場合によっては収納性を損なうこともありますが見た目は美しく、それぞれの枠を大きく、モノも上手く収納できれば、それぞれに生じた余白が却って本棚自体の「重さ」を消すので飾り棚としても使いやすいものとなります。
全体のサイズはどの程度が良いか
書籍量が多く、それをすべて収めるなら当然大きなサイズが必要になります。
一方で高さが出すぎると上にあるものが取り出しにくくなることも。
空間全体に圧迫感が出る要因にもなり兼ねません。
一方で低いものなら圧迫感の心配は要りませんが、収納量が犠牲になる可能性も。
一般に収納家具のような大物の家具を置く際には左右上下に余白、つまり壁などが見えるサイズが重く見えずに空間を広く見せるポイントと言われています。
壁一面となるようなものは背板を無くすことで壁が見えるようになり、壁いっぱいのサイズでも圧迫感を軽減させることができます。
気を付ける点は「棚板の厚みと幅」それと「搬入経路」
その他に気をつけなければいけないのはまず「棚板の厚み」。
一冊一冊はそうでなくても大量になるとたいへんな重量となるのが書籍というもの。
それらを支える棚板には十分な厚みが無いとすぐに撓んで、見た目も損ないます。
同時に幅については棚板一枚で1000mmを超える物は、やはり撓みや割れの原因になるためお勧めできません。
また、大型の家具となるので、自宅の間口から入れることができるか、も見極めておきたいところ。
組み立て式のものもありますが、自身で組み立てる場合、意外な労力が必要になることも覚えておきたいポイントです。
オーダーメイドの本棚
以上のことを見ていくと「意外と本棚選びって大変そうだな…」と思うかもしれません。
そんな時には家具店に相談です。
家具店と言っても様々ありますが、もし自宅や自分の事情に合わせたものが欲しいと思うならオーダー家具店に相談するのをお勧めします。
自宅の様子や書籍量、本棚に求めるもの。
そうしたことをしっかりとヒアリングしながら、実際の使い勝手や配置後のイメージまで提案してくれる、そんな家具店がお勧めです。
オーダー家具店にも様々あり、既存のユニットタイプを組み合わせる提案を行うところ、完全オリジナルでミリ単位での提案を行うところ、手描きの線画図面のみの提案、カラフルなCGを使用した提案などそれぞれ特色があります。
そのなかで使い勝手や耐久性についてもしっかり考慮してくれて、且つ納品された後のイメージがしっかり描けて、搬入の際の心配のケアもしてくれる、そんな家具店であればきっと理想の本棚が手に入るはずです。
お気に入りの本や小物などをディスプレイする本棚を見れば、その人の「人となり」が分かると言われます。
好きなものを並べる収納家具自体が好きなものであれば、それを使うたびに眺めるたびに気分が高揚し、そこには「眺めと使い心地」が同居した暮らしが待っています。
家具蔵は厳選した無垢材を使い、無着色で家具を製作します。
ですので、使い続けることでどんどん味わいと「良さ」が増してきます。
家具蔵では素材への深い知識は勿論のこと、収納に対する知識も豊富なスタッフが各店に常駐しています。
そこではきっと、自分では気づかなかったポイントを知ることもできるはず。
そこに自分だけのこだわりが加われば、世界に一台の長く使うことのできる本棚が生まれます、
一生涯使い続けることの出来る、愛着の湧く本棚を無着色の無垢材で作ってみませんか。
皆様のお越しをおまちしております。
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